
監督:トッド・フィールド
出演:ケイト・ウィンスレット、パトリック・ウィルソン、ジェニファー・コネリー、ジャッキー・アール・ヘイリー、フィリス・サマーヴィル、ノア・エメリッヒ、グレッグ・エデルマン、ジェーン・アダムス
原題:Little Children
制作:アメリカ/2006
URL:http://www.little-children.net/
場所:シャンテ・シネ3
最近は、ニュースを見る度に閣僚や官僚が糾弾されていて、とてもイヤな気分になる。それは、どちらかというと、不正を働いた閣僚や官僚に対して憤るのではなく、それを情報として公開しているマスコミに対して、なんだと思う。もちろん閣僚や官僚が悪いことをしているんだろうけど、そのすべての悪行をあからさまにすることにどんな意味があるのだろうかと思ったりしてしまう。
というようなことを、なぜかこの映画を見ていてぼんやりと思い浮かべてしまう。
性犯罪の前科があるというだけで忌み嫌われて、その実、誰もが忌み嫌われるようなことを隠れてやっていたりする。忌み嫌われることをしない人間はどうかというと、とても窮屈で、とても嫌味な人間に成り果てる。
それに、個人が持っている本性は、一定のところに固定しているものではなくて、ある幅を持って揺れ動く。善にもぶれるし、悪にもぶれる。その一瞬の断面だけを切り取れば、誰もが性犯罪者にもなり得るし、誰もが慈善家にもなり得る。
果たして、その一瞬間に出て来た表面部分だけを見て判断し糾弾すべきなんだろうか? そんな簡単なものでいいんだろうか?
なんてことを考えるには恰好の映画。
監督:マイケル・ベイ
出演:シャイア・ラブーフ、ミーガン・フォックス、ジョシュ・デュアメル、レイチェル・テイラー、タイリーン・ギブソン、ジョン・ヴォイト、ジョン・タトゥーロ
原題:TRANSFORMERS
制作:アメリカ/2007
URL:http://www.transformers-movie.jp/top.html/
場所:新宿プラザ
確かにVFXはずごい。どうだスゴイだろう! みたいな、これ見よがしのショットもあるし。いや、それは大変でしたでしょう、そのショットを作るのは。でもそれって、ストーリーに溶け込んでこそ、だよね。まずはVFXのイメージありきじゃあ、こちらもしらけムード。
『ダイハード4.0』といい『トランスフォーマー』といい、まずはちゃんとシナリオを練って欲しいなあ。
著者:荻原魚雷
出版社:晶文社
購入場所:東京堂書店
荻原魚雷さんとはBOOKMANの会で何度かお話しをさせていただいて、その不思議なオーラと深く澄んだ泉をたたえる瞳に呑み込まれそうになったんだけど、そんな短い時間だけでは、その瞳の中にどんな考えが潜んでいるのかわかりようもなかった。でも、一冊の本って、やっぱりスゴイ。その考えの一端でも伺うことができるから。荻原魚雷さんって、やっぱり面白かった。なんだか自分も諭されたような感じ。
監督:レン・ワイズマン
出演:ブルース・ウィリス、ジャスティン・ロング、ティモシー・オリファント、クリフ・カーティス、マギー・Q、シリル・ラファエリ、メアリー・エリザベス・ウィンステッド
原題:LIVE FREE OR DIE HARD
制作:アメリカ/2007
URL:http://movies.foxjapan.com/diehard4/
場所:有楽座
ブルース・ウィリスの登場からして雑な映画。あまりにもなおざりな父娘関係の描写なので、映画のラスト、娘に“ルーシー・マクレーン”と言わしめるシーンがまったく生きてこない。そりゃ、白昼堂々、民間人が死ぬことも考えずに、F-35からミサイルをハイウェイに向かって連発させる映画にナイーブさを求めるのが間違っているんだろうけど、VFXだけでは2時間持たないよ。悪役のティモシー・オリファントも弱いし。唯一良かったのは、ブルース・ウィリスとマギー・Qの対決。見せ場はそこだけだった。

昨日は、JSportsでマンチェスター・ダービー観戦。
なんだ、シティ、いいじゃん。びっくり。
ルーニーとクリスチアーノ・ロナウドを欠いたユナイテッドが相手だとしても、いいじゃん、シティ。
チームとしてもまとまっていて、個々のバラエティさも豊か。リチャーズやリチャード・ダン、マイケル・ジョンソンや、ジオヴァンニ、エラーノのブラジルコンビ。昨年、セリエAのレッジーナで18点も取ったビアンキもいるし。
このまとまりの良さはエリクソンのおかげなの? どうなの?
