小さな出版社の日々
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 2005年04月18日
 「blog作法」って何だ?
Posted by ag at 18:14 / カテゴリー: 本

blogがここまで話題になるのは、そのblogの機能を使って誰もが簡単にホームページが出来てしまう点にあることは間違いない。そして、そこにコメントを付けることができたり、トラックバック機能で自分が閲覧したページに足跡を残すことができたり、普通の人にとっても取っつきやすい機能がblog普及に輪をかけたのかもしれない。しかし、blogがインターネットにもたらした貢献は、そんな表面に見えることでは決してない。

まず、今までやりたい放題だったホームページに秩序をもたらしたことがblogの最大の貢献だと思う。今までは自分のホームページに何を記述するか、そのホームページの構造まで、その作り手の判断にまかされていた。まかせられているからこそ、思いつきでページを作成して行くことになり、同じ要素でありながらページによって表示される形が変わっていたり、突然違う要素と合体していたり、様々なホームページ作りが勝手に行われてきた。

ところがblogは、その構造があらかじめ決められていて、あとはそこに文章を記述するだけになる。

タイトル、ジャンル、リード、本文、執筆者。

ホームページなんて、考えてみれば、これだけの要素があればそれなりのページが出来てしまうのだ。そこを明確にしたのがblogだと思う。このように要素を明確にすることにより、そのページに何が記述されているのか第三者にとっても大変理解しやすくなった。さらに、明確化することにより、ロボット型サーチエンジンも、そのページに何が書かれてあるのかを簡単に拾うことが出来るようになったのだ。

次に、このようなページの構造化を行うことによって、文章部分とデザイン部分を完全に分離することがblogでは可能になったことも一つの貢献だと思う。ページのデザイン部分をテンプレートで記述し、そこに文章部分の各要素を収めて行く形を取ることにより、デザイン部分をデザイナーが、文章部分をライターが、という作業分担が可能になったのだ。

ユリイカ4月号の特集は「blog作法」。ユリイカのような雑誌がblogを扱う事自体驚きだが、blogを上記のような観点から捉えている自分にとって、その作法って一体何? となってしまう。つまりblogというものは、自分にとってはエンジンのことを言っているものだとばかり思っていたので、そのエンジンの作法ってのは一体何なんだろう? となってしまうのだ。

blogを、コミュニケーションを繋ぐツールとして捉えて、それを今までのパソコン通信、BBS、そして最近のソーシャル・ネットワーク・サービスと比較して社会学的に語るのもいいけど、出来たらもうちょっと、ほんのちょっぴりでもいいから、blogのアーキテクチャについても語って欲しかったような気がする。仲俣さんが座談会の中で言いかけてはいるんだけど。