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 2012年02月24日
 J・エドガー
Posted by ag at 23:36/ カテゴリー: MOVIE_Database

J・エドガー監督:クリント・イーストウッド
出演:レオナルド・ディカプリオ、アーミー・ハマー、ジョシュ・ルーカス、ナオミ・ワッツ、エド・ウェストウィック、リー・トンプソン、ジェフリー・ドノヴァン、スティーヴン・ルート、ジュディ・デンチ、マイルズ・フィッシャー、ジェフ・ピアソン、ケン・ハワード、デイモン・ヘリマン
原題:J. Edgar
制作:アメリカ/2011
URL:http://wwws.warnerbros.co.jp/hoover/index.html
場所:ユナイテッド・シネマとしまえん

FBIの初代長官だったJ・エドガー・フーバーの伝記映画なので、マシンガン・ケリーやデリンジャーが出て来て「撃つなGメン!」と叫んだりするシーンが出て来るのかとおもったのだけれど、考えてみたらクリント・イーストウッドがそんな映画を撮るわけがなく、リンドバーグの息子の誘拐事件は扱うものの、そういった時事的な事件は映画の進行にはさほど関係がなく、どちらかと云えばフーバーとFBIの副長官であったクライド・トルソンとの微妙なホモセクシャルの関係を描くことがこの映画の本題であり、そう云った性的嗜好が生まれる素地としての母親との関係を描くことがこの映画のテーマでもあった。そこにレズビアンとおもわれる秘書のヘレン・ギャンディ(ナオミ・ワッツ)が絡む4人の人間模様は見ようによっては面白いドラマではあるし、型にはまらない伝記映画として歓迎すべきところなのに、なぜだろう? 途中からめちゃくちゃ眠くなってしまって、最後のほうではレオナルド・ディカプリオのことをフィリップ・シーモア・ホフマンと勘違いするほどに朦朧としてしまった。おそらく、この長い年月の男同士の静かな秘めた愛のドラマをマシンガン・ケリーやデリンジャーが出て来る映画とおもって観始めたのが失敗だったに違いない。

 2012年02月10日
 ロボジー
Posted by ag at 23:04/ カテゴリー: MOVIE_Database

ロボジー監督:矢口史靖
出演:五十嵐信次郎、吉高由里子、濱田岳 、川合正悟、川島潤哉、田畑智子、和久井映見、田辺誠一、小野武彦
制作:フジテレビジョン、東宝、電通、アルタミラピクチャーズ/2012
URL:http://www.robo-g.jp/index.html
場所:ユナイテッド・シネマとしまえん

矢口史靖の映画にしてはだいぶおとなしく、いつもの過剰な演出も抑え気味で、とてもおだやかで淡々と進む映画だった。観る前にはロボットの中に入る五十嵐信次郎(ミッキー・カーティス)の爺さんが矢口式演出でもっとハチャメチャなことをするのを期待していたんだけど、へんくつな爺さんが実際には愛情に飢えていると云うよくある図式の映画にとっては、あまりにエキセントリックなシーンの連続ではその設定がまったく意味をなさなくなってしまうので、そこは矢口式演出は自重したのかもしれない。ラストの爺さんが驚くほどのフットワークの軽さを見せるのは、チラッと矢口式演出が垣間見えて、緩やかな映画にしてはあまりにもシーンが機敏すぎてそこだけリズムが転調してたけど。

この手の映画では、騙していることがバレるのではないかと云うサスペンスがメインだったりするんだけど、この映画では吉高由里子と濱田岳らの関わりを重視するために、そんなサスペンスは二の次になっていた。でも、もうちょっとサスペンスがあっても良かったんじゃないかなあ。それがあればもうちょっと映画が引き締まってたのかも知れないのに。

 2012年02月05日
 タケヤネの里
Posted by ag at 23:17/ カテゴリー: MOVIE_Database

タケヤネの里監督:青原さとし
出演:前島美江
制作:新日放/2011
URL:
場所:ノイエス朝日(前橋市)

群馬県高崎市の伝統である竹皮編(たけかわあみ)を追ったドキュメンタリー。その竹皮編からさらに材料のカシロダケや、竹皮を使ったバレン、日光下駄、羽箒を求めて映画は広がりを見せて展開して行く。

上映後に、この映画の監督の青原さとしさんと映画監督の飯塚俊男さん、美術家の白川昌生さんの対談があって、その中で飯塚さんが「最初に見た時のロードムービーのようなところが無くなってわかりやすくなった」と云っていた。ああ、なるほど。この言葉を聞いて、映画を観ていて引っかかったものが何なのかがわかったような気がした。云われる通りに、おそらく映画としてはわかりやすくなっていたのかもしれないけれど、青原さんの旧友の前島美江さんがいつの間にか竹皮編の工芸師になっていたことからはじまって、九州の福岡県八女市にしかないカシロダケを求めて映像が旅をして行き、さらに竹皮を使った他の工芸品を求めて旅をしていく過程に、車に乗った青原監督たちが繰り広げるヴェンダーズ映画のロードムービーのような雰囲気があったら面白かったんじゃないかとおもってしまったことが観ていて引っかかった部分だった。もちろん青原監督にそんな意図がなければそういったロードムービーのような映像を撮ってはいないのだろうけど、部分的に残っていた前島美江さん、芳隆さん夫婦の愚痴り合う会話や、福岡県八女市での竹林農家のおばさんとの会話などそういった車中の映像が、関西方面の竹皮商や関東方面のバレン職人、羽箒、日光下駄を求めていく過程であったら良かったんじゃないかとちょっとおもってしまった。

