小さな出版社の日々
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 2004年12月24日
 一人が全国に向けて
Posted by ag at 11:36 / カテゴリー: 神保町点描

とにかく、ここ神保町には出版社が細々と存在している。このはる書房の窓から眺めても、魚住書店、ナツメ社、沖積舍が見える。こんなにたくさんの出版社が固まっているなんて、まるで中小企業の工場が集まっている大田区のようだ。でも、ネジを作っていたり、板金をやっていたりする工場と決定的に違うのは、出版社の商品が、日本全国の一般の人びとに向けている点。一人でやっている出版社が、何百万、何千万もの人たちに向けて発信しているのだ。それって、もしかすると、いまのネットとまったく同じなんじゃないだろうか。一人が全国に向けて発信している。それを出版業界には大昔からやっている人びとがいる。無形か有形か、値段があるかないかの違いはあるけど。

じゃあ、そんな小さな出版社がネットを有効利用しているのか?

残念ながら有効利用していない。古本屋が有効利用しているのとは対照的に、まったくダメだ。今もって既存の流通に頼っている。なぜなんだろう? 世の中が動いているのに、動かざるごと山の如し。自分がそれを動かそうなんて大それたことを思うけど、なかなか……。坂本龍馬には簡単になれない。