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 2010年05月25日
 クレイジー・ハート
Posted by ag at 23:25/ カテゴリー: MOVIE_Database

クレイジー・ハート監督:スコット・クーパー
出演:ジェフ・ブリッジス、マギー・ギレンホール、コリン・ファレル、ロバート・デュヴァル、トム・バウアー、ジェームズ・キーン、ウィリアム・マルケス、ライアン・ビンガム、ポール・ハーマン、リック・ダイアル、ジャック・ネイション
原題:Crazy Heart
制作:アメリカ/2009
URL:http://movies.foxjapan.com/crazyheart/
場所:よみうりホール(試写会)

今年のアカデミー賞でジェフ・ブリッジスが主演男優賞を獲った作品。

ジェフ・ブリッジスというと、映画を数多く観はじめた頃にいつも名画座にかかっていたピーター・ボグダノビッチの『ラストショー』を思い出す。テキサスの田舎町が舞台となるこの映画の乾いた空気が、何度も観た所為なのか、なぜか自分の心像風景となって記憶されていて、閉塞感や倦怠感に襲われた時にひょっこりと顔を出す。そこには田舎町から抜け出そうとして抜け出せないでいるティモシー・ボトムズとともに必ずジェフ・ブリッジスがいる。

そう、このジェフ・ブリッジス。ちょっとべた付くような口調のセリフ回しの緩い演技。それが彼の持ち味で、こうやって過去の作品をもう一度見直してみると、今回の『クレイジー・ハート』のジェフ・ブリッジスはまるで『ラストショー』のデュアンの成長した人物のようにもおもえて来る。その一貫した演技スタイルは、幅がないと言われればそれまでなんだけど、飽きられずに観客に受け入れられて、こうやって長年続けられるのであればそれは“味”になって来る。その結果が、今回のアカデミー主演男優賞なんだとおもう。

この『クレイジー・ハート』は、表面上はジェフ・ブリッジスが演じるカントリー歌手バッド・ブレイクの再起を描いていはいるんだけれど、これはもう、ジェフ・ブリッジスという演技人そのものがメインとなっているように見えてしまうほど彼の“味”に追うところの多い映画となってる。なので、それを受け入れられなけらばつまらない映画となってしまうだろうとおもう。受け入れられれば良い映画です。

 2010年05月07日
 ウディ・アレンの夢と犯罪
Posted by ag at 23:52/ カテゴリー: MOVIE_Database

ウディ・アレンの夢と犯罪監督:ウディ・アレン
出演:ユアン・マクレガー、コリン・ファレル、トム・ウィルキンソン、ヘイリー・アトウェル、サリー・ホーキンス
原題:Casandra's Dream
制作:イギリス/2007
URL:http://yume-hanzai-movie.com/pc/
場所:恵比寿ガーデンシネマ

最近のウディ・アレンの映画は、初心に立ち返って映画制作というものをじっくりと見つめ直してみよう、と言っているような映画が多いような気がする。今回の『ウディ・アレンの夢と犯罪』も、ストーリーの運び方、シーンの繋ぎ方、カメラの配置や動かし方も、まるでデビュー作のように細心の注意を払って作っているように見えてならない。ウディ・アレンという映画作家は現在、どのような境地に到達しているんだろう。このような新鮮な映画を毎年作り続けることがどうしてできるんだろう、と不思議でならない。

ただ、今回の映画の場合、劇的なシーンをいっさい排除しているところが、熟達した映画監督でなければ出来ない部分なんじゃないかとおもう。まさか、殺人シーンでカメラを生け垣の方に振っちゃうなんて。最後のコリン・ファレルの苦悩も、まさか警察の現場検証のシーンにポンと切り替えちゃうなんて。新人の監督ならば怖くてこんなことは絶対に出来ない。

ここまでドラマの抑揚を抑えて、フラットにしてしまう効果とはいったい何だろう。たぶん、『プレシャス』に感動するような人たちがこの映画を観たら絶対に物足りないだろうなあ。あまりにも淡々としすぎている。でも今回はそのフラットな部分が良かった。とおもえるのは、ウディ・アレン好きだけ。

ag-n
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