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 2009年07月29日
 ウォレスとグルミット ベーカリー街の悪夢
Posted by ag at 23:55/ カテゴリー: MOVIE_Database

ウォレスとグルミット ベーカリー街の悪夢監督:ニック・パーク
声:ピーター・サリス、サリー・リンゼイ
原題:A Matter Of Loaf And Death
制作:イギリス/2008
URL:http://www.ghibli-museum.jp/wg/
場所:渋谷シネマ・アンジェリカ

ウォレスとグルミットの最新作。イギリスでは2008年12月25日にTV放映された作品。

この最新作と一緒に過去の作品『チーズ・ホリデー』『ペンギンに気をつけろ!』『ウォレスとグルミット、危機一髪』が上映されたので比較できてよくわかったんだけど、やっぱり『ペンギンに気をつけろ!』のクオリティが高く、そのサスペンス映画調を模倣したに過ぎないのが『ウォレスとグルミット、危機一髪』と『ベーカリー街の悪夢』なんだとおもう。

特に、『ペンギンに気をつけろ!』のグルミットが次から次へと鉄道模型のレールを敷いて行くシーンのスピード感が、他の作品に見ることができないが残念。この『ベーカリー街の悪夢』では、パイエラの自転車のブレーキが効かなくなるところに若干そのスピード感があるんだけど、そこはあんまり本題に関係なかったのが惜しい。

とはいえ、『野菜畑で大ピンチ』では薄れつつあったイギリス的な雰囲気が、この最新作では復活していたのが嬉しかった。イギリス的な雰囲気ってのがどんなのかというと、イギリス時代のヒッチコックとか、キャロル・リードとか、マイケル・パウエル&エメリック・プレスバーガーとか、サンダーバードとか、プリズナーNo.6な感じ。

それに、ストーリーにちょこっと映画のパロディを入れてくるのがいつもながら良い感じ。今回は『エイリアン2』?

 2009年07月27日
 『お熱いのがお好き』Tシャツ
Posted by ag at 21:35/ カテゴリー: MOVIE

NobodysT.jpg

インクジェットカラー布用アイロンプリント紙を使って、『お熱いのがお好き」のTシャツを作ってみました。

アイロンをかけると、白黒で印刷したのに少し緑がかってしまうのが、ちょっとダメでした。
それに洗濯をすると、色落ちすることはないんだけど、角がほんのちょっぴり、はがれてしまった。角は90度に切るよりも、丸みをつけて切ったほうが良いかもしれない。

もう一つローレン・バコールの「The look」Tシャツを作ろうとおもったけど、白黒は緑がかってしまうので、総天然色カラーTシャツに変更しようとおもう。「地上はいいな、テクニカラーだ」 Tシャツとか。でも、マイケル・パウエル&エメリック・プレスバーガーの『天国への階段』の該当シーンの素材をネットで見つけられるかどうか。それもクォリティの良いものを。たぶん、無理だろうなあ。

 2009年07月16日
 ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破
Posted by ag at 23:31/ カテゴリー: MOVIE_Database

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破監督:庵野秀明
声:緒方恵美、林原めぐみ、宮村優子、坂本真綾、三石琴乃、山口由里子、山寺宏一、石田彰、立木文彦、清川元夢、長沢美樹、子安武人、優希比呂、関智一、岩永哲哉、岩男潤子、麦人
制作:カラー/2009
URL:http://www.evangelion.co.jp/
場所:新宿ミラノ1

テレビの「新世紀エヴァンゲリオン」が、「人類補完計画」という謎に向けての伏線ばっかりのストーリーになってしてまって、結局、その伏線の行き着く先が見えないまま破綻してしまったのに対して、この映画シリーズは最初から全4部作(?)として、何かしらの落としどころに向かってどうにか突き進んでいるように見える。

のは、よかったんだけど、「ゼーレ」とか「死海文書」とか「セカンドインパクト」とか、テレビシリーズの「エヴァンゲリオン」というものを好きになった直接的な理由である説明不充分で謎めいた固有名詞が、この映画シリーズではあまりストーリーに関わらなくなってしまった。そのあたりのことはテレビシリーズで説明済みなので省略、みたいな感じで。そこが残念だった。

