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 2006年05月31日
 グッドナイト&グッドラック
Posted by ag at 23:50/ カテゴリー: MOVIE_Database

グッドナイト&グッドラックグッドナイト&グッドラック
■ジョージ・クルーニー
■デヴィッド・ストラザーン、ジョージ・クルーニー、ロバート・ダウニー・Jr.、パトリシア・クラークソン、ジェフ・ダニエルズ、フランク・ランジェラ、レイ・ワイズ、ダイアン・リーヴス
■2005/アメリカ
■TOHOシネマズ 六本木ヒルズ

いま考えてみれば“赤狩り”なんてまったくバカげた行為で、やってることはその排除すべき共産主義者スターリンの大粛清と変わらなかったりする。しかし、時代は川の流れの如く、簡単に堰き止めることができない。その真っ直中へ放り込まれたら流されるまま。一人で流れに逆らっても周りは誰も助けてはくれやしない。この映画を見ていて、CBSのキャスター、エド・マーローの信念をすごいとは思うが、どちらかというとエリア・カザンの方に人間を感じたりする。彼もただ流されてしまったんだろうなあ、と思う。

それで、ジョージ・クルーニー。うまく撮っているけど、もう一歩、デヴィッド・ストラザーン演じるエド・マーローの人間像に厚みがない。吸いかけの煙草を片手に、のポーズのかっこよさだけが際立ってしまって、一見、まるで無表情な人形のようにも見えてしまう。もうちょっと人間くささも描いたらよかったのに。

 2006年05月30日
 ダ・ヴィンチ・コード 上
Posted by ag at 17:48/ カテゴリー: BOOK_Database

ダ・ヴィンチ・コード 上■ダ・ヴィンチ・コード 上
■ダン・ブラウン
■越前敏弥訳
■角川文庫、角川書店
■あおい書店 中野本店

本当は、映画を見てから読む派なんだけど、あまりにもあちこちでネタバレなんで読んでしまう。なるほど、面白い。でも、思ったよりも軽いんで、サクサク読めてしまう。「薔薇の名前」の時のように歴史や宗教と格闘しながら読むようなミステリーではなかった。

映画のほうの評判はあんまり芳しくないんだけど、こういう長編小説のベストセラーの映画化がどんな結果に終わるのかだいたいが想像つく。いまは亡きキューブリックあたりが映画化して、原作とは全く違ったシロモノに作り直すのなら別なんだけど。まあ、世間のホトボリが醒めたら見に行こうと思う。

 2006年05月24日
 未亡人の一年 下
Posted by ag at 09:34/ カテゴリー: BOOK_Database

未亡人の一年 下■未亡人の一年 下
■ジョン・アーヴィング
■都甲幸治・中川千帆訳
■新潮社
■BOOK OFF 光が丘店

映画化となった上巻部分より、成人したルース・コールを描いたこの下巻部分のほうが面白かった。でも、上巻部分があったからこそ下巻部分が生きてきているわけだから、その構成が素晴らしかったんだと思う。特に、ラストまでマリアンを引っ張っていくのが良かった。「オウエンのために祈りを」ではちょっとガックリきてしまったけど、この「未亡人の一年」で「サーカスの息子」も読んでみようかな、と思いはじめる。

 2006年05月18日
 SWA
Posted by ag at 23:20/ カテゴリー: PLAY

swa.jpg昨日は、なかのZERO小ホールで、「SWAクリエイティブツアー」を見る。SWAとは、創作話芸協会(SousakuWageiAssociationの略)のことで、すわっ、と読む。メンバーは、林家彦いち、三遊亭白鳥、神田山陽、春風亭昇太、柳家喬太郎。まあ、つまり、新作落語をやる集団。神田山陽は今回欠席。

落語というと、いままで興味はあったんだけど、寄席なんてところへは行ったこともなく、テレビでちらちら見る程度。でも、ドラマ「タイガー&ドラゴン」で興味がさらに増し、といいながら重い腰を上げることもなく、本屋で五代目古今亭志ん生のDVDが付いている本を買ってみようかどうしようかと悩むくらい。

それで今回、誘われたんでやっと重い腰を上げる。創作落語と言うことで、どんなもんなんだろうかと一抹の不安があったが、これが思っていたより面白い。漫才やコントが時代にうまく乗っかって市民権を得たように、落語も時代に追いつこうと努力している。また機会があったら見に行こうと思わせるような内容だった。こうなったら、古典落語も聞かないと。柳家花緑あたりでも見に行こうかな。

 2006年05月18日
 送還日記
Posted by ag at 11:21/ カテゴリー: MOVIE_Database

送還日記送還日記
■キム・ドンウォン
■チョ・チャンソン、キム・ソンミョン、キム・ヨンシク、シン・イニョン、キム・ソッキョン、アン・ハクソプ
■2003/韓国
■渋谷シネ・ラ・セット

