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2001年12月1日

驚くべきことに、『パンダ来るな』に続いて、水牛レーベルCDの3枚目が今月中に発売になります。通崎睦美さんのマリンバソロ『届くことのない12通の手紙』です。作曲は港大尋さん。超絶技巧が必要な曲集らしいのですが、聞こえてくるのは、難しさを感じさせない、かろやかな音です。それが上手ということだろうと思います。難しい曲が難しそうに聞こえるなら、あたりまえ。

「水牛のように」を12月号に更新しました。
インドネシアでもフィンランドでも、飛行機が揺れたようですね。スコールや吹雪のエネルギーはすごい。インドネシア便にはわたしも乗っていましたが、隣りに坐っていたサルドノさんは「ボロブドゥールに連れていく前にあの世に直行してしまうんじゃないかと思った。これまで何度も乗っているけど、こんなに揺れたのははじめてだ」と言いました。どかんと大きく揺れたときには、どこからかギャ〜という叫び声、あれは西沢さんだったのかしら。

「水牛の本棚」には新たにマレイシアの演劇人、クリシェン・ジットのマルチカルチュラリズム(文化多元主義)の論考を加えました。ピーター・ブルックの「マハーバーラタ」とオン・ケンセンの「リア」が取り上げられています。
サルドノ・クスモの「ハヌマン、ターザン、ピテカントロプス・エレクトス」の日本語訳が完成。『塩を食う女たち――聞書・北米の黒人女性』も一冊まるごと読めるようになりました。「あとがき」をまず読んでみるのをおすすめします。藤本さんの姿勢がよくわかって、きっとぜんたいを読みたくなるでしょう。

11月はカラワンのコンサートを新宿と大和で楽しみました。日本人の観客の年齢層はずいぶん高くなってしまった、少なくとも東京では。大和の観客はほとんどタイ人で、演奏している人にビールを注いだり、隣りに立って写真を撮ったりと、なかなか日本では見られない光景です。何人かいたタイ人の赤ん坊がみんな脱力しているのも不思議でした。モンコンがはじめての著書(CDブック)をくれたので、その場で翻訳の許可ももらってしまいました。やらなくっちゃ!

カレンダーが気になる季節。なぜだか毎年カレンダーを送るようになってしまった友だちがいます。1年間ずっとひとの部屋にかかっているものなので、ちょっとヘンなものをまじめな気持ちで選ぶのが、この時期の楽しみ。ことしはあまりいいものがなかったなあ。別の友人からは小さな島の風景写真のカレンダーが届きました。これが2年目ということは、きっと毎年送ってくれるつもりなのだろうと勝手にかんがえ、自分のへやにいつも友だちのまなざしがあるのは悪くないなあと思います。この新しいカレンダーを壁にかけるとき、世界はどのようになっているのでしょうか。

それではまた!(八巻美恵 suigyu@collecta.co.jp)

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