自由が丘で

監督:ホン・サンス
出演:加瀬亮、ムン・ソリ、ソ・ヨンファ、キム・ウィソン、チョン・ウンチェ、ユン・ヨジョン
原題:자유의 언덕
制作:韓国/2014
URL:http://www.bitters.co.jp/jiyugaoka/
場所:シネマート新宿

ホン・サンスの映画も3本目になって、同じようなシチュエーションのパターンに厭きてくるとおもいきや、どちらかと云うとそのパターンに絶対的な安心感が芽生え始めてしまった。これはウディ・アレンの映画にも感じる安心感と同じかも知れない。もともと自分が会話劇を好きだから云えることだけなのかもしれないけど、ホン・サンスにはまる人たちが多いことから察するに、同じことの繰り返しがまるで振り子のような作用となって、ホン・サンスの催眠にかかってしまっているに違いない。

今回は加瀬亮が出演していると云うことでさらに日本人である我々は催眠にかかりやすい。でも、今回の作品に登場するメインの二人の女優が「世話女房」を感じさせるムン・ソリとソ・ヨンファなのはどうしてなんだろう。どちらかと云うと、この映画の脇役として登場する家出娘のチョン・ウンチェこそが、韓国的な歯に衣着せない発言をガンガンとする女性で、昨年観た『へウォンの恋愛日記』も『ソニはご機嫌ななめ』もそんな女性がメインとなっていたのに。この映画の中にセリフとしても出て来るように、ホン・サンスは日本人男性をちょっと大人しいイメージとして捉えているのかも知れない。それを相手するにはバランスとして「世話女房」的な女性の方が良いと考えたのかなあ。

→ホン・サンス→加瀬亮→韓国/2014→シネマート新宿→★★★☆