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12月1日

「真っ暗闇、陶磁器のように響く道を踏む自分の足音、葦原のなかでかすかに擦れる音(ヤマネか、それともあのダイシャクサギか?)、私の周囲にあるものは、確かにみなの言うとおり、あの「無」だった。いやむしろ「わずか」というべきものだ。日本北部の荒涼とした未開地を思い出させる慎ましさ、十七世紀の遍歴の僧、芭蕉が沈黙すれすれの短詩のなかで描き出した風景。このわずかなものからなる風景のなかで、私は自適を感じる。そして冬の道を暖かい毛糸にくるまれてひとり歩くことは健康によい連祷のような運動であり、この運動によって、そのわずかなものが知覚され、正しく計量され、もっと雄大な楽譜のなかで正確な音色を響かせるチャンスが与えられるのだ。その楽譜はいつも目の前にあるのに、世界に対する難聴のために往々にしてわれわれの手から奪われている。」
(ニコラ・ブーヴィエ「アランおよびその他の場所の日記」)

「水牛のように」を2007年12月号に更新しました。
杉山洋一さんからのもう一つのメッセージをお伝えします。
「来年1月に本当に久しぶりにブソッティがミラノのMdi Ensemble Milanoと一緒に来日します。それに日本人のすばらしい演奏家のみなさんも参加してくださり、ちょっとしたブソッティ週間が催されます。桐朋学園大学や明治学院大学、イタリア文化会館などで、彼のきさくで楽しい人柄にぜひ直にふれていただきたいと思います。ブソッティさん自身もピアノを弾いて、子守唄を歌ってくれますし、彼の楽譜やデザイン画の展覧会も催されます。さて、いったいどういうことになりますか。ぜひこの機会をお見逃しなく!」
1月10日(木)「シルヴァーノ・ブソッティを迎えて(ブソッティ声楽曲の夕べ)」を皮切りに、16日(水)「シルヴァーノ・ブソッティ自作を語る」「シルヴァーノ・ブッソッティ・ポートレートコンサート」まで、一週間ほぼ毎日コンサートやワークショップなどがあります。詳しくはこちらでチェックしてください。

まだあまり実感はありませんが、次の更新は新しい年になります。あ、でもそのまえの大晦日にはぜひ恒例になりつつある「冬の旅」を聞きにきてください。予約受付中です。
歌:斎藤晴彦 ピアノ:高橋悠治
12月31日 20時開演(19時開場)神楽坂シアターイワト100人限定 3,500円(当日受け付け払い)
問い合わせ・予約はtel/fax 03-5228-6403 tora@bzbz.org info@suigyu.com
【プログラム】
・「冬の旅」日本語版
 ウィルヘルム・ミュラー詩 フランツ・シューベルト曲
 (訳 斎藤晴彦 高橋悠治 平野甲賀 田川律 山元清多)
・「民衆に訴える」
 フランツ・シューベルト詩 高橋悠治曲
終了後にパーティがあります 参加費:1,500円

それではよい年を!(八巻美恵)

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2007年12月01日 14:24に投稿されたエントリーのページです。

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