
監督:ジェイソン・ライトマン
出演:ジョージ・クルーニー、ヴェラ・ファーミガ、アナ・ケンドリック、ジェイソン・ベイトマン、メラニー・リンスキー、サム・エリオット、J・K・シモンズ、ザック・ガリフィアナキス
原題:Up in the Air
制作:アメリカ/2009
URL:http://www.mile-life.jp/
場所:新宿武蔵野館
この映画の情報を仕入れた時に初めて、会社に代わって従業員の首を切る役目を引き受ける仕事というものが存在することを知った。日本でこのような職業があることをまだ聞いた事が無いので、まずその目新しさだけでこの映画に入り込めた。
それにキャラクターの配置がバランス良かった。首切り通達人のジョージ・クルーニーと入社したばかりのばりばりIT人種のアナ・ケンドリック。ジョージ・クルーニーと同じようにアメリカ中をまたにかけるヴェラ・ファーミガ。そして、ジョージ・クルーニーの姉と妹夫婦。それぞれのキャラクターの対比にコントラストがある上に、微妙に相手に対して自分をオーヴァーラップさせるのが巧かった。ジョージ・クルーニーがヴェラ・ファーミガの家を訪ねて行ってしまうところなんて、まるで恋人を追いかけてネブラスカ州オマハの会社に就職してしまう“小娘”アナ・ケンドリックのようだった。ジョージ・クルーニーが娘婿を説得するシーンなどもまるで自分自身に問いかけてるようだし、最後、会社を去って行くアナ・ケンドリックの後ろ姿にジョージ・クルーニーがオーヴァーラップして見えるのも巧かった。
この首切り通達人の会社がネブラスカ州のオマハにあるというのも面白かった。ネブラスカ州やカンザス州、オクラホマ州というとアメリカの田舎の代名詞のようなところだから、そんな田舎から大都市に向けて“始末人”ターミネーターが派遣されていく。さりげないアイロニー。