ただ、カスパー・シュマイケルについては、まるで自分の息子がピッチに立っているようで、ハラハラドキドキ。スタンド観戦していた親父も気が気でなかったろうに。
それに引き換えユナイテッド。チェルシーに比べたら選手層の薄さは一目瞭然。とにかくトップの駒が無いよね。移籍市場が閉まる前に、早いところ人材を確保しないと。
そのマンチェスター・ダービーのあとに、前半のみブラックバーンV.S.アーセナルを観戦。アーセナルの駒不足もユナイテッドと変わらず。こちらもトップがいない! ジュリオ・バチスタってレアルからのレンタルだったんだ。すっかりいるもんだと思っていたのに。
そして最後、リヴァプールV.S.チェルシー。
フェルナンド・トーレスの素晴らしいゴールに感動していたのに、審判がゲームをめちゃくちゃに! なんだよ、あの審判。ひでえなあ。
まあとにかく、ランパードの復活なしにチェルシーの復活無し。
今シーズンはもしかすると、ビッグ4以外のチームが優勝することになるかも。2連敗スタートたけどスパーズも良さそうだし、ロイ・キーンのサンダーランドもいるし。愉しみ、愉しみ。
監督:山下敦弘
出演:夏帆、岡田将生、柳英里沙、藤村聖子、森下翔梧、本間るい、宮澤砂耶、夏川結衣、佐藤浩一、斉藤暁、廣末哲万、黒田大輔、大内まり
制作:『天然コケッコー』製作委員会/2007
URL:http://www.tenkoke.com/
場所:新宿武蔵野館
『松ヶ根乱射事件』の時は地方のイヤらしさを前面に押し出していたんだけど、今度はその裏返し。これ見よがしの純粋さを前面に押し出している。都会への憧れがあるのに抜け出せない閉塞感か、都会は単純な憧憬の存在だけでやっぱり自分のポジションはココだという安心感か。そんな対比も面白い。『松ヶ根乱射事件』を見ただけではゲッソリしてしまうけど、この映画を見ればそれが中和されるんで、この2本をワンパックとして捉えた方がイイんだと思う。昔の名画座なら、絶対に2本立てにするべき映画。
だから、『松ヶ根乱射事件』を見ずにこの映画だけを見てしまうと、ゆる〜い物足りなさを感じてしまうのはあたりまえかも。都会で失敗してすごすごと田舎に戻ってきた山中崇を見てから、親の都合で地方に行かざるを得なくなったのに都会には戻らず地方に根を下ろそうと決意する岡田将生を見ると、そのコントラストでくっきりした映画になるんだけど。でも、そんな映画は失敗作か。
最初は堀ちえみだった。おバカな解答で笑いを呼んでレギュラーを獲得したのは。
ただ、堀ちえみはそれを恥と感じたのか勉強してしまった。おバカではなくなってしまった。
それはそれで一つの方向性で、驚きを持って視聴者に迎えられたんだけど、そんなエモーションは長続きしなかった。すぐに飽きられる。伸助に捨てられる。
恥かいてなんぼの芸能人。恥で儲けられるのなら、そのままずっと恥を売るべきだった。
堀ちえみの後釜に座ったのが香田晋。彼は、一度獲得したそのポジションを誰にも明け渡さなかった。おバカなんだけど、頭が良い。相乗効果で自分の歌のプロモーションを打つに至っては、濡れ手で粟。
さあ、それを見ていた芸能プロダクション。そんな枠があるのかとビックリ仰天。ゾクゾクと刺客を送り込む。
里田まい、スザンヌ、木下優樹菜、つるの剛士、上地雄輔、野久保直樹。
今だかつてないポジションが芸能界に確立される。アイドル崩れも、ヒーロー崩れも、この枠でどんどん売りだそう!
