
監督:トニー・スコット
出演:デンゼル・ワシントン、クリス・パイン、ロザリオ・ドーソン、ケヴィン・ダン、イーサン・サプリー、T・J・ミラー、リュー・テンプル、ジェシー・シュラム、ケヴィン・チャップマン、ケヴィン・コリガン、デヴィッド・ウォーショフスキー
原題:Unstoppable
制作:アメリカ/2010
URL:http://movies.foxjapan.com/unstoppable/
場所:T・ジョイ大泉
作家性のある寡作監督の映画も好きだけど、玉石混淆、出来の良い映画と悪い映画が雑多に混じっていてる多作の職人監督も好い。昔で云えばマイケル・カーティスやラオール・ウォルシュあたり。今で云えばロン・ハワードとか、この映画のトニー・スコット。
じゃあ、今回のトニー・スコット映画の出来はどっちなんだと云うと、これが、めちゃくちゃ良かった。トニー・スコットが得意とするカットを刻んで緊迫感を高める映像もこの映画にぴったりはまっていたし、緊張ばかりの映像の中の緩衝材として登場人物たちの生活背景を徐々に明らかにして行くストーリー構成も良かった。デンゼル・ワシントンの娘たちが日本でも話題のあの“フーパーズ”に勤めていることがわかるシーンでは、ふっ、と肩の力が抜けるし、些細なことで亀裂が入ってしまったクリス・パインの夫婦仲が、爆走する貨物列車が徐々にスピードを落として停止するのと同調して元の鞘に納まるラストも、観ている側の高ぶっていた気持ちを静める効果もあって、久しぶりに映画に“The End”を見たような気がした。
この映画のクライマックスとして、ペンシルバニア州のスタントンにあるとされる、大きなカーブを作る通称“大曲”と呼ばれる高架線路が出て来るんだけど、ネットで調べてみると、そもそもそのスタントンという街自体が架空らしい。で、その“大曲”はオハイオ州のベレアと云う場所でロケをしたらしい。
この“大曲”を列車が疾走するシーンはCGを使わなかったらしい。それは凄い! これからもこの映画のようなアンチCG映画がどんどん出て来て欲しい! とはいえ、CGを使ってないぞ! と主張してくれないかぎり、実際に撮っているのかCGを使っていのか、もう何がなんだかわからなくなってしまってはいるのだけれど。