監督:金綺泳(キム・ギヨン)
出演:尹汝貞(ユン・ヨジュン)、玄吉洙(ヒョン・ギルス)
原題:죽어도 좋은 경험
制作:韓国/1988
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場所:アテネ・フランセ文化センター

アテネ・フランセ文化センターで今日から始まった「中原昌也への白紙委任状」へ行ってみた。今日は金綺泳(キム・ギヨン)監督の『死んでもいい経験』。

今までも商業映画でありながら一般的な映画の作り方から外れている映画をたくさん観てきた。そしてそれを観たあとの感想は大きく二分して、中途半端な感想はまるっきりなかった。まったく酷くてつまらない映画か、なんだこりゃ!酷い!と云いながら見入ってしまう映画だ。金綺泳(キム・ギヨン)監督の映画は後者だった。

映画が終わった後に中原昌也さんと町山広美さんのトークがあって、そこで二人が話していたことから総合すると、キム・ギヨン監督の他の映画も、今日の『死んでもいい経験』のように、その展開は何? このシーンに何の意味があるの? 今の俳優の演技はいったい何だ! らしい。そしてそれを狙ってやっているのではなくて、大真面目にやっているんじゃないか? とのことだった。

最近、またロマン・ポランスキーに新たな暴行疑惑が持ち上がったらしい。ウディ・アレンの次回作は、まるで自身を彷彿とさせるような中年男性と15歳の少女との恋愛関係を恥ずかしげもなく描くらしい。まあ、映画なんて、ありきたりな感情を持った監督が作った映画なんて面白くも何ともない。ちょっと常識からはズレてないと、おっ!何だこりゃ! と眼を瞠るような面白い映画は作れないんだなあとキム・ギヨン監督の映画を観た正直な感想だった。

→金綺泳(キム・ギヨン)→尹汝貞(ユン・ヨジュン)→韓国/1988→アテネ・フランセ文化センター→★★★