
著者:恩田陸
出版社:新潮社
購入場所:BOOK OFF 西新宿小滝橋通り店
むかし、NHK教育テレビでやっていた「六番目の小夜子」というドラマを何の気なしに見ていた。なぜ、教育テレビのドラマなんてものに目がとまったのかさっぱり記憶にないんだけど、すべてのチャンネルをサーチしていたときに栗山千明あたりが目に止まったんだとおもう。おそらく自分が見た「六番目の小夜子」は2003年1月4日~3月22日の再放送で、ちょうど『キル・ビル』の公開がその年の10月に迫っていたことから栗山千明にピンときたんじゃないかとおもう。
で、その「六番目の小夜子」には原作があって、作者が恩田陸であることを知ったのはさらにそのあと。今は亡き「季刊 本とコンピュータ」の2004年夏号だったとおもうんだけど、角田光代と恩田陸の対談があって、そこで「六番目の小夜子」は恩田陸が書いたものだと知ったような気がする。
角田光代のほうは、2005年の3月に「情熱大陸」の放送があったことから、さらに興味が増していくつかの作品を読んだんだけど、恩田陸のほうは、この「情熱大陸」のようなひと押しがなくて、結局読まずじまい。どこかに突き進む時って、まったく関係ない複数の違った方向から、進め! 進め! って言われるんだけど、恩田陸にはそれがなかった。
ここで、自転車が登場。街を自転車で流している時に、BOOK OFFを見かけるとぶらりと入ってしまう癖があるんだけど、小滝橋通りのBOOK OFFに入ったときに、ついに「六番目の小夜子」を見てから5年目にして恩田陸への“ひと押し”が突然とやってきた。105円で売っている「夜のピクニック」が棚にあったのだ。
「夜のピクニック」は、最近、幅を効かせている多部未華子で映画化もされ、本屋大賞や『本の雑誌』が選ぶノンジャンルベスト10では1位にも選ばれていたことから、ちょっと読んでみたいとはおもっていたんだけど、やっぱり“ひと押し”がなかった。
で、105円だから購入して読んでみる。
う〜ん。角田光代の「対岸の彼女」のような感動はまったくなかった。角田光代が書くキャラクターより、恩田陸の書くキャラクターのほうを薄っぺらく感じてしまって、さらにキャラが立ってないような気がしてしまって、、とくに、榊杏奈と、その弟の榊順弥をもうちょっとうまく押し出してくれていると良かったのに。