
監督:アトム・エゴヤン
出演:ジュリアン・ムーア、アマンダ・セイフライド、リーアム・ニーソン、マックス・シエリオット、ニーナ・ドブレフ
原題:Chloe
制作:フランス、アメリカ、カナダ/2009
URL:http://www.chloe-movie.jp/pc.html
場所:TOHOシネマズシャンテ
2005年の『秘密のかけら』以来6年ぶりのアトム・エゴヤンの新作。予告編から判断してフツーの不倫の映画だろうとタカをくくって観ていたら、おもっていたよりも驚くような展開の映画だったのでビックリした。おそらく、もっと疑ってかかって観ていればこのような展開を予想出来たはずなんだろうけど、まったくフツーのストーリーだとおもって観ていたのでまるっきり騙されてしまった。だから主要登場人物の3人が邂逅する喫茶店でのシーンの衝撃はハンパなかった。
リーアム・ニーソンが向かいに座っているジュリアン・ムーアの視線を自分の後方に感じる。
リーアム・ニーソンが振り替えって喫茶店に入ってきたアマンダ・セイフライドを見留める。
(ついに3人の修羅場か! と映画を観ている自分はおもう)
リーアム・ニーソンが正面に向き直って、ジュリアン・ムーアに対して言う。あの娘はだれ?
(いまさら何嘘を言ってるんだ、と観ている自分はおもう)
リーアム・ニーソンがもう一度言う、あの娘はだれなんだ?
(ええー、マジなのか? と観ている自分はおもう)
ジュリアン・ムーアの衝撃の顔。
(自分も衝撃!)
こんなふうに、ジュリアン・ムーアと自分は同調していた。映画を観ていて、中の登場人物と自分とのエモーションがシンクロしていることほど素敵なことはない! 素晴らしいシーンだった。
他に、ジュリアン・ムーアが経営する産婦人科病院を出て行く時の、アマンダ・セイフライドの怒りの表情を捉えるシーンや、ラストのアマンダ・セイフライドが『攻殻機動隊』の草薙素子のように落ちて行くシーン(高いところから仰向けに落ちて行くシーンを必ず『攻殻機動隊』に結びつけて見てしまうのはどうかとおもうけど、それだけ『攻殻機動隊』が素晴らしかったんだよなあ)など、ああ、やっぱりアトム・エゴヤンの絵作りは素晴らしかった。
今年はテレンス・マリックの映画もやって来るらしい。前回(2006年)と同様に今年は奇しくもまたアトム・エゴヤンとテレンス・マリックが観られる年になるらしい。次はまた6年後かな。