2000年代に入ってから個人のパソコンの多くがインターネットへ常時接続できるようになりはじめた。それは一般のアナログ電話回線を流用したブロードバンドインターネット接続サービス「ADSL」の普及が大きな後押しとなって、さらに光ファイバー網を利用した高速の「光回線」の普及がさらに輪をかけることになった。そんな中で登場したのがファイル共有ソフト「Winny」だった。「Winny」を使えば大容量のファイル、たとえば映画まるごと1本の動画ファイルを送受信することが容易くなり、個人のコンピュータ同士を複数経由させる方法(Peer to Peer)のためにサーバー間の通信だけに負担がかかると云うこともなく、まだまだ開発途中で手直しすべきところはあったものの技術的には素晴らしいソフトだった。(と云っても「Winny」を使ったことはなかったとおもう。使ったのは似たようなファイル共有ソフト「WinMX」とか「BitTorrent」だったような)
監督:ダニエル・クワン&ダニエル・シャイナート 出演:ミシェール・ヨー、キー・ホイ・クァン、ステファニー・スー、ジェニー・スレイト、ハリー・シャム・ジュニア、ジェームズ・ホン、ジェニー・スレイト、ジェイミー・リー・カーティス 原題:Everything Everywhere All at Once 制作:アメリカ/2022 URL:https://gaga.ne.jp/eeaao/ 場所:109シネマズ木場
『バビロン』は同時にサイレント映画からトーキー映画への転換期の時代も描いているので、となると真っ先におもい浮かぶのがジーン・ケリー&スタンリー・ドーネンの『雨に唄えば』(1952)だった。アーサー・フリード作詞、ナシオ・ハーブ・ブラウン作曲の“Singing in the Rain”が最初に使われた映画『ハリウッド・レヴィユー』(1929)らしきのミュージカルシーンも登場する。この映画にはジョン・ギルバートをはじめとしたMGMスターが多数出演していた。