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 2006年12月08日
 麦の穂をゆらす風
Posted by ag at 23:43/ カテゴリー: MOVIE_Database

麦の穂をゆらす風麦の穂をゆらす風
■ケン・ローチ
■キリアン・マーフィー、ポードリック・ディレーニー、リーアム・カニンガム、オーラ・フィッツジェラルド、メアリー・リオドン、メアリー・マーフィー、ローレンス・バリー、デミアン・カーニー、マイルス・ホーガン、マーティン・ルーシー、シェイン・ケーシー、ジョン・クリーン、マーティン・ド・コガン、ジェラルド・カーニー、シェイン・ノット、ケヴィン・オブライエン、ウィリアム・ルアン、ペギー・リンチ、ロジャー・アラム、サブリナ・バリー、フィオナ・ロートン、キアラン・アハーン、クレア・ディニーン、トマス・オヘーリー、デニス・コンウェイ、バリー・ルーニー、コニー・オコネル、アーニャ・オコナー、フランシス・オコナー、パダル・オリアダ、ニール・ブランド、トム・シャーノック
■2006/アイルランド=イギリス=ドイツ=イタリア=スペイン
■シネ・アミューズ ウエスト

ケン・ローチの映画は、何を観ても面白い。自分の肌にぴったり合う。それはどうしてなんだろう? と考えると、例え世間的に評価のない人間であったとしても確かにそこに存在していた理由を明確にスクリーンに示す姿勢が好きなんじゃないかと思う。今回も、ミホール(ローレンス・バリー)や、列車の運転士ダン(リーアム・カニンガム)や、ダミアンが初めて処刑を行うクリス(ジョン・クリーン)など、その存在感をカメラでしっかりと捉えている。特に、クリスを処刑するシーンは、いま思い出しても胸が苦しくなる。辛くなる。

ただ、今回は人を殺すシーンが多すぎて、その惨劇にシーン全体を持って行かれてしまっている。それが映画全体の感傷的な気分を盛り上げて、観ている人の心を打つことは確かなんだけど、たぶんそれがパルムドールを取った理由の一つなんだろうけど、ケン・ローチの映画は、人間と人間との間の軋轢をまっすぐに見つめるところにこそ、その真髄があるわけで、それが“死”にまで突き抜けてしまうのは何か違うような気がする。今回の映画の中では、裁判官を演じるリリー(フィオナ・ロートン)がテディ(ポードリック・ディレーニー)を呼び止める際の激情とかが、そこら辺までがケン・ローチぽい。

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