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 2011年02月23日
 ウォール・ストリート
Posted by ag at 23:04/ カテゴリー: MOVIE_Database

ウォール・ストリート監督:オリバー・ストーン
出演:マイケル・ダグラス、シャイア・ラブーフ、キャリー・マリガン、スーザン・サランドン、ジョシュ・ブローリン、フランク・ランジェラ、イーライ・ウォラック、ヴァネッサ・フェルリト、チャーリー・シーン
原題:Wall Street: Money Never Sleeps
制作:アメリカ/2010
URL:http://www.zombieland.jp/
場所:新宿ミラノ2

1987年の映画『ウォール街』は、監督のオリバー・ストーンが脂の乗りきっている時期の映画でもあって、カネに執着する人間たちの業を、その主題よろしく攻撃的に描いている映画だった。オリバー・ストーンの映画は、スタイルとしてはそんなに好みではないけれど、これでもか、これでもか、とやりくるめられて、最後には、まいった、と云わされてしまうような映画が多かった。だから、好きか嫌いかを聞かれれば、嫌いじゃない、と答えるような映画監督だった。

あれから23年も経って、なぜか今ごろになって続編がやって来た。最近、オリバー・ストーンの映画を追いかけるのを止めてしまっていたけれど、『ウォール街』が公開されたバブルのころを懐かしみつつ久しぶりに観てみた。そうしたら、うーん、もうすっかり昔のオリバー・ストーン映画のような攻撃性は影を潜めてしまっていた。映画の主題も、家族の絆や贖罪だったりするので、だんだんとマイケル・ダグラス=オリバー・ストーンに見えて来てしまって、ああ、もう彼もトラブルの多かった自分の人生を顧みて反省してるんだなあ、としか見えなくなってしまった。それでも繰り出されるテンポはむかし通りなので、まあ、映画としては楽しめるけれど、どこかありきたりな映画だった。ただ、チャーリー・シーンが出て来たのは嬉しかった。彼も歳を取ったなあ。

 2011年02月18日
 ゾンビランド
Posted by ag at 23:07/ カテゴリー: MOVIE_Database

ゾンビランド監督:ルーベン・フライシャー
出演:ジェシー・アイゼンバーグ、ウディ・ハレルソン、エマ・ストーン、アビゲイル・ブレスリン、 アンバー・ハード、マイク・ホワイト、ビル・マーレイ
原題:Zombieland
制作:アメリカ/2009
URL:http://www.zombieland.jp/
場所:ユナイテッドシネマとしまえん

歳を取るにつれて涙腺が緩くなる話しは良く聞くけど、ホラー映画がより怖くなって見ることができないと云う話しはあまり聞いた事がない。どちらかと云うと、子供の頃は怖くて見られなかったが大人になってからは大丈夫、と云うのが一般的な話しにもおもえる。ところが自分は、どうしてだろう? 歳を取るにつれてホラー映画がまったくダメになってしまった。学生の頃は東京国際ファンタスティック映画祭の『悪魔のいけにえ』『死霊のはらわた』『悪魔のはらわた』3本立てオールナイトなんてものにもホイホイ観に行っていたのに、今ではそんな事をしていた自分がまったく信じられない。想像もできない。実際には、怖くなった、と云うよりは、精神的に受け付けなくなった、と云うほうが正しくて、理由ははっきりとわからないけど前世紀末を境に、何となく思い当たる節も無きにしもあらず、あの911もトラウマになってる? ような原因でそのような体質に変わってしまった。

ところが、そんなホラー映画の系譜の中にゾンビ映画と云うジャンルがあって、さらにそこにはホラーコメディと呼ばれている映画の一群があったりする。“恐怖”の感情はなぜか“笑い”の感情に隣接していて、“恐怖”や“残酷”が度を越すと“笑い”へと転換作用が働くのだ。ホラーコメディとはそのことを利用して作られている映画群のことだ。ゾンビ映画の一覧を見ればわかるように、映画の歴史の早い時期にはすでにその作用が理解されていてホラーコメディが作られ始めている。

ホラー映画が精神的に受け付けなくなったとは云え、かろうじてこの一群の映画は観ることができた。なので、体質が変わっても、ホラーコメディはまだ好きな映画のジャンルに留まっていることができた。最初に、これは面白い! とおもったホラーコメディはサム・ライミ監督の『死霊のはらわたIII キャプテンスーパーマーケット』あたりかな。『死霊のはらわた』や『死霊のはらわたII』の段階でも笑える部分もあったのだけれど『死霊のはらわたIII』で完全に突き抜けてしまった。完全なコメディに転換してしまった。

そしてエドガー・ライト監督の『ショーン・オブ・ザ・デッド』に出会う。自分の生涯ベスト映画は色んな枝葉に分かれていて、まるで生物の系統樹のようになっているわけだけど、『ショーン・オブ・ザ・デッド』はその一つの枝のベストにあげてもいいんじゃないかとおもえるほどの映画。ゾンビの恐怖と“笑いの間”と音楽がコラボレートされた素晴らしい映画だった。

