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 2009年12月26日
 〈映画の見方〉がわかる本
Posted by ag at 21:58/ カテゴリー: BOOK_Database

eiga_no_mikata.jpg著者:町山智浩
出版社:洋泉社
購入場所:ジュンク堂池袋本店

以前から「映画秘宝」のノリが自分のノリと違うと感じがしていて、だから何となく敬遠していた町山智浩の本だけど、Twitterの影響で彼のポッドキャストを聞き始めたらこれが面白い。時たま、すごく些細なことに突っ込んで目茶苦茶その映画をけなすことがあるんだけど、全体的には映画の嗜好が自分と合っていることがわかって来た。なので、ちょっと前の本だけど買って読んでみた。

この本に取り上げられる映画の数々は、自分が映画にのめり込むきっかけを作った映画ばかり。特に『2001年宇宙の旅』『卒業』『タクシードライバー』『未知との遭遇』の4本は、自分にとっての映画の教科書というか、バイブルというか、それぞれの映画の各シーンが意識の中に永遠と留まり続けているものばかりで、何かにつけて『2001年宇宙の旅』のHAL9000が「デ〜イジ〜♪」と歌うシーンが頭に浮かんだり、『タクシードライバー』のロバート・デ・ニーロの“You talkin' to me?”というセリフが口について出たりと、もう狂気の域に達してるくらい。それが愛情を持ってこの本の中で語られているのは嬉しいかぎり。

中でも難解と言われたスタンリー・キューブリックの『2001年宇宙の旅』を、1965年12月脱稿の映画のシナリオ、アーサー・C・クラークの小説版「2001年宇宙の旅」、同じくクラークの「失われた宇宙の旅2001」、「プレイボーイ」1968年9月号のキューブリック・インタビュー、ジェローム・アジュール編「Making of Kubrick's 2001」の5冊をもって解題して行くところが素晴らしい。『2001年宇宙の旅』をどのように観るかは人それぞれで良いとはおもうけど、このように文献をひも解いて、キューブリックの真意を理解した上で映画を観るのも一つの方法だとおもう。

もう一冊、同じように映画を解題していく「ブレードランナーの未来世紀」という本が出ているのでそっちも読んでみようとおもう。

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