
監督:ポン・ジュノ
出演:キム・ヘジャ、ウォンビン、チン・グ、ユン・ジェムン、チョン・ミソン
原題:마더
制作:韓国/2009
URL:http://www.hahanaru.jp/
場所:新宿武蔵野館
香港映画や韓国映画を観た時に、どうしても気になってしまうことがある。それは、ストーリーの本筋を補うためのエピソードが、ストーリー・ラインから浮いてしまっていることがよくあることだ。そこにギャグが入って無理やり笑わせようものなら、もう我慢がならない。だからあまり香港映画を観ないんだとおもう。韓国映画も香港映画ほどではないにしても、主にコメディ系の映画にそういうのがあるんで、それを引き当てるとガッカリしてしまう。
この『母なる証明』も、滑り出しのウォンビンがベンツに跳ねられるシーンからして、あれれ、という感じ。いったいこのシーンは何のためにあるんだろう? おそらくゴルフボールが鍵となるんだろうけど、それにしては伏線のはり方が下手すぎる。それにウォンビンの友人のチン・グの扱いもさっぱりわからない。彼の、このストーリーの中の立ち位置はどこにあるんだろう? 高慢な弁護士の部分も同様。いらないよ、そのエピソード。
ストーリーの柱となる母、キム・ヘジャと息子、ウォンビンの部分はしっかりしていて安心して観ていられるのに、周りの部分がすべてを台無しにしてしまっているような気がする。同じポン・ジュノ監督の『殺人の追憶 』では、そんな韓国映画にありがちな浮きまくりのエピソードが無かったので、この『母なる証明』も同様に楽しめるんじゃないかと期待したんだけど、ダメだった。
後半からラスト、ストーリーの核心部分に迫って行くところは良かったのに。そして、最後の夕陽を背景にしたバスの中のキム・ヘジャの踊りも良かったのに。