十二月の路
のつぺりと私をたいらにする影はいつたい何です
蝶のかげでせうか
それとも 少女の微笑なのかしら
晴れた十二月の路に
私のかげは潰されたよりずつと平らです
(『色ガラスの街』尾形亀之助)
「水牛のように」を2009年12月号に更新しました。
佐藤真紀さんの原稿にあるように、15歳で死んでしまったサブリーンの絵をぜひ見に行ってください。直前のお知らせですが、あす2日の夜です。色も形も躍動感にあふれた絵です。
水牛の新しいCD「富樫雅彦 Steve Lacy 高橋悠治」を発売しました。2000年10月のライブ演奏の録音です。聞く人にとって10年近い歳月はどのように作用するのでしょうか。気になります。
CDはライブ演奏をそのまま録音したものであっても、ライブとはかけ離れたものだと思います。それが悪いというわけではないのかもしれません。「生」の演奏を「生もの」と考えるなら、CDにした場合はスパイスのきいたシチューのようなもの、「生」の演奏を「生きているもの」と考えるなら、CDにした場合は死んでいる、といってもいいくらいの違いがあることを実感するようになったのは、制作の立場で、ともかくあれこれと手をかけて音を固定してきたから。そう、悪いというわけではないかもしれないけれど、ちょっとギモンにも感じるこのごろです。
「冬の旅」のCDを聴いて、そして大晦日の「冬の旅」ライブを聴いていただければ、この感じはわかっていただけると思います。
今月のお知らせ
●そのときつかまえたうた〜江村夏樹ピアノ独奏+2人の管楽器奏者たち
日時:12月21日(月)7時開演
会場:門仲天井ホール tel 03(3641)8275
予約2500円 当日3000円 学割1000円(学生証をご用意ください)
江村夏樹/そのときつかまえたうたI、そのときつかまえたうたII、そのときつかまえたうたIII、そのときつかまえたうたIV、そのときつかまえたうたV、ピアノ音楽I、ピアノ音楽II
バッハ/コラール『主よ、人の望みの喜びよ』、フランス組曲第1番他
出演:日高和子(クラリネット) 山本ヤマ(トランペット) 江村夏樹(ピアノ)
予約・お問い合わせ http://taikodo.hp.infoseek.co.jp/>太鼓堂
次の更新は2010年になってから。遠い先のようで実感はないけれど、ともあれ、みなさまよい年をお迎えください!(八巻美恵)