
最近何かと話題の量子コンピュータ。このコンピュータが実現すれば、今のコンピュータでは何千万年もかかってしまう計算が1秒たらずで出来てしまうのだそうだ。ヒトゲノムの解析なんて一発だし、いや反対に、複雑な暗号も一発で解読されてしまう。アメリカのTVドラマ「24」なんかは、IDカードの解析にチマチマと時間をかけているからこそサスペンスが生まれるのに、量子コンピュータを使って1秒で「はい、内部通報者は○○です」なんてやられたらドラマが成り立たなくなっちゃう。うわぁ、そんな世界は良い世の中なのか? 悪い世の中なのか?
それでその量子コンピュータのしくみなんだけど、いろいろと調べると難しい。一筋縄ではいかない。でも、ものすごく簡単に言ってしまうと、今のコンピュータが「0」か「1」の状態(ビット)で成り立っているものに対して、量子コンピュータは「0」か「1」か曖昧な状態(キュービット)で成り立っているということらしい。つまり量子力学の世界では「0」と「1」が同時に存在していて、それを重ね合わせた状態にすると、観測されるまではそれがどんな状態にあるか予測できないという性質を応用しているらしい。あれ? 観測されるまではそれがどんなものかわからない? 京極夏彦が「姑獲鳥の夏」で言っていたような? 骨壺の中身はそれが観測されるまでは何が入っているかわからない。
まあ、粒子の世界のことを原子、分子の世界にまで飛躍させてしまうのは無理があるんだろうけど、同じ量子力学の世界での「量子テレポーテーション」なんてものはそんな飛躍に想像が膨らんでしまう。物質が瞬時の内にA地点からB地点に移動してしまう。そんな「スタートレック」的なことが粒子の世界では実現しているのだ。飛行機嫌いの自分としては量子コンピュータよりもこっちを実現させて欲しい。うん? 量子テレポーテーションは、閉所恐怖症が原因の飛行機嫌いを解消できるのか? 少なくともハエが混入したら、それを異分子として判断するプログラムをちゃんと用意してくれるんだろうね。