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12月1日

小説を書くうへに於ては、寧ろ夏よりは十一月十二月もつと寒くなつても冬の方がいいやうだ。また書く上ばかりでなく、書くまでの段取を火鉢にあたりながら漫然と考へてゐるには今頃が一番いいやうだ。(中略)それにその時分は襖だの障子だのがたて切つてあるものだから、自分の思想や情緒とかいふものが、部屋の中から遁出してゆかないやうな安心した処があつてよく書ける。
(「一番気乗のする時」芥川龍之介)

小説家もいろいろですね。

「水牛のように」を2010年12月号に更新しました。
璃葉さん、ようこそ! これまで出来るかぎり画像を使わないでやってきたのですが、ほんの少し、こういうのもあるといいかなと思い始めた2010年の初冬。
「クレイジー・ハート」に心を奪われたのは若松恵子さんだけでなく、ツイッター情報では植松眞人さんも。ふたりとも飯田橋ギンレイホールで観たのでしょうから、隣り合わせにすわっていたこともあり得ますね。世界はそんなにも、狭い、というのか、広い、というのか。
ジャワ島のムラピ山が噴火したニュースは、あの911の二日後に行ったインドネシアのことを思い出させてくれました。出国も入国もさしてきびしくなく、イスラムの国は落ち着いたものでした。ムラピ山の麓をバスで通ると、噴煙をあげている活火山の中腹あたりまでたくさんの家がはりついていて、赤茶色の瓦と山とが調和して美しかったけれど、噴火したら危ないなと感じたのもたしかです。あの旅のときいっしょだった高田和子さんと西沢幸彦さんはすでにこの世の人ではないのだなあと思ったりしていると、ツイッターの窓にKrishnamurtbotがあらわれてこう言われました。「あなたが知っているのはすでに終わったもの、完了したものである。あなたが知っているのは昨日だけであって、我々が問題にしているのは、あなたが知らないものからはじめて、そこから生きたらどうか、ということである。」

大晦日は「冬の旅」ですよ。
イワトでの公演はことしでおしまいです。訳者のひとりである山元清多さんが亡くなった、その追悼の公演でもある、と個人的にはとらえています。「冬の旅」の詩を日本語に訳そうということになって、みんながそれぞれ訳したい詩を選んだのちに、残ったものすべてを引き受けたのが山元さんでした。プロだなあと思ったものです。大晦日ですから、予定のつかないことも多いと思います。予約なしでも、当日、その気になったら、迷わずいらしてください。

●杉山洋一さん関連の情報三つ
ポック#4平義久×杉山洋一「平義久歿後5周年追悼公演」
2010年12月15日(水)19:00開演 門仲天井ホール 前売 学生2000円 一般2500円  当日学生2500円 一般3000円
平義久「ソノモルフィー I」「鐘楼」「ピアノロジー」 杉山洋一「君が微笑めば、それはより一層澄んでゆく」「間奏曲Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・Ⅳ・V」「ビオンディネッタ」「翔る」
出演:大井浩明(pf)
お問い合わせ:合同会社opus55 tel 03(3377)4706

東京混声合唱団223回定期演奏会
2010年12月17日(金)19:00開演 東京文化会館小ホール 学生2000円 一般4000円
ジェラール・ペッソン「いかなるドイツの空も」杉山洋一「ひかりの子」フランシス・プーランク「人間の顔」
出演 : 東京混声合唱団  杉山洋一(指揮)
お問い合わせ:(財)合唱音楽振興会 tel 03(3226)9755  ticket@tokyo-concerts.co.jp

Sylvano Bussotti 「Autotono」 STR 33884
2年前にブソッティ訪日した折のライブ録音CDが発売になりました。日本の店頭に並ぶのはもう少し先かも知れませんので、アマゾンmp3のリンクを添付します。図形楽譜が美しい「Autotono」やブソッティ自身がアンコールで歌った「そして小鳥さんが」などを収録しています。
出演 シルヴァーノ・ブソッティ、安江佐和子、太田真紀、吉川真澄、尾崎かをり、柿本竜二郎、大貫浩史、松平敬、藤井大輔、新垣隆、mdi
Ensemble、杉山洋一その他
http://bit.ly/hMMaHY  http://amzn.to/dYhcFf

●江村夏樹さんのコンサート
書かれた即興〜 江村夏樹ピアノ独奏+2人の管楽器奏者たち 〜
2010年12月22日(水)19:00 門仲天井ホール 前売り 2800円 当日 3300円 当日学割 1000円(学生証をご用意ください)
シェーンベルク:6つのピアノ小品、江村夏樹:4つの、書かれた即興、シューマン:アラベスク、ケージ:オフェリア、など。
出演 江村夏樹(ピアノ) 日高和子(クラリネット) 山本ヤマ(トランペット)
詳しくは太鼓堂

次の更新は2011年の最初の日。これから師走が始まるいまは、まだ実感のないひと月後ですが、良い年をお迎えください!(八巻美恵)

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2010年12月01日 13:18に投稿されたエントリーのページです。

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