
2010年03月13日
本の現場―本はどう生まれ、だれに読まれているか(iPhone版)
Posted by ag at 11:01/ カテゴリー: BOOK_Database
著者:永江朗
出版社:ポット出版
購入場所:理想書店
iPhoneで電子書籍を買うのは「ツイッター 140文字が世界を変える」(マイコミ新書)に続いてこれで二冊目となった。「ツイッター 140文字が世界を変える」があまりにも安易な電子書籍化をしていて、まだこんなことしかできない出版社があるのかと憤慨したけど、この「本の現場」はボイジャーのドットブックを使用しているので安心して読むことができる。まあ、それがあたりまえなんだけど。こんなに長い間、電子書籍の研究会とかシンポジウムが繰り返されているのに、まだこれがあたりまえにならない出版業界が不思議でならない。
ただ、ページ間の文字が欠落するバグがあったけど。あれっ? このバグって大昔にエキスパンドブック・リーダーで見たような気が……。歴史を繰り返してるじゃん、祝田さん! でもすぐにアップデートで解決。
この「本の現場―本はどう生まれ、だれに読まれているか」は、現在の出版業界の実態を関係者の取材からとても丁寧に解き明かしてくれている。この本を読んで解ることは、出版不況の“出版”というものの中には、一括りに語ってはいけない色々な要素がいっぱい詰まっていることだった。それらを、からまった釣り糸をほぐすように一度解体してから、それぞれに内包している問題点を洗い出し、そのすべてを解決していかなければ現在の出版不況に光明を見出すことなんてできない。なんて大変なことなんだろう! 一度すべてを潰して更地にしてから新しく築き上げるほうがどんなに楽なことだろう! 『風の谷のナウシカ』に出て来る“王蟲”のような存在が出版業界に現れんことを欲す。