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 2008年12月11日
 イントゥ・ザ・ワイルド
Posted by ag at 23:59/ カテゴリー: MOVIE_Database

イントゥ・ザ・ワイルド監督:ショーン・ペン
出演:エミール・ハーシュ、マーシャ・ゲイ・ハーデン、ウィリアム・ハート、ジェナ・マローン、キャサリン・キーナー、ヴィンス・ヴォーン、クリステン・スチュワート、ハル・ホルブルック
原題:Into the Wild
制作:アメリカ/2007
URL:http://intothewild.jp/
場所:新宿武蔵野館

映画を見終わって新宿の街に出ると、早い忘年会の帰りなのか人であふれかえっている。そんな光景を見ると、この映画の主人公クリスがロスアンゼルスの若いビジネスマンに自分の姿を見て、それがイヤでたまらなくなって逃げ出したくなった気持ちとぴったりシンクロしてしまって、さらに暗い気持ちになってしまう。

辛い映画だった。
でも、なんとなく共感できる映画でもあった。

人の世に欺瞞を感じてアラスカの大地に真実を求めたとき、人間の感情を顧みもしないキビシい自然と対峙することによって、次第に人と人との有り様が何であるかを理解して行く。その過程にどことなく共感できたからこそ、この長い映画の中に飽くことなく身を置くことができたんだろうとおもう。

ショーン・ペンはその風貌からしてエキセントリックな性格を想像させるけど、この映画の丹念なカットの積み重ねを見るにつけ、ああ、外見とはまったくかけ離れた人間なんじゃないかとおもいはじめる。つねづねおもうんだけど、映画を撮るということは、監督の心を直に映し出す鏡じゃないかと。

そしてキャスティングも素晴らしい。
この映画は、エミール・ハーシュのクリスが道すがら出会う人間のキャラクターがすべてだといってもいい。
人と人との心の共有の場を描くのに、キャラクターに魅力がなかったらまったくつまらない映画になってしまう。

キャサリン・キーナーは、『カポーティ』に引き続きの魅力全開。
クリステン・スチュワートのギターを弾くシーンも良いし、デンマーク人カップルも良い。
そして、ハル・ホルブルック。
最近、『カプリコン1』を見直したばかりなので、ああ、だいぶ歳を取ったなあ、というのが第一印象なんだけど、とても良い味を出している。
ハル・ホルブルックのシーンが無かったら、ラストシーンの悲哀はここまで出なかったかもしれない。

映画の前半に、クリスの卒業する大学として、エモリー大学が出てくる。
なるほど、なるほど、ああいうところで研究してるのね、Qさんは。

ag-n
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