で、今回の『ゾンビランド』はその『ショーン・オブ・ザ・デッド』を期待して観に行ったわけだけど、じゃあ、どうだったか? まあ、悪くはなかったけど、おもったよりも笑えるシーンが少なかった。一番笑えたのは、自分自身を演じているビル・マーレイのセリフで、 「人生に後悔はあるのか?」と聞かれて「ガーフィルドだ!」と答えるところだったりするので、まあ、結局自分はストレートな笑いよりもシニカルな笑いの方が好みなのかもしれない。だから『ショーン・オブ・ザ・デッド』が好きだったりするんでしょう。ストレートな笑いが好みならば、この『ゾンビランド』はもっと笑えて楽しめたのかもしれないなあ。

 2011年02月16日
 ウッドストックがやってくる!
Posted by ag at 23:50/ カテゴリー: MOVIE_Database

ウッドストックがやってくる!監督:アン・リー
出演:ディミトリ・マーティン、イメルダ・スタウントン、ヘンリー・グッドマン、ジョナサン・グロフ、エミール・ハーシュ、ダン・フォグラー、ユージン・レヴィ、ジェフリー・ディーン・モーガン、ポール・ダン、ケリ・ガーナー、メイミー・ガマー、リーヴ・シュレイバー
原題:Taking Woodstock
制作:アメリカ/2009
URL:http://ddp-movie.jp/woodstock/index.html
場所:ヒューマントラストシネマ渋谷

むかしむかし、まだ名画座があったころ、『ウッドストック』と云う映画がよくかかっていた。併映は『レッド・ ツェッペリン 狂熱のライヴ』だったか『Tommy』だったか。最初はスヌーピーがらみのアニメではないかとおもったのだけれど、その内にだんだんとそれが伝説のロック・フェスティバルであることがわかってきた。でも当時は、ジミ・ヘンドリックスとか、ジャニス・ジョプリンとか、ザ・フーなどにはあまり興味がなくてそのままスルーしてしまっていた。ところが、1979年のマーク・ライデル監督の映画『ローズ』を観てから、がぜんジャニス・ジョプリンに興味を持ち出し、ああなるほど、ジャニス・ジョプリンはあの『ウッドストック』に出てたのか! と云うことがわかってきて、それならば観てみなければ! となったわけだった。

この『ウッドストックがやってくる!』はその伝説のロック・フェスティバルの顛末を描いた映画で、どういう経緯でニューヨーク州のホワイトレイクでそのコンサートが行われるようになったのか、そして実際にはどんなロック・フェスティバルだったのかが、当時の映像も使われたりしていて半ばドキュメンタリータッチで描かれている。予告編を観るかぎりでは地元でくすぶる若い奴らのよくある親離れ、成長物語なのかな、とはおもったけれど、どうもそこまでありふれたストーリーでもなかった。じゃあ、何かな? と考えると、ロック・フェスティバルに関わったさまざまな人々の群像劇に近かった。強欲かあさん、みじめな父さん、ゲイ、女装家、ベトナム帰り、ヒッピーもどきの演劇集団、クールなウッドストック主催者などなど。さすがアン・リー、しっかりとポイントを捉えて描き分けていて、どの人物も個性的だった。全体として見れば散漫な映画だろうけど、群像劇として観れば面白かったかな。

 2011年02月14日
 グリーン・ホーネット 2D字幕版
Posted by ag at 22:55/ カテゴリー: MOVIE_Database

グリーン・ホーネット監督:ミシェル・ゴンドリー
出演:セス・ローゲン、ジェイ・チョウ、キャメロン・ディアス、クリストフ・ヴァルツ、トム・ウィルキンソン、デヴィッド・ハーバー、エドワード・ジェームズ・オルモス、ジェイミー・ハリス、チャド・コールマン、エドワード・ファーロング、アナリー・ティプトン、ジェームズ・フランコ
原題:The Green Hornet
制作:アメリカ/2011
URL:http://www.greenhornet.jp/
場所:新宿ミラノ3

ミシェル・ゴンドリーの映画はチャーリー・カウフマンと組んだ『エターナル・サンシャイン』がなかなか面白かった。それはチャーリー・カウフマンの脚本の魅力に負うところが大きかったのだろうけれど、共有されていた愛情が記憶を操作することによって失われて行ってしまう時の切なさはミシェル・ゴンドリーの演出によって巧くスクリーンに表現されていた。そこの部分がちょっとくどいような気もするけど、ミシェル・ゴンドリーは注目するに値する映画だった。

で、気に入った映画が1本でも出れば、その監督の次回作も追いかけたりするんだけど、なぜか『恋愛睡眠のすすめ』も『僕らのミライへ逆回転』も追いかけるのを忘れてしまっていた。そうしたら、いつしか『グリーン・ホーネット』と云うメジャーな映画を撮るというニュースが流れてきて、今年になってほとんどアメリカと同時に日本でも公開されることになった。まあ、そんな、ちょっとヘンテコなマイナー系の映画を撮っている監督が、突然メジャーなアクション映画を撮ることが間々あるわけだけれど、アン・リーの『ハルク』とか、どうしてそんな仕事を引き受けたんだろうと首をかしげたくなるほどまったくと云っていい没個性の映画が出来てしまう。