ただ、堀ちえみの二の舞になるのが怖い。せっかくのポジションを台なしにされたら困る。だから、きっと事務所は彼らにこう言っている。「おまえ、勉強するなよ!」
ところが、一つここで忘れていたことがある。初めて確立されたと思われたおバカポジション。いやいや本当は、既にその席にどっかり座る神がいた。若槻千夏、降臨。ブッちぎりのダントツ。あまりにもその座がゆるがないので、かえってマイナス。もともと売れてるし。
この「クイズ! ヘキサゴンII」に見られるおバカポジション。まあ、元祖は「めちゃイケ」の抜き打ちテストだったんだろうけど、いったい今後どうなるのか? もう全体的に飽きられるころかな。
木曜日に神保町界隈の人たちと、ちょっと暑気払いということでビアガーデンへ行くことに。
近くには、バニーガールの九段会館のビアガーデンか、バドガールの水道橋グランドホテルがあるらしい。
まあ、どっちでもいいのでバドガールの方へ行くことに。
そのバドガールって、ボディコン全盛のバブルな時代を思い出させて、広末のようにその時代にタイムスリップした感じ。飲んでいるサラリーマンらしき人びとも、なんだか業界人が集っているような雰囲気も見せて、外国人もいたりして、バブリーな六本木を思い出したり。
そうしたら、そのバドガールの仕切りでビンゴ大会がはじまる。
特等は、バドガールと一緒に記念写真が撮れるんだって。
え゛〜〜、そんなのいらな〜い。
バブルな時代なら、そんな精神的な保養が特等になっても良かったんだろうけど、今はそれなりなブツが欲しいよなあ、
と思いながら、はじまってから、なかなか数字の穴が開かないので、良かった、良かった、バドガールとの記念写真を回避、回避、と喜んでいたんだけど、いくら進んでもビンゴを当てる人が出て来ない。もう、会場はリーチだらけ。
と、すると、どんどん数字が当たり出す。
どんどん、どんどん、追い込んでしまう。
ディープインパクトなみの馬脚で、最後は3連発に当たってゲートへ!
ぎゃあ〜、最初のビンゴだ!。
ぎえ〜、バドガールと記念写真だ!
この歳まで、贅沢もせずに、慎ましく、ただ真面目に生きてきたと言うのに、どうしてこんな不遇な目に会うのでしょうか。世の中には神も仏もないのでしょうか……。
ということで、火が出るほど恥ずかしかった写真を、ちいさ〜く。

監督:デイヴィッド・リンチ
出演:ローラ・ダーン、ジェレミー・アイアンズ、ジャスティン・セロー、ハリー・ディーン・スタントン、ダイアン・ラッド、ウィリアム・H・メイシー、ジュリア・オーモンド、ローラ・ハリング、ナスターシャ・キンスキー、ナオミ・ワッツ、NAE
原題:INLAND EMPIRE
制作:アメリカ/2006
URL:http://www.inlandempire.jp/index_yin.html
場所:恵比寿ガーデンシネマ
『マルホランド・ドライブ』の時はまだかろうじて手がかりを見つけ出せたような気がするんだけど、今回は、もうダメ。デイヴィッド・リンチの頭の中をそのままスルーして見せられている感じで、それを理解するなんて事は他人には無理。作りとしては、なんとなく、昨日(過去)と明日(未來)が錯綜していて、今日という概念が無くなっているんじゃないかと想像できるんだけど。
そんなデイヴィッド・リンチの頭の中を3時間も見せられると人間はどうなるか?
映画館は、興味深い実験の場となってしまいました。
映画を見るよりも、見終わった観客の人びとをつぶさに観察するほうが面白いかも。
こんな普通ではない映画の時に、必ずと言っていいほど老夫婦を見かけるんだけど、ほうほうの体で逃げ出す姿を見かけたテリー・ギリアムの『ローズ・イン・タイドランド』の時より、今回の老夫婦はがんばった。寝てたんだろうけど。

