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3月1日

「春の野といえば、すぐにスミレが連想せられる。(中略)/スミレは今、いろいろのスミレの種類を総称するような名ともなっていれど、その中で特にスミレというのは、スミレ品類中一等優品で、濃紫色(のうししょく)の花を開く無茎性叢生種(むけいせいそうせいしゅ)の名であって、これを学名では、Viola mandshurica W. Beck. といっている。満州〔中国の東北地方一帯〕にも産するので、それで mandshurica(「満州の」という意味)の種名がついている。/そして日本にはスミレの品種が実に百種ほど(変種を入れるとこれ以上)もあって、これがみなスミレ属 Viola に属する。これによってこれを観(み)れば、日本は実にスミレ品種では世界の一等国といってよい。」(「植物知識」牧野富太郎)
友人にひとり、親類にひとり、すみれさんがいます。そういえば、また大地震に見舞われたチリにもビオレッタ・パラというすみれさんがいました。可憐というよりは野の花の強さを感じさせてくれる人たちです。

「水牛のように」を2010年3月号に更新しました。
今月からいよいよ管啓次郎さんの詩が登場です。いよいよ、というのは、水牛のためにいつかきっと書く、と言われてその言葉を信じて待っていたから。詩は2編とも16行です。16行詩のシリーズが進行中だと管さんからのメールにありました。16行詩とはなにかと思っていたら、ほどなくアップされたスタンフォード大学での管さんを含む詩の朗読会のビデオで、ギモンは解消。16は4×4であり、4は四であり詩であり死である。
久しぶりに片岡義男さんからも詩が何編か届きました。メントール・ユーカリプトに加えるとともに、「水牛のように」にもひとつだけ載せてみました。置かれるところによって、詩の表情がかわるのは興味深いことですね。
というわけで、詩がにぎやかな春となりました。

先月もお知らせしましたが、いわとひょうげん塾での製本ワークショップ4回めは3月14日(日)午後1時からです。ワークショップを始めることになった一年前には、終わったあとには各回ごとにきちんとマニュアルが出来上がっているといいなあと思っていたのですが、もちろん、そんなことはありませんでした。4(四釜)+8(八巻)の愉快派製本にはがっちりとしたマニュアルは必要ないこともわかってきました。必要だとすれば、おさえなくてはいけないところだけをメモしたもの、ほら、よくできている簡単なレシピのように。ワークショップは継続することになったので、愉快派でなくてはできないことを考えていこう、と春らしい決意を。。。

それではまた!(八巻美恵)

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2010年03月01日 15:52に投稿されたエントリーのページです。

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