
監督:ジョセフ・コシンスキー
出演:ギャレット・ヘドランド、ジェフ・ブリッジス、ブルース・ボックスライトナー、キリアン・マーフィー 、オリヴィア・ワイルド、マイケル・シーン
原題:Tron: Legacy
制作:アメリカ/2010
URL:http://www.disney.co.jp/tron/
場所:ワーナー・マイカル・シネマズ板橋
1982年にスティーブン・リズバーガー監督の『トロン』が公開された時、本格的なCGが使われた映画として大きな話題になった。しかし、実際に映画を観てみるとそのCGはどこか貧弱な感じがして、これって2Gアニメーションも使ってるんじゃない? と印象を持ったことを今でも覚えてる。実際に製作費や納期の問題などからすべてをCGにすることは無理だったらしい。
あれから28年も経って、なぜ今になってその時のリベンジ? とおもわせるこの映画は、確かに昔に比べればCGの進化はめざましく、ジェフ・ブリッジスを昔のイメージ通りに若くさせるCGは凄い。でも今度は、そんなCGの豪華さ比べると、昔の『トロン』をそのままなぞってるだけのレースシーンが気になってしまう。この映画の中のゲームセンター「フリン」が閉鎖されてしまっているように、そして日本でもゲームセンター業界の縮小が進んでいると云うのに、アーケードゲームをベースにしているレースシーンがどうにも古い。記憶媒体としてディスクメディアを持ってくるのもさらに輪をかけて古くささを感じさせている。
『攻殻機動隊』や『ブレードランナー』のイメージを何の捻りもなくそのまま持ってくるのも、あれれ、だし、3G映像の効果もあまりないし、SF映画が与えてくれるだろう知的興奮が何も無いのも辛い。たったひとつ、ゲームセンター「フリン」を起動させた時に流れるジャーニーやユーリーズミックスの音楽に80年代を感じて、その当時流行ったアーケードゲームゲームやテレビゲームを連想させてくれたことだけが、この映画の中で唯一良かったところ。