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 2009年07月06日
 それでも恋するバルセロナ
Posted by ag at 23:34/ カテゴリー: MOVIE_Database

それでも恋するバルセロナ監督:ウディ・アレン
出演:ハビエル・バルデム、スカーレット・ヨハンソン、レベッカ・ホール、ペネロペ・クルス、パトリシア・クラークソン、ケヴィン・ダン、クリス・メッシーナ
原題:Vicky Cristina Barcelona
制作:アメリカ・スペイン/2008
URL:http://sore-koi.asmik-ace.co.jp/
場所:ユナイテッド・シネマとしまえん

こうして数えてみると、ウディ・アレンが単独で監督した映画を『カメレオンマン』から連続して26本、ロードショー公開と同時に観ている。その内の1本(『私の中のもうひとりの私』)はなんとニューヨークで観ている。こんなに長い間ずっと、それもこんなに多作な監督をロードショーで追いかけていることは他にない。

それはなぜかと考えてみると、賞を取ろうとしない、歳を取っても芸術性に走らない、だから決して巨匠にはならない、そのウディ・アレンの姿勢にあるんだとおもう。

普通なら、高い評価を重ねることによって、そして歳を重ねることによって、自分に対する周りの目も変化し、わがままも効くようになり、ビッグバジェットも扱えるようになり、だからおのずと映画制作に対する姿勢に変化を起こさざるを得なくなり、より高邁なものへと進化させようという無駄な感情が起こっても不思議ではないのに、ウディ・アレンはといえば、大作を取ることもなしに、自分の領域を踏み外すこともなしに、ずっとコンパクトな映画作りを維持している。そんなウディ・アレンの姿勢にどことなく共感を覚えているんだとおもう。

でも、となると、ウディ・アレンの映画は、ウディ・アレンの映画以外の何ものにもならないというマンネリも生じてしまうはずなんだけど、ウディ・アレンの撮る軽快な作風(たま〜に重いものもあったけど)が好きだし、ウディ・アレンなりに“ウディ・アレンの映画”という範疇で変化も起きているし、たとえガッカリな映画があったとしても、必ずカンバックしてくれている安心感もあるし、それが26本も連続して観ている理由なんだとおもう。

今回の『それでも恋するバルセロナ』も、前作の『タロットカード殺人事件 』がガッカリだったのでちょっと不安だったんだけど、おお、またカンバックしてくれている。

内容としては、モノローグ(というかナレーション?)をかぶせた三角関係(というか四角関係?)がどことなくトリフォーの『恋のエチュード』をおもわせる映画で、ほら、3人で自転車に乗るシーン(また自転車のシーンだ!)なんて、もろ『恋のエチュード』でしょう。もちろんトリフォーほど重たい映画にはならなくて、それぞれの登場人物の気持ちのうつろいを丁寧に、バランス良く映画いていて、ウディ・アレンの真骨頂な映画だった。こういった素晴らしい映画を提供してくれるかぎり、ウディ・アレンの映画を追いかけます。

ag-n
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