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 2010年04月01日
 アイガー北壁
Posted by ag at 23:59/ カテゴリー: MOVIE_Database

アイガー北壁監督:フィリップ・シュテルツェル
出演:ベンノ・フユルマン、ヨハンナ・ヴォカレク、フロリアン・ルーカス、ウルリッヒ・トゥクル、ジーモン・シュヴァルツ、ゲオルク・フリードリヒ、エルウィン・スタインハウアー、ブランコ・サマロフスキー、ペトラ・モルゼ、ハンスペーター・ミュラー=ドロサート
原題:Nordwand
制作:ドイツ、オーストリア、スイス/2008
URL:http://www.hokuheki.com/
場所:ヒューマントラストシネマ有楽町

1936年、ドイツのトニー・クルツとアンドレアス・ヒンターシュトイサーは、当時未踏の急峻なアイガー北壁に挑む。そして、彼らと同時に登攀を始めたライバルのオーストリア人、ヴィリー・アンゲラーとエディ・ライナーは、ヴィリーが頭に怪我を負ったことからドイツ隊と一緒に行動することになる。

映画のストーリーには2種類しかない。成功するストーリーか、失敗するストーリーかのどちらかだ。この映画を観るにあたって何の予備知識もなかったので、てっきり成功するストーリーの心積もりで観はじめてしまった。ところが途中で失敗するストーリーであると気付かされる。オーストリア隊のヴィリーの怪我が原因で、途中下山せざるを得なくなるのだ。映画って、予想外の展開があるほど面白く感じることが多い。まさか映画の半ばで、途中下山をしなければならないストーリーであると気付かされるとはおもわなかったので、何の気なしに観ていたこの映画に対する姿勢が前のめりに変わってしまった。

さらに下山過程の克明な描写に観る姿勢を前のめりにさせてくれる。初登頂することへの前向きな欲求に反して、途中下山を遂行する行動の何と空しいことか。失敗することに、これほどまでに長い時間を要する空しさ。無事に下山できたとしても登頂失敗であることに他ならないのに。

失敗後の処理を丁寧に描写していく映画って、今まであまり無かったような気がする。そこがとても斬新に見えて、それだけでもこの映画を気に入ってしまった。登山シーンにCGを使っていない(使っているのはマットペインティングくらい?)のも素晴らしい。ラストのルイーゼ(ヨハンナ・ヴォカレク)の無謀な行為があまりにもドラマティックすぎるけど、まあ、そこはストーリーを組み立てて行く上で許される範疇ということで。

ag-n
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