小さな出版社の日々
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 2005年05月06日
 もう本屋はいらないのか?
Posted by ag at 14:13 / カテゴリー: 本

いま、埼玉県では、企業が手放した工場などの跡地に次々と家族連れを目当てにした商業施設が建設されている。昨年の4月28日には富士重工業旧大宮製作所跡地に「ステラタウン」がオープンし、続いて9月17日には片倉工業株式会社のさいたま新都心駅前社有地に「コクーン新都心」が誕生し、さらに12月15日には日本ピストンリング与野工場跡地に「イオン与野ショッピングセンター」ができた。今後も、川口のサッポロビール埼玉工場跡地に「リボンシティ」ができるし、埼玉スタジアムがある浦和美園駅前にもイオンが進出するらしい。

このような商業施設には、ちょっと前までなら必ず本屋が軒を連ねた。食事をするところ、着るモノを買うところと一緒に、CDショップや文房具店と一緒に本屋があったものだ。ところが、たまたま新聞に挟み込まれた「ステラタウン」のチラシを見てみるとそこには本屋がない。ついに本屋は、こんな人が集まる商業施設からはお払い箱になったのか。

いやいや、まだ「コクーン」には紀伊国屋書店があるし、「イオン与野ショッピングセンター」には小さいながら本屋があるらしい。大宮西口駅前の「そごう」には三省堂書店があるし、同じく大宮東口駅前の元西武のビルにはロフトとともにジュンク堂が入っている。だから、たまたま「ステラタウン」にだけ本屋がないだけかもしれない。

しかし、何となく不安にかられる。本屋は、もしかすると、それを必要とするごく少数の人のための専門店となりつつあるんじゃないだろうか。埼玉県に於いてでさえ、なんとなくそれを感じる。とすると、もっと地方はどうなっているんだろう? 駅前の商店街にも本屋がない。郊外の商業施設にも本屋がない。いったいどこに本屋があるんだろう? もうネットでしか本を買えない人の割合は、いったいどれくらいになっているんだろう?