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 2011年05月25日
 100,000年後の安全
Posted by ag at 23:37/ カテゴリー: MOVIE_Database

100,000年後の安全監督:マイケル・マドセン
出演:ティモ・アイカス、カール・ラインホルド・ブロケンハイム、ミカエル・イェンセン、ベリト・ルンドクヴィスト、ウェンドラ・パイレ
原題:INTO ETERNITY
制作:デンマーク/2009
URL:http://www.uplink.co.jp/100000/
場所:ワーナー・マイカル・シネマズ板橋

フィンランドにある高濃度放射性廃棄物処理施設についてのドキュメンタリー。

この映画は福島原発の問題が起きてから急遽公開されたわけだけど、どうやらその前に、ダイジェスト版ではあるけれどNHKBSの「世界のドキュメンタリー」の枠で「地下深く永遠(とわ)に〜核廃棄物10万年の危険〜」と云うタイトルで2/16に放送済みだった。この二つが同じものだとは知らずに、ちょうどその番組の再放送が先週あったので見始めたら、ん? このマッチの火で人の顔が浮かび上がるシーンはもしかして『100,000年後の安全』ではないか。と、見るのを止めてネットで調べたら、ああ、やっぱり同じものだった。上映中の映画が、たとえダイジェスト版とは云え、テレビで放映してしまうことなんてあり得るのか。ドキュメンタリーではあり得るんだろうなあ。

映画を観る前に内容を知るのはイヤだったので、テレビ番組の方は見るのを止めて、観よう観ようとおもっていたのにグズグズしていた『100,000年後の安全』のほうを急いで観ることにした。

『100,000年後の安全』は、マッチの火で人の顔が浮かび上がるシーンが代表するように、ちょっと気取った演出が鼻につく映画だった。タルコフスキーを意識しているようなカメラワークも、いや、そんなシークエンスはいらないから、とおもったり。ドキュメンタリー映画は、個人的な感想を云えば、対象となるものを愚直に追いかけるだけで良いとおもうし、そこには派手な演出もいらなければ、説明過多なナレーションもいらないとおもう。マイケル・ムーアくらいにエンターテインメントするのなら話しは別だけど、そうでないならば小細工なしのドキュメンタリーをじっくりと見たいものです。

高濃度放射性廃棄物を作り出す原発の意義を声高に問い詰めるような映画ではなくて、地下深くに建築中の実際の処理施設をつぶさに見せることによって、そしてそれを途方もない先の未来の人(人類とは限らない)に受け渡して行く方法を模索している議論を見せることによって、おぼろげに原発の必要性を問いかけるような奥ゆかしさは良かったのだけれど。

ag-n
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