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 2007年12月31日
 今年良かった映画2007
Posted by ag at 19:43/ カテゴリー: MOVIE

それで、今年の映画でよかったもの。

★エディット・ピアフ 〜愛の賛歌〜
★ひめゆり
★デス・プルーフ in グラインドハウス
★善き人のためのソナタ
★シビル・アクション
★リトル・ミス・サンシャイン

思ったより本数が伸びず。そのかわり、NHK BSの映画を数多く見ていて、なんとハードディスクに溜まっていた「男はつらいよ」を全編制覇。最後の2作は、声の出ない渥美清が痛々しく見ていて辛かったけど。

それと、シネコンやTSUTAYAなんかへ行くとわかるんだけど、映画を見るという行為がとても生活に密着しつつあって、テレビで地上波を見る行為となんら変わりなくなりつつあることがちょっと驚き。いろんな映画のことが、日常会話で話題になることがちょっと驚き。だから、マニアックな映画ばかりに走らずに、宣伝過剰な映画も見るようにしなければ。『パイレーツ・オブ・カリビアン』のような映画も見ないといけないなあ。

 2007年12月30日
 イングリッド・バーグマン マイ・ストーリー
Posted by ag at 11:55/ カテゴリー: BOOK_Database

イングリッド・バーグマン マイ・ストーリー著者:イングリッド・バーグマン、アラン・バージェス
翻訳者:永井淳
出版社:新潮社
購入場所:畸人堂(於早稲田青空古本市)

イングリッド・バーグマンが、ハリウッドに築き上げた名声を捨てて、夫と娘を置き去りにして、イタリアのロッセリーニのもとに走った事件のことはもちろん知っていた。でもそれは、歴史の時間で史実を習うのとまったく同じで、知識としておぼろげに頭の片隅にあるだけで、イングリッド・バーグマンと言えば『カサブランカ』であり、『汚名』であり、『サボテンの花』であり、『秋のソナタ』のイメージしかメインとして存在していなかった。

ところが、この本を読んでみると、その逃避行当時の世間、マスコミ、政治家でさえ、彼女への風当たりがすさまじかったことがわかる。アメリカという国家が、公人であるとはいえ、イングリッド・バーグマンという個人を完全に否定してしまったことがわかる。彼女の祖国であるスウェーデンにさえ、そっぽを向かれてしまう。人間がそんな立場に置かれたらどうなってしまうんだろう?

ということが、この本に事細かに記述されている。このような些細な記録を残していたイングリッド・バーグマンの人間性も同時にこの本に顕れている。正確な記録を残している几帳面な側面と、イタリアへと走る大胆な側面が同時に存在している人間性も面白い。単純なハリウッド女優の自伝だけにとどまらず、人権を踏みにじられた人間の記録としても素晴らしい本だとおもう。

それに、自伝に陥りがちな自分を正当化するような記述も、アラン・バージェスという共著者を設けることによって、幾分か公平性が保たれている。最終的にイングリッド・バーグマンがチェックを行ったわけだから、完全な公平性ではないだろうけど。

いまのところ、ローレン・バコールの「私一人」と双璧をなすハリウッドものの自伝。『サボテンの花』映画化の際の騒動も、ローレン・バコール側からの描写と、イングリッド・バーグマン側からの描写が読めたのも面白かった。

 2007年12月29日
 魍魎の匣
Posted by ag at 23:08/ カテゴリー: MOVIE_Database

魍魎の匣監督:原田眞人
出演:堤真一、永瀬正敏、阿部寛、宮迫博之、荒川良々、堀部圭亮、マギー、田中麗奈、清水美砂、篠原涼子、黒木瞳、笹野高史、大森博史、大沢樹生、右近健一、寺島咲、谷村美月、宮藤官九郎
制作:『魍魎の匣』製作委員会/2007
URL:http://www.mouryou.jp/
場所:ユナイテッドシネマとしまえん

自分だったら絶対に、小説と同じように、ファーストシーンには加奈子と頼子のシーンを持ってくる。そして加奈子の「項(うなじ)のあたりの皮膚(はだ)の粒子の細かさや、さらさらと靡(なび)く艶(つや)やかな髪や、伸びやかに善く動く指先」という部分を丁寧に見せ、その美しい加奈子の項に醜い皰(にきび)が出来ていることにショックを受ける頼子の感情の揺れを丁寧に描くんだけどなあ。

キャスティングは、どうせなら成海璃子志田未来を使えばいいんじゃない? なんだか二人の亜流が出て来ている感じでもどかしい。

と思っているから、いきなりファーストシーンに小説にはない榎木津と久保俊公の戦時シーンが出て来るのでがっかり。それはないよなあ。久保俊公よりは加奈子と頼子がキーだし。

それに、関口はもっと鬱でなければならないし、榎木津は躁でなければいけないし。木場が映画ファンである部分はバッサリ切る必要もあったし。

京極夏彦の小説を映画化するなら、もっとエピソードをバッサリ刈り込まないとまとまらないのが辛い。あれもこれも盛り込みたい気持ちはわかるんだけど。

 2007年12月26日
 Line on the Earth ライン・オン・ジ・アース
Posted by ag at 12:44/ カテゴリー: BOOK_Database

Line on the Earth ライン・オン・ジ・アース著者:小野博
出版社:エディマン
購入場所:青山ブックセンター本店

青空文庫の本、及び、図書館に寄贈した「青空文庫全」のDTP&装丁を担当してくれたのが「エディマン」の原島康晴さんでした。その原島さんの「エディマン」は、そんな外部のDTP作業をやりつつも、かたわら出版も行っている会社で、いや本当はメインが出版で、でも出版を行うにはお金が必要なんで、その資金作りのためにDTP請負もやっているじゃないかとおもわれる会社なんです。

今までに「シンコペーション ラティーノ/カリビアンの文化実践」という本を出版していて、主にラテンアメリカ系のものの出版を目指しているらしいんだけど、なかなか2作目の本が出版されず、次回の出版が待望久しかったのです。

そしたらここにきて、業績好調の煽りを受けてか、「ラテンアメリカ主義のレトリック」と「Line on the Earth ライン・オン・ジ・アース」を立て続けに出版。「ラテンアメリカ主義のレトリック」のほうは内容的にだいぶラテンアメリカ文学に突っ込んだもので手を出しにくかったんだけど、「Line on the Earth ライン・オン・ジ・アース」のほうは写真エッセイなのでちょっと購入してみました。

読んでみたら、面白い。というか、うらやましい。この小野博さんのように、グルジアやアゼルバイジャン、コソボ、リベリアに旅したい! という願望がまっさきにたってしまって、軽い嫉妬を覚えて居ても立ってもいられなくなってしまう。いいなあ、世界のすべてを旅したいなあ。飛行機に乗れないんだけど。

ただ、東京の部分の記述に違和感を覚えてしまう。東京のところだけ、わざと、無理矢理に、突き放しているように感じられてしまったから。自分の生まれた国を記述する視点は、ふらりと訪れた国を記述する視点とはまったく違うからしょうがないんだろうけど。

 2007年12月20日
 工場萌え
Posted by ag at 21:31/ カテゴリー: TOWN

今日は仕事で横浜の鶴見区の方へ。
そこから見える工場がとても素敵なんで写真におさめました。

三菱マテリアル

三菱マテリアル

日本埠頭倉庫

日本埠頭倉庫

保土谷化学工業鶴見工場

保土谷化学工業鶴見工場

 2007年12月19日
 秋のソナタ
Posted by ag at 22:01/ カテゴリー: MOVIE

hostsonaten