2000年9月2日、非転向長期囚が“北”へ帰ることになる。その、過酷な拷問にいつまでも“落ち”なかった長期囚を10年近く追いかけたドキュメンタリー。

拉致被害者家族の話を聞くとき、竹島のことだったら烈火の如く自己を主張する韓国の人々が、なぜ北朝鮮に対しては何も言わないのか疑問だった。だが、そこには、分断後の歴史をしっかりと認識していない日本人にはわからない、複雑な感情が入り交じっている。

このドキュメンタリーは、そんなわだかまった感情そのままの視線で非転向長期囚を追いかける。だから、見ているこっちは、その非転向長期囚をどのような視点で捉えたらいいのかわからない。過酷な拷問を耐え抜いた信念の人と見ればいのか、共産主義を盲信する危険な人物と見ればいいのか、地域に溶け込む優しい老人と捉えればいいのか、わからない。

おそらく、そのすべてを含有している人間として捉えればいいんだろうけど、その人間が自分たちの同胞として考える場合と、赤の他人として捉える場合とでは、自ずとそこにわき出てくる感興も変わってしまう。日本人である自分は、結局は彼らを赤の他人としてしか見ることができない。その複雑さにとまどいながらも、結局はドキュメンタリーの映像力で、最後まで飽きずに見ることができてしまう。

もっとドキュメンタリーを見たいなあ。でも、そこまで追いかけていたら、毎日映画館に足を運ばなければならなくなるなあ。少なくとも、この調子に乗って『三池』だけは見たいなあ。

 2006年05月16日
 Dior
Posted by ag at 11:48/ カテゴリー: TOWN

dior
2006.5.15.P.M.10:00

 2006年05月14日
 抹香町・路傍
Posted by ag at 00:54/ カテゴリー: BOOK_Database

抹香町・路傍■抹香町・路傍
■川崎長太郎
■講談社文芸文庫、講談社
■ジュンク堂池袋本店

それで、川崎長太郎。

私小説という分野があることを知ってはいたんだけど、いままで、とりたててそこに注視したことはなかった。が、「市井作家列伝」を読んで、さらに川崎長太郎を読んで、なるほど、と、その面白さの一端がわかったような気もする。川崎長太郎の私小説って、自分の実人生に似た役柄を演じる演技派俳優の主演する映画のような感じだ。自分をさらけ出すことが演技だろうから、それでもって自分自身を演じているような感じ。ドキュメンタリーじゃあ、ない。あくまで演技でもって自分を演じる。たまたま、青空文庫の太宰治「東京八景」の校正をやっているのだが、こっちはドキュメンタリーだった。自伝的小説よりも私小説という体を成した方が面白い。

 2006年05月12日
 ブロークン・フラワーズ
Posted by ag at 10:37/ カテゴリー: MOVIE_Database

ブロークン・フラワーズブロークン・フラワーズ
■ジム・ジャームッシュ
■ビル・マーレイ、シャロン・ストーン、ジェシカ・ラング、ジェフリー・ライト、フランセス・コンロイ、ティルダ・スウィントン、ジュリー・デルピー
■2005/アメリカ
■新宿武蔵野館

久しぶりのジャームッシュ。そして、ジャームッシュのスタイルを思い出す。でも、この映画、知り合い5人で見に行ったんだけど、複数人数で見に行く映画じゃなかった。自分はそれなりに、まあ、満足したんだけど、他の人のことが心配になる。思わせぶりだらけの解答なし、という映画を面白がるにはひねくれた人間じゃないとねえ。

 2006年05月10日
 そろそろオーストラリア代表のことを考える
Posted by ag at 12:00/ カテゴリー: SPORTS

昨日のブルガリア戦を上の空で見ていて、これはやっぱり全敗する可能性が60%強あるなと思いはじめる。いつもながらのマイナス思考なんだけど、これが当を得た意見であることをほとんどの人が納得してくれるじゃないかと思ったりする。

オーストラリア代表のベストメンバーは、
http://members.jcom.home.ne.jp/wcp2/australiaBN.htm
おそらくこれの、ウルグアイ戦の時のメンバーなんだろうけど、やっぱりその一覧を見ただけでもびびる。

この中で知っているは、リバプールでコンビを組んでいたこともあるキューウェルとビドゥカ。その破壊力が目に焼きついていて、日本のスカスカ3バックなんか、チョチョイノチョイとやられてしまうんじゃないかと想像してまたびびる。とても、ブラジルのロナウジーニョやロビーニョのことを想像する段階じゃない。

