
監督:フアン・ホセ・カンパネラ
出演:リカルド・ダリン、ソレダ・ビジャミル、パブロ・ラゴ、ハビエル・ゴディーノ、カルラ・ケベド、ギレルモ・フランセーヤ
原題:El secreto de sus ojos
制作:アルゼンチン/2009
URL:http://www.hitomi-himitsu.jp/
場所:新宿武蔵野館
ラテン・アメリカ映画のイメージは、とりわけアルゼンチン、チリ、ウルグアイあたりの南に位置するスペイン語圏の映画のイメージは、太陽光のあまり無い、発色の薄い景色の中に存在する軍事政権、と云ったあたりしかなくて、いや、それはもしかして、ラテン・アメリカを舞台にしたコスタ=ガヴラスの映画の印象が強いのかもしれないので、もっと普通のラテン・アメリカ映画を観るべきなんだろうけど、アカデミー賞外国語映画賞のような冠が付かないかぎり観に行かないのは本当に残念。
で、今回も第82回アカデミー賞外国語映画賞を取ったと云う理由だけで観に行ったアルゼンチンの映画。ストーリー展開が遅々としているので途中で飽きはじめるけど、アルゼンチンのサッカー・プロ1部リーグに所属するウラカンのホームスタジアム“エスタディオ・トマス・アドルフォ・ドゥコ”で撮影された長回しの犯人追跡シーンあたりから目が覚めはじて、ラストに向けての展開の広がりはどんどん面白くなる。
このサッカーのシークエンス、ウラカンV.S.ラシンの試合の中、スタジアム上空からスタンドに舞い降りて行くカメラワークはまるでヒッチコックのようで、そのままカットせず、ワンショットで犯人を追いかけるシーンに繋いで行くところは映画的興奮があってなかなか楽しめた。それに、アルゼンチン映画でもCGを使うんだなあ、と感心したりして。まあ、今の時代、どこの国でもCGくらいは使うんだろうけど。
まあ、このように、映像的には悪くはない映画だったけど、外国語映画賞を取るほどの映画かと云われると、う〜ん、どうかな。