この『グリーン・ホーネット』もミシェル・ゴンドリーである必要性のまったくない映画だった。いや、その前にストーリー構成が散漫すぎた。特にセス・ローゲンとジェイ・チョウとキャメロン・ディアスの三角関係が曖昧で、そこに時間を割いたがためにクライマックスの悪役との対決に向かってまったく盛り上がらず。ただ単にダラダラと進む映画になってしまった。あーあ、ミシェル・ゴンドリーはこんなありきたりな映画を撮らずに、またチャーリー・カウフマンと組んでヘンテコな映画を撮って欲しいなあ。

 2011年02月09日
 ブラック・サンデー
Posted by ag at 23:55/ カテゴリー: MOVIE_Database

ブラック・サンデー監督:ジョン・フランケンハイマー
出演:ロバート・ショウ、ブルース・ダーン、マルト・ケラー、フリッツ・ウィーヴァー、スティーヴン・キーツ、クライド・クサツ
原題:Black Sunday
制作:アメリカ/1977
URL:
場所:TOHOシネマズ府中

昔の名画座にかかっていたような映画を集めて、主にTOHOシネマズ系の映画館で上映する「午前十時の映画祭」と云う企画が去年から始まっていて、ラインナップの中には何本か観に行きたい映画があったのだけれど、午前10時からの上映がネックとなって中々観に行くことが出来ずにいたらいつの間にか終了してしまっていた。あれれ残念、と嘆いていたら、どうやらその企画が大成功らしく、第2回のラインナップが発表されることになった。そうしたら、その中にジョン・フランケンハイマー監督の『ブラック・サンデー』がある! 1977年の夏に劇場公開予定だったのに、「この映画を上映した映画館を爆破する」と脅迫があって公開中止となってしまったいわく付きの映画だ。当時は『パニック・イン・スタジアム』などのテロ映画がたくさんあったのに、なぜこの映画だけ? と不思議におもった記憶がある。どうやら実際のテロ組織「黒い九月」の名前をそのまま使った(つまりトマス・ハリスの原作に使われてる?)かららしい。その実際の組織から脅迫があったらしい。

paramount.jpgその『ブラック・サンデー』は、最初のパラマウントのロゴからして、ああ70年代の映画だなあ、と感慨しみじみ。まだかろうじてメジャー映画会社のシステムが機能していて、パラマウントの他にワーナーや20世紀フォックス、コロンビア、UA、MGM、ユニヴァーサルなどのロゴが楽しみな時代ではあったのだ。いま考えるとパラマウントの映画に好きな映画が多かったような気がする。自分は、パラマウントっ子だったのだ。そして、ジョン・ウィリアムズの音楽! いま聞くと映画音楽でさえも70年代の音楽の匂いがある。音楽だけ聴いても、それって70年代の映画音楽、と当てることが出来そう。

と、ストーリー以外のところで感動しきり。まあ、DVDでも見られるわけだけれども、劇場で観るとそういった映画館に付随した昔のいろいろな記憶が呼び覚まされて映画を倍以上楽しめる。こんなことなら、今後もいくつか観に行かなければ。次は、TOHOシネマズ六本木で上映する『素晴らしき哉、人生!』あたりかなあ。これも劇場で観るのは初めてだからラストシーンでは涙ぼろぼろになってしまうかもしれないなあ。やだな。

 2011年02月02日
 ゴダール・ソシアリスム
Posted by ag at 23:00/ カテゴリー: MOVIE_Database

ゴダール・ソシアリスム監督:ジャン=リュック・ゴダール
出演:パティ・スミス、アラン・バディウ、エリザベート・ベタリ、ナデージュ・ボーソン=ディアーニュ、クリスチャン・シニジェ、カンタン・グロセ、モーリス・サルファティ、ジャン=マルク・ステーレ、ギュリヴェール・エック、エリアス・サンバー、ベルナール・マリス、レニー・ケイ、ドミニク・ドヴァル、アイ・アイダラ、カトリーヌ・タンヴィエ、ロベール・マルビエ、マチアス・ドマイディ、オルガ・リアザノヴァ、ドミニク・レニエ、マリー=クリスティーヌ・ベルジエ、ルーマ・サンバー、マリーヌ・バッタジア
原題:Film socialisme
制作:フランス、スイス/2009
URL:http://www.bowjapan.com/socialisme/
場所:TOHOシネマズシャンテ

まあ、たぶん、自分の知識だけでは太刀打ちが出来ないんだろうなあ、とおもって観てみたら、やっぱり玉砕。イメージとしては楽しめるけど、そのシーンが何を意味しているか理解するにはまったく至らず。何となく見えて来たのは、争いを繰り返してきた“ヨーロッパ”が、EUと云う緩やかな共同体を持つことによって、いったいどこに向かっているのか? と問うているような気がする。でも、もちろんそんな単純なことだけを云ってるわけではなくて、特に第三楽章「われら人類」はまるで『2001年宇宙の旅』のラストシーンのように意味深長。人類なんて、なんぼのもんやねん、と云っているんだろうな、たぶん。

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