その代わり、人物の内面描写が多くなった。綾波がシンジを食事に誘うところとか、アスカが他人との触れ合いに意義を見い出すところとか、新キャラの真希波・マリ・イラストリアスのところとか。もしかすると庵野秀明って、テレビシリーズの第弐拾伍話や最終話のような内面の精神世界を描くことが本当は大好きで、それを今回は「ヱヴァンゲリヲン」というストーリーの中にうまく載せて来たのではないかとおもったりもする。

ただ、そんな内面描写が気恥ずかしいまでに直接的なので、ちょっと画面から目をそらしたくなったりしてしまう。それに「今日の日はさようなら」や「翼をください」の曲を使うセンスはどうなんだろう? 自分としては、ちょっと、、ダメだった。

でも使徒との対決シーンは素晴らしいので、プラスマイナスゼロ、です。

 2009年07月14日
 マン・オン・ワイヤー
Posted by ag at 23:10/ カテゴリー: MOVIE_Database

ManonWire.jpg監督:ジェームズ・マーシュ
出演:フィリップ・プティ、ジャン=ルイ・ブロンデュー 、ジャン=フランシス・ヘッケル、アニー・アリックス 、 デイヴィッド・フォーマン、アラン・ウェルナー、 マーク・ルイス、ジム・ムーア、バリー・グリーンハウス
原題:Man on Wire
制作:イギリス/2008
URL:http://www.espace-sarou.co.jp/manonwire/
場所:テアトルタイムズスクウェア

1974年にワールド・トレード・センターの二つのビルを綱渡りした男、フィリップ・プティのドキュメンタリー。

どんなところでも綱渡りをしてしまうこのフィリップ・プティとか、どこでも登ってしまうアレイン・ロバートとかは、おそらく誰もがその行為に対して寛大になってしまう数少ない犯罪者の部類。

なぜみんな彼らを許すのか、許すだけでなく拍手喝采なのかというと、許される範囲内で何か社会規範の枠から外れた行為をしたいという我々の願望の代弁者として彼らを見ているからなのだろうとおもう。

とすると、このドキュメンタリーは、そんな我々の代弁者としてのフィリップ・プティに対して、もう少しロマンが感じられるような作りになっていたらベストだったのに。

1974年のワールド・トレード・センターでフィリップ・プティが何を行ったのかはよくわかったけど、その行為が達成されたときの充実感や気持ちよさ、清々しさみたいなものが残念ながら感じられなかった。

それに実際の動画が無いのも痛い。演出過多の再現フィルムみたいなものばかりなので、そんなところもドキュメンタリーとして弱かった。だったら、証言の積み重ねだけでよかったのに。

 2009年07月08日
 レスラー
Posted by ag at 22:57/ カテゴリー: MOVIE_Database

レスラー監督:ダーレン・アロノフスキー
出演:ミッキー・ローク、マリサ・トメイ、エヴァン・レイチェル・ウッド、マーク・マーゴリス、トッド・バリー、ウェス・スティーヴンス
原題:The Wrestler
制作:アメリカ/2008
URL:http://www.wrestler.jp/
場所:TOHOシネマズシャンテ

プロレスの第1次マイブームは、1977年のザ・ファンクスV.S.ブッチャー、ザ・シークの頃だった(その前にラッシャー木村やグレート草津の国際プロレスがあったような気がするけど省略)。それからちょっと間隔が開いて、第2次マイブームは1988年の第2次UWFだった。そのまま前田日明のリングスに流れて、また沈静。そして第3次マイブームは、1994年頃の三沢光晴や川田利明がメインとなった全日本プロレスだった。

だから、三沢光晴が死んだのはちょっとショックだった。最近はさっぱりプロレスを見なくなってしまったので、こんな感情を持つこと自体、本当の三沢光晴ファンに対して申し訳ない気もするけど、夜中にニュースを聞いたときのショックは半端じゃなかった。

その流れでこの映画を観ると、やっぱり、涙腺に来てしまう。

それに、プロレス興行というものには、まるでサーカスのような(本当はサーカスなんか知らないけど、映画の中に出て来るサーカスを想像して)華やかさやロマンがあるけど、それと呼応するかのように侘しさと儚さがあって、その部分がこの映画には良く出ていたとおもう。

