小さな出版社の日々
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 2005年03月26日
 農業体験は子どもの「健全」に資する?
Posted by みやこ at 01:18 / カテゴリー: 食・農・村

ぽかぽかぽか。白いとんがりマスクは、東京の春の風物詩。杉花粉ないし白マスクって、もう季語になっているのかしらん。この季節、全国各地、田畑の準備に忙しい人たちがたくさんおられるだろう。今年こそ“子ども農業体験”に取り組もうという農家、農協、行政の方も少なくないと思う、思いたい。けれど……。

先日、関連のあるフォーラムで農業関係のシンクタンクの方が言った、「農業体験は子どもを健全に育てる」ってさ。それが目的みたいな発言。
だったら、私は、いいやぁ。嫌だ。物を育てたり作ったりが、それ自体で“善”だと思ったりもしないし、壇上で「子どもの健全な育成うんぬん」と言う人とか勘弁して!
蜂須賀裕子さんの『農業で子どもの心を耕す』(04年、寺子屋新書・子どもの未来社)には農業体験の主催者や参加者を取材したリアルな農業体験が描かれている。そりゃ肯定的にではあるが、“健全育成”と“心を耕す”の違い……。
いま日本という国は、家族の大切さ、国土の美しさみたいなところをもって「国民」をまとめようと考えているのかなぁと思うところがあるが、その一つに「子ども農業体験」を位置づけようという動きがあるなら、微力ではありますが、なんとか阻止したい。