
2005年09月13日
『妻よ薔薇のやうに』と『或る夜の出来事』
Posted by ag at 22:45/ カテゴリー: MOVIE


成瀬巳喜男の『妻よ薔薇のやうに』(1935)を見ていたら、千葉早智子がまるでヒッチハイカーのように車を止めようとするシーンがあった。「映画で覚えた」というこのシーンの元ネタは、フランク・キャプラの『或る夜の出来事』(1934)。
車を止めるにはコツがあるんだ、と得意げに講釈をたれるクラーク・ゲーブルは、いざそれを実践するとまったく車が止まらない。そこにクローデット・コルベールが出て来て、代わりにチラッと素足を見せるとすかさず車が止まってしまう。
映画のバイブルにもなったこのシーンが、アメリカ公開後一年足らずに日本映画に引用されるものかどうかわからないのだが、おそらく元ネタは『或る夜の出来事』だと思う。