
監督:トッド・フィリップス
出演:ブラッドレイ・クーパー、エド・ヘルムズ、ザック・ガリフィアナキス、ジャスティン・バーサ、ヘザー・グラハム、サーシャ・バレス、ジェフリー・タンバー、レイチェル・ハリス、ケン・チョン、マイク・エップス、マイク・タイソン
原題:The Hangover
制作:アメリカ/2009
URL:http://wwws.warnerbros.co.jp/thehangover/
場所:シネセゾン渋谷
結婚式を控えて独身最後の夜を男友達と馬鹿騒ぎをする、と言うこの映画の設定を聞いてすぐに思い出したのが、ちょっと設定が違う(結婚式を控えて、ではなくて、ベトナム徴兵を控えて、だった)けど、ケヴィン・レイノルズ監督の『ファンダンゴ』(1985)だった。でも、その『ファンダンゴ』よりも、自由奔放に生きて来た時代への郷愁、そして決別、新たな境遇への決意、と言った映画としての深みを持たせるためのストーリー仕立てが何もないのが却って良かった。なぜだろう? 普段なら、軽すぎる、奥行きがない、なんて文句をたれる映画だろうに。あまりにも下品で、馬鹿馬鹿しすぎるので、不満が出るような映画としての評価ラインを突き抜けてしまったのかな。
そうだ、どちらかと言うと、ジョン・ランディス監督の『アニマル・ハウス』(1978)に近い、この馬鹿馬鹿しさは。その『アニマル・ハウス』のラストクレジットに、『アメリカン・グラフティ』のパロディとして、それぞれの主人公のその後の経歴が流れるのがめちゃくちゃ笑えたけど、この『ハングオーバー! 』のラストクレジットのバックグランドに流れる、ラリッって記憶のない時に撮られた写真のスライドショーもそれと共通してめちゃくちゃ笑える。素晴らしい。
結婚式を控えて、と言うと、アレクサンダー・ペインの『サイドウェイ』(2004)もそうだけど、この『ハングオーバー! 』のフィルがワイナリーの話しを持ち出すのは、そんなスノッブな野郎に対する侮蔑も多少含まれてる気がする。そんなところも『アニマル・ハウス』に共通してるのかな。