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 2005年10月29日
 中国人と日本人——ホンネの対話
Posted by ag at 23:44/ カテゴリー: BOOK_Database

中国人と日本人 ホンネの対話■中国人と日本人——ホンネの対話
■林思雲+金谷譲
■日中出版
■もらった本

この本は、その出版のタイミングから、反日デモの原因を探るような内容を前面に押し出してしまっているけど、そんな一過性のことよりも、日本人には計り知れない中国人の歴史観、罪に対する認識、人間関係に焦点が当てられている。もちろん、そういう部分にこそデモの原因があると言えるかもしれないけど、デモの本質を追及している本ではない。

この本を読んでいて特に興味が湧いたのは、中国人の人間関係の築き方の部分。そうそう、チャン・イーモウなどの中国映画を観ていて、なんだか日本人とは違う微妙な感覚のズレを感じていたのはそういう部分だったんだ。成功した親族のはなしがやたらと会話に出てきたり、裕福な友人にやたらと金の無心をしたり、自分を大きく見せるためにバレバレの大嘘をついたり。

なるほど、じゃあ、そのような中国人を表面的にでも理解したとして、今後どんなふうにその隣人とつき合っていけばいいんだろう? この本でも結論めいたことが最終章で語られているが、なんとなくありきたりな結論。

靖国参拝をし続ける小泉も小泉だが、勝手にガス油田を開発してしまう中国も中国だ。もしこの本のような結論を求めるのだとしたら、中国人の考え方がどうのこうの、日本人の考え方がどうのこうの以前の、こんなイヤなグローバルな時代の、民族、文化を超えた人間としての在り方を問うべきだとは思う。

→人間の精神構造なんて第二次世界大戦のころからそんなに進化しているわけがないのに綺麗事ばかり進化しちゃって。だから、もうバラバラ、メタメタ。と、成瀬巳喜男の映画のセリフが無音で消されているのを見て、それを最低限の音声処理を施したと言うNHKの姿勢を見てそう思ったんだった。

ag-n
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