
監督:スパイク・ジョーンズ
出演:マックス・レコーズ、キャサリン・キーナー、マーク・ラファロ、ジェームズ・ガンドルフィーニ(声)、ローレン・アンブローズ(声)、クリス・クーパー(声)、キャサリン・オハラ(声)、フォレスト・ウィッテカー(声)、ポール・ダノ(声)
原題:Where the Wild Things Are
制作:アメリカ/2009
URL:http://wwws.warnerbros.co.jp/wherethewildthingsare/
場所:新宿ミラノ1
スパイク・ジョーンズの何が好きかというと、やっぱり突飛なストーリー展開に尽きるとおもう。ストーリーを下手に先読みした自分が恥ずかしくなるくらいに、うわぁ、そう来るか! と驚かせてくれるのがスパイク・ジョーンズの映画だった。
それが今回、『かいじゅうたちのいるところ』という大ベストセラーの絵本を原作とした映画を撮ると聞いた時、第一印象として、そんな映画はスパイク・ジョーンズが撮るべき映画じゃないんじゃない? ついに彼もハリウッド資本のビッグ・バジェットの映画に毒されてしまったのか! と心配してしまった。
ところが、おそるおそる映画を観てみると、そんな心配は杞憂だってことがわかった。確かに姉や母親に依存しすぎている少年の家族離れ成長期のような殻を被ってはいるけれど、ジョン・マルコヴィッチの頭の中に入り込んでしまう『マルコヴィッチの穴』や脚本家チャーリー・カウフマンの思考過程をさらけ出す『アダプテーション』のように、今回の映画も少年の頭に潜り込んで、まだまだ思考方法が幼い子供の脳内、疑似体験映画になっている。この問題をどうやって解決するんだ? 泥だんごぶつけで解決だ! って言える世界にどっぷり漬かることができる。
となると反対に、スパイク・ジョーンズのファンにとってはそれで良かったんだろうけど、こんな大作の映画にスパイク・ジョーンズの突飛なテイストで良かったの? と心配になってしまった。案の定、公開してから間もない新宿ミラノがガラガラだった。スパイク・ジョーンズの映画は、単館でやるような映画だよなあ。
スパイク・ジョーンズのファンにとっては、キャサリン・キーナーも嬉しかった。マックス・レコーズの母親というチョイ役だけど、息子への愛情を持ちながらイライラ、感情が爆発してしまう母親をうまく演じていた。