
監督:ダーレン・アロノフスキー
出演:ミッキー・ローク、マリサ・トメイ、エヴァン・レイチェル・ウッド、マーク・マーゴリス、トッド・バリー、ウェス・スティーヴンス
原題:The Wrestler
制作:アメリカ/2008
URL:http://www.wrestler.jp/
場所:TOHOシネマズシャンテ
プロレスの第1次マイブームは、1977年のザ・ファンクスV.S.ブッチャー、ザ・シークの頃だった(その前にラッシャー木村やグレート草津の国際プロレスがあったような気がするけど省略)。それからちょっと間隔が開いて、第2次マイブームは1988年の第2次UWFだった。そのまま前田日明のリングスに流れて、また沈静。そして第3次マイブームは、1994年頃の三沢光晴や川田利明がメインとなった全日本プロレスだった。
だから、三沢光晴が死んだのはちょっとショックだった。最近はさっぱりプロレスを見なくなってしまったので、こんな感情を持つこと自体、本当の三沢光晴ファンに対して申し訳ない気もするけど、夜中にニュースを聞いたときのショックは半端じゃなかった。
その流れでこの映画を観ると、やっぱり、涙腺に来てしまう。
それに、プロレス興行というものには、まるでサーカスのような(本当はサーカスなんか知らないけど、映画の中に出て来るサーカスを想像して)華やかさやロマンがあるけど、それと呼応するかのように侘しさと儚さがあって、その部分がこの映画には良く出ていたとおもう。
そして、もしかするとこれが自分にとってのメインイベントだったのかもしれないけど、この映画を観て“プロレス”そのものについてもじっくり考えさせられた。
昔から、プロレスは“やらせ”だという批判があって、この映画にも確かにレスラー同士の打ち合わせのシーンが出て来る。しかし、そういう批判って何を意味しているんだろう? と、いつも考える。真剣勝負に見せかけて、実は口裏合わせができていることに、裏切られた感情を持つのか、八百長だと感じるのか。
でも、ここが意見の別れどころだろうけど、つまらない真剣勝負にお金を払うよりも、良く出来た“やらせ”にお金を払う方が絶対に良い。それはエンターテインメントと呼ばれるものすべてに共通することだとおもう。それに、たとえシナリオが出来ていたとしても、鍛え上げられた肉体のぶつかり合いそのものには“やらせ”はない、とおもう。佐山タイガーマスクとダイナマイト・キッドの対決には心が躍ったし、スタン・ハンセンのラリアートをくらってもフォールされない三沢光晴には執念を感じたし。
と、結局はプロレスファンのたわごとだろうけど、この映画は“プロレス”が良く出ていたとおもう。