サッカーは、実力通りに結果が出にくい最大のスポーツなので、そこまでびびることはないのだが、昨日の試合の酷さは、ワールドカップに出場する資格があるのか? と思わせるほど。これだったら、このブルガリアや、予選同組だったハンガリー、アイスランド、はたまたマルタにまで出場を与えてあげたいくらい。

とにかく、6月12日のカイザースラウテルンでの試合は、神風が吹くことを祈るのみ。

 2006年05月09日
 ニュー・ワールド
Posted by ag at 19:34/ カテゴリー: MOVIE_Database

ニュー・ワールドニュー・ワールド
■テレンス・マリック
■コリン・ファレル、クオリアンカ・キルヒャー、クリスチャン・ベール、クリストファー・プラマー
■2005/アメリカ
■ユナイテッド・シネマとしまえん

テレンス・マリックの映画。モノローグと自然描写の映画。風と水と火を感じる映画。

1983年に『天国の日々』を見た時に感じたものを、時を隔てた2006年のいま、この『ニュー・ワールド』を見ることによって再び思い出させてくれるのは、凄いことなのか、マンネリなのか? おそらく、凄いことなんだろうと思う。

それで、ぴあを見ていたら、この『ニュー・ワールド』を見た観客の平均点が75.2という低さだった。緩やかな優しい時間の流れを許容できる人間が少なくなりつつあることを現している点数なのかどうなのか。好い映画だと思うんだけど。

 2006年05月02日
 ナイロビの蜂
Posted by ag at 23:40/ カテゴリー: MOVIE_Database

ナイロビの蜂ナイロビの蜂
■フェルナンド・メイレレス
■レイフ・ファインズ、レイチェル・ワイズ、ダニー・ヒューストン、ユベール・クンデ、ビル・ナイ、ピート・ポスルスウェイト
■2005/イギリス
■明治安田生命ホール

試写会。サスペンスの体裁をとってはいるが、アフリカの現状を描いた映画になっているところが面白い。その“アフリカ”を見ることによって、『ホテル・ルワンダ』の時に感じた思いがさらに強くなる。我々の繁栄はアフリカで人が死ぬことによって成り立っている、という思い。グローバルという名の下に拡大方向を推し進めるんじゃなくて、もっと“スモール・パッケージ”の中で生きていけばいいんじゃないかと思いはじめる。

『シティ・オブ・ゴッド』でリオ・デ・ジャネイロのスラムを描いたフェルナンド・メイレレスが、ここでもナイロビのスラムを描いている。どちらとも、子どもたちの躍動感を捉えるのがうまい。ただ、手持ちカメラの、アップを多用した、スライドするような映像を、小刻みなカットで連続して見せられるとちょっと疲れる。

 2006年05月02日
 老人ホームに音楽がひびく
Posted by ag at 00:01/ カテゴリー: BOOK_Database

老人ホームに音楽がひびく老人ホームに音楽がひびく
■野村誠・大沢久子
■晶文社
■もらった本

みみの会」というところで知り合ったノンフィクション・ライターの大沢久子さんに、
「今度こんな企画があるんだけど、それを晶文社あたりで本にしたいんだよねえ」
と言われて、なぜ晶文社を決め打ちにするのかよくわからなかったけど、晶文社なら直接ではないが伝手がないわけではないので、
「まあ、おそらくダメだろうけど、話を通してみるよ」
と、ほんとうに、そんなに簡単に企画が通る訳ねえ、と思いながら話を通してあげたら、しばらく経って、無事企画が通ったとの返事。えっ、世の中、そんなに簡単なものなの? と思って、大沢さんにお祝いの言葉を述べると、
「企画が良いからねえ、通らないはずはないと思ってた」
と、高らかに大笑いせんばかりの自信のお言葉。さすがに、相変わらずのプラス思考。

ところが世の中、自分の思い通りに事が運ぶと思ったら大間違いだ! もう少しで完成、という時期に、いきなりの晶文社社長逝去。そして発売頓挫。やっぱりねえ、世の中そんなに甘いわけないよ、とほくそ笑んでいたら、
「大丈夫、大丈夫、もうすぐ発売よ!」
と、またまた大いなる自信。そのどっしりとした、何ごとにも動じない態度には、倒されても倒されてもまだ大晦日のリングに立ち続ける曙を彷彿とさせて、、、。いやいや、確かに、ここまで来たのなら、発売できないことは無いだろうということで、無事3月発売決定。

という顛末の「老人ホームに音楽がひびく」は、野村誠さんという作曲家のキャラクターが前面に出ていて、その何でも受け入れられる態度に共感するとともに、自分にそれが出来るかと突きつけられた感じがして、ああ、たぶんオレには出来ないなあ、と自分のダメさを再認識する本でした。

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