監督:ライアン・ジョンソン
出演:マーク・ハミル、キャリー・フィッシャー、アダム・ドライバー、デイジー・リドリー、ジョン・ボイエガ、オスカー・アイザック、ドーナル・グリーソン、ケリー・マリー・トラン、ローラ・ダーン、ベニチオ・デル・トロ、フランク・オズ
原題:Star Wars: The Last Jedi
制作:アメリカ/2071
URL:http://starwars.disney.co.jp/movie/lastjedi.html
場所:109シネマズ木場

「スター・ウォーズ」もエピソード8にまで来て、ついにラストへと向かう道筋が示されるのか! と期待するところなのに、いまひとつ乗り気にならないし、そんなに期待も出来ないし、どうして「スター・ウォーズ」シリーズがここまで自分にとってどうでも良いものになってしまったんだろう。責任者に問い質したい。

で、観てみたら、案の定、文句しか出てこない。今回の最後の三部作が最初の三部作(つまりエピソード4、5、6)の写し鏡のような構造になっているのは良いアイデアだとおもうけど、だったら、三部作の中間に位置するこの『最後のジェダイ』は『帝国の逆襲』のようにスパッと次に繋げるような終わらせ方をして、乞うご期待! にするべきだった。まあ、よくもグダグダと2時間30分も尺を使いやがって。責任者に問い質したい。

それから、可愛らしい表情を見せる小動物エイリアンを出しすぎ! そんなのいらん! 責任者に問い質したい。

それからそれから、何だあの、、、、いやいや、これをやると容姿の攻撃になってしまうのでもうやめます。

→ライアン・ジョンソン→マーク・ハミル→アメリカ/2071→109シネマズ木場→★★

監督:ルイス・ブニュエル
出演:シルビア・ピナル、エンリケ・ランバル、ルシー・カジャルド、ジャクリーヌ・アンデレ、アウグスト・ベネディコ、ベルタ・モス、オフェリア・モンテスコ、クラウディオ・ブルック
原題:El ángel exterminador
制作:メキシコ/1962
URL:
場所:シアター・イメージフォーラム

今回のシアター・イメージフォーラムでのルイス・ブニュエル特集上映で一番観たかった映画。

豪荘な屋敷に集まった数十名の上流階級の男女が目に見えぬ力に縛られてその邸から外に出られなくなると云う設定は、現実世界では起こりえないことでありながら、まるで自分が夢でよく見るようなシチュエーションなので、なんでだろう、とてもリアルに感じられて、ブニュエルが得意なシュールな映画とはまったくおもえなかった。夢の中に出てくる、行きたくても行けない、出たくても出られない、ってのは、夢判断でどんな意味があるんだろう? やっぱり色々なしがらみに束縛されている結果なんだろうなあ。ああ、つまり、ブニュエルが描こうとしていたことは、そんなことだったのかもしれない。お金は無いかもしれないけれどフットワークの軽い使用人よりも、しがらみやしきたりや、ねたみ、そねみに支配されているのが金持ちなんでしょう。

映画が終わった後に、ケラリーノ・サンドロヴィッチと佐々木敦のトークがあって、佐々木敦がこの映画を評してどのようなことを云うのかとても興味があったけど、用事があったために泣く泣く帰ることに。残念。

→ルイス・ブニュエル→シルビア・ピナル→メキシコ/1962→シアター・イメージフォーラム→★★★★

監督:トム・フォード
出演:エイミー・アダムス、ジェイク・ジレンホール、マイケル・シャノン、アーロン・テイラー=ジョンソン、アイラ・フィッシャー、アーミー・ハマー、ローラ・リニー
原題:Nocturnal Animals
制作:アメリカ/2016
URL:http://www.nocturnalanimals.jp
場所:渋谷シネ・パレス

コーエン兄弟の『ノーカントリー』を観たとき、映画を通して発散される暴力の匂いにぐったりと疲れてしまった。でもそれは映画としての魅力を発揮していることに相違なくて、爽やかなハッピーエンドとは対極にありながらとても面白い映画だった。

トム・フォードの『ノクターナル・アニマルズ』は、映画の中での現実とそこで読まれる小説の虚構がシンクロする不思議なドラマだった。で、その小説で展開される暴力が異様な緊迫感を生んで、それが主人公の現実の生活にまで及んで来ることによって、映画を観ているこちらにまでその緊張が徐々に伝播して来てクタクタに疲れる結果となってしまった。でもそれは『ノーカントリー』の時と同じように、心地よい疲れと云うか、映画にのめり込みすぎた気持ちの良い疲れだった。

この映画の主題は人間の弱さについてだった。弱さを「繊細さ」や「優しさ」と捉えると長所に聞こえるけど、一般的に「チキン」、つまり「弱虫」のことだろうとおもう。個人的には「弱虫」と馬鹿にされても動じない人間こそが本当の強い人間だとはおもうけど、映画の中の小説のように妻や娘がレイプされて殺されても動じない人間が強い人間だとは到底おもえない。そこが究極のジレンマになっている。

ラストはなんとなく「死」を予感させる。「弱さ」は「死」をも引き寄せるんだろうなあ。

→トム・フォード→エイミー・アダムス→アメリカ/2016→渋谷シネ・パレス→★★★★