
監督:クェンティン・タランティーノ
出演:カート・ラッセル、ロザリオ・ドーソン、ローズ・マッゴーワン、シドニー・タミーア・ポワチエ、ゾーイ・ベル、トレイシー・トムズ、ヴァネッサ・フェルリト、ジョーダン・ラッド、メアリー・エリザベス・ウィンステッド
原題:Quentin Tarantino's Death Proof
制作:アメリカ/2007
URL:http://www.deathproof.jp/death_proof/dp.html
場所:新宿武蔵野館
タランティーノはやっぱりスゴイ。
前半のテキサス州オースティンでは、B級ホラーのジョージ・A・ロメロな雰囲気。70年代のチープさがいったい何を意味するのかとワクワクしていたら、女だらけのかしましい車にカート・ラッセルの“デース・プルーフ”が正面衝突。シドニー・タミーア・ポワチエ(あのシドニー・ポワチエの娘! 母親はジョアンナ・シムカス!)の片足が吹っ飛ぶは、ジョーダン・ラッド(あのシェリル・ラッドの娘! 祖父はアラン・ラッド!)が後ろに吹き飛ばされるは、それが再現フィルムのような繰り返し。やってくれるよ、タランティーノ。スゲエ、スゲエ。
さあここで、自分が行く映画館に必ずいる老夫婦の登場。彼らはなぜタランティーノの映画なんかを見ようと思ったんだろう? あまりにも惨いシーンに、ほうほうの体で退場。
後半は、なぜか白黒のテネシー州レバノンへ。てっきりまたチープな色調かと思っていたら、いきなりメアリー・エリザベス・ウィンステッドの黄色いチア・リーダーの服が映えるカラーへ。セリフに『バニシング・ポイント』や『ダーティメリー クレイジーラリー』『トランザム7000』などが出て来ることからして70年代のカーアクション映画の雰囲気。その期待通りにスタントシーンの連続で、特にゾーイ・ベルがボンネットにしがみついたまま振り回されるシーンはスゲエ。やってくれるよ、タランティーノ。
そしてラスト。このチープな終わり方も最高! やってくれるよ、タランティーノ。
タランティーノお得意の無意味なダラダラ会話に閉口する人もいるだろうけど、ストーリーのコントラストや、カメラアングルの的確さ、カットの割り方、長回しの使い方など、映画テクニックを駆使した素晴らしい映画。