そして、もしかするとこれが自分にとってのメインイベントだったのかもしれないけど、この映画を観て“プロレス”そのものについてもじっくり考えさせられた。

昔から、プロレスは“やらせ”だという批判があって、この映画にも確かにレスラー同士の打ち合わせのシーンが出て来る。しかし、そういう批判って何を意味しているんだろう? と、いつも考える。真剣勝負に見せかけて、実は口裏合わせができていることに、裏切られた感情を持つのか、八百長だと感じるのか。

でも、ここが意見の別れどころだろうけど、つまらない真剣勝負にお金を払うよりも、良く出来た“やらせ”にお金を払う方が絶対に良い。それはエンターテインメントと呼ばれるものすべてに共通することだとおもう。それに、たとえシナリオが出来ていたとしても、鍛え上げられた肉体のぶつかり合いそのものには“やらせ”はない、とおもう。佐山タイガーマスクとダイナマイト・キッドの対決には心が躍ったし、スタン・ハンセンのラリアートをくらってもフォールされない三沢光晴には執念を感じたし。

と、結局はプロレスファンのたわごとだろうけど、この映画は“プロレス”が良く出ていたとおもう。

 2009年07月06日
 それでも恋するバルセロナ
Posted by ag at 23:34/ カテゴリー: MOVIE_Database

それでも恋するバルセロナ監督:ウディ・アレン
出演:ハビエル・バルデム、スカーレット・ヨハンソン、レベッカ・ホール、ペネロペ・クルス、パトリシア・クラークソン、ケヴィン・ダン、クリス・メッシーナ
原題:Vicky Cristina Barcelona
制作:アメリカ・スペイン/2008
URL:http://sore-koi.asmik-ace.co.jp/
場所:ユナイテッド・シネマとしまえん

こうして数えてみると、ウディ・アレンが単独で監督した映画を『カメレオンマン』から連続して26本、ロードショー公開と同時に観ている。その内の1本(『私の中のもうひとりの私』)はなんとニューヨークで観ている。こんなに長い間ずっと、それもこんなに多作な監督をロードショーで追いかけていることは他にない。

それはなぜかと考えてみると、賞を取ろうとしない、歳を取っても芸術性に走らない、だから決して巨匠にはならない、そのウディ・アレンの姿勢にあるんだとおもう。

普通なら、高い評価を重ねることによって、そして歳を重ねることによって、自分に対する周りの目も変化し、わがままも効くようになり、ビッグバジェットも扱えるようになり、だからおのずと映画制作に対する姿勢に変化を起こさざるを得なくなり、より高邁なものへと進化させようという無駄な感情が起こっても不思議ではないのに、ウディ・アレンはといえば、大作を取ることもなしに、自分の領域を踏み外すこともなしに、ずっとコンパクトな映画作りを維持している。そんなウディ・アレンの姿勢にどことなく共感を覚えているんだとおもう。

でも、となると、ウディ・アレンの映画は、ウディ・アレンの映画以外の何ものにもならないというマンネリも生じてしまうはずなんだけど、ウディ・アレンの撮る軽快な作風(たま〜に重いものもあったけど)が好きだし、ウディ・アレンなりに“ウディ・アレンの映画”という範疇で変化も起きているし、たとえガッカリな映画があったとしても、必ずカンバックしてくれている安心感もあるし、それが26本も連続して観ている理由なんだとおもう。

今回の『それでも恋するバルセロナ』も、前作の『タロットカード殺人事件 』がガッカリだったのでちょっと不安だったんだけど、おお、またカンバックしてくれている。

内容としては、モノローグ(というかナレーション?)をかぶせた三角関係(というか四角関係?)がどことなくトリフォーの『恋のエチュード』をおもわせる映画で、ほら、3人で自転車に乗るシーン(また自転車のシーンだ!)なんて、もろ『恋のエチュード』でしょう。もちろんトリフォーほど重たい映画にはならなくて、それぞれの登場人物の気持ちのうつろいを丁寧に、バランス良く映画いていて、ウディ・アレンの真骨頂な映画だった。こういった素晴らしい映画を提供してくれるかぎり、ウディ・アレンの映画を追いかけます。

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