
2日目に観た映画は以下の通り。
『RIP! リミックス宣言』(カナダ/2008/ブレッド・ゲイラー監督)
音楽のリミックスやマッシュアップは著作権を侵害しているのか? という話し。青空文庫で著作権の保護期間70年延長の反対運動をしたとき、ローレンス・レッシグのFlashムービーがあることを知った。それがとても良く出来ていて感動したものだった。この映画は、結局、そのFlashムービーの延長線上のような話しなんだけど、Girl Talkのリミックスやマッシュアップに載せてテンポ良く、現状の異常な知的財産権保護を訴えて行く。「著作権法は創作を妨げるためにあるのではなく、創作を手助けするためにある」というのは、至極まっとうな話しで、それを実行できない世の中はなんと悲しい世の中なんだろう。
『ナオキ』(イギリス、日本/2008/ショーン・マカリスター監督)
山形に暮らすイギリス人の目から見た日本人の男と女、家族、会社を描く。外国人の日本人を見る視点は、たとえそれが変な方向に誇張されていたとしても、面白いもんです。だから、この映画も面白い。ただ、なぜか観ている間中、モヤモヤし通し。それはおそらく、主人公のナオキに同調できなかったからなんだろうとおもう。50過ぎのおやじが29歳の女の元に居候している設定自体にどうしても共感できなかったからだろうとおもう。
『アムステルダム(新)国立美術館』(オランダ/2008/ウケ・ホーゲンデイク監督)
次から次へと問題が起こってしまって、なかなか改造計画が進まないアムステルダム国立美術館の話し。ある計画を推し進めるとき、すべての人の意見を聞いて、すべての権利をクリアして、公平に施工業者を取り決めるとしたら、そりゃあ、なかなか前へ進まないのはあたりまえだよなあ。だから、どこかを端折っちゃう。下手すると談合しちゃう。というのが一般的な話しで、真面目な人種と言われている日本人でさえ、このくち。でも、オランダ人はすごかった。これがオランダ人気質なのか? 自転車をスムーズに通すにはどのような通路にするべきかも検討の一つになっていて、サイクリング団体の発言が強かったりもする。建築家も企業も市民も、すべてが同じテーブルの上に乗っている感じ。日本では、市民の意見が公共物建設に反映されることはまず無いから、その点についてだけはうらやましくもあり。でも、意見をスルーする必要性もあるんじゃないかと考えたり。良い映画です。