この映画に出て来るような工芸師の映像は、昔、文京区が作った漆塗りや水引(みずひき)の職人の映像を何度も繰り返し見たことがあった。最初はまったく関心がなかったことが、職人のきめ細やかな作業を映像で見るうちに次第に引き込まれて行ったことにとても驚いた。そんな経験から、丹念な映像の積み重ねほど面白いものはないと云うことがわかった。この映画でも竹皮編やバレンを作る過程など物凄く面白い。こういった職人芸の映像を見るといつも映像の持つはかり知れぬパワーを感じてしまう。

 2012年02月03日
 幕末太陽傳【デジタル修復版】
Posted by ag at 23:44/ カテゴリー: MOVIE_Database

bakumatsu_taiyoden.jpg監督:川島雄三
出演:フランキー堺、左幸子、南田洋子、石原裕次郎、金子信雄、山岡久乃、梅野泰靖、織田政雄、岡田真澄、高原駿雄、青木富夫、峰三平、小沢昭一、芦川いづみ、市村俊幸、菅井きん、西村晃、熊倉一雄、三島謙、植村謙二郎、殿山泰司、加藤博司、井上昭文、榎木兵衛、河野秋武、二谷英明、小林旭
制作:日活/1957
URL:
場所:テアトル新宿

日本映画の中で好きな映画をあげろと云われれば真っ先にあげるだろう映画の一つがこれ。とにかくこの映画のカットとカットを繋ぐテンポが、おそらく自分の体内リズムとぴったり一致している。それに、フランキー堺→左幸子または南田洋子→石原裕次郎ら長州の志士→金子信雄や山岡久乃の相模屋、のエピソードの回し方が絶妙だ。そして、落語の知識がないので詳しいことは良くわからないのだけれど、『居残り佐平次』『品川心中』『三枚起請』『お見立て』あたりからのつまみ食いも巧いんじゃないかとおもう。落語を良く聞いている人ならわかるだろう花柳界の耳慣れない言葉も、すっと入ってくるほど脚本が良く出来ている。以下、覚えたそれらの言葉の一部。

付け馬:未払いの遊興費を受け取るため客について歩く人のこと。→相模屋のぼんぼん(梅野泰靖)が吉原で遊んできて、金が払えなくて付け馬が一緒に付いてくる。
お茶っぴき:その日の内に指名が一人もいない遊女のこと。→子持ちの遊女とか顔にあざのある遊女はなかなか客が付かなくて、岡っ引きに「お茶っぴき」と言われる。
板頭(いたがしら):遊廓で一番指名が多い遊女のこと。名前の書いてある札が一番右にあることから。→おそめ(左幸子)とこはる(南田洋子)は板頭を張り合っている。
宵勘定:遊廓で初会の場合に宵のうちに支払う前勘定のこと。→番頭の喜助(岡田真澄)は居残り佐平次(フランキー堺)に「宵勘定でお願いします」と言う。
北国(ほっこく):品川の「南国」に対して吉原は「北国」。→相模屋楼主伝兵衛(金子信雄)は義理の息子(梅野泰靖)に「そんな北国で遊んできた金は払えません」と言う。
あんどん部屋:遊興費を払えない客を閉じ込めておく部屋。→居残り佐平次(フランキー堺)はお金が払えなくてあんどん部屋に入れられる。

こんな郭言葉が飛び交うシチュエーションも面白いし、高杉晋作が作ったと云われる「三千世界の烏を殺し、主と朝寝がしてみたい」の都々逸の使われ方も楽しい。そして、日本映画の歴史に残るだろう居残り佐平次の名セリフ。「こちとら、てめえ一人 の了見で生き抜いてきた男だ。首が飛んでも動いて見せまさぁ」。ああ、何から何まで、大好きな映画だ。

 2012年02月01日
 宇宙人ポール
Posted by ag at 23:52/ カテゴリー: MOVIE_Database

宇宙人ポール監督:グレッグ・モットーラ
出演:サイモン・ペグ、ニック・フロスト、セス・ローゲン、クリステン・ウィグ、ジェイソン・ベイトマン、ビル・ヘイダー、ジョー・ロー・トゥルーグリオ、ジェーン・リンチ、シガニー・ウィーバー、ブライス・ダナー、ミア・スタラード、ジョン・キャロル・リンチ、デヴィッド・ケックナー、ジェシー・プレモンス、ジェフリー・タンバー、ルーク・ジャクソン、ジャスティン・リード
原題:Paul
制作:イギリス・アメリカ/2011
URL:http://paulthemovie.jp/
場所:池袋シネリーブル

自分にとってのジョージ・ルーカスの『スター・ウォーズ』やスティーブン・スピルバーグの『未知との遭遇』は、今まで観てきた映画の中でも特別な意味合いを持つものなので、年齢がちょっと若く、育った環境もイングランドとまったく違った境遇にありながら、おそらく同じような思いを持っていると思われるサイモン・ペグとニック・フロストにまったく同調してしまう。全体的にはスピルバーグ映画へのオマージュが満載で、人間の機能を蘇生させるところはロン・ハワードの『コクーン』を思わせ、『宇宙大作戦』や『エイリアン2』や『バック・トゥ・ザ・フューチャー』などの小ネタでちょこちょこ笑わせてくれるところは最高だった。他にもこんな感じでいろんな映画を使った小ネタが満載。

しかし、だ。やっぱり"Get away from her, you bitch!!"はシガニー・ウィーバーが云うべきだった。もうちょっと彼女に活躍の場を与えて、しかるべき時に、充分なくらいに溜めを作って、まるで歌舞伎の見得を切るようにこのセリフを云ってくれたなら、もう、さぁーと鳥肌が立っていたことでしょう。あ、それから、「オッパイ3つだね」と云ったら「2つで充分ですよ」と云って欲しかった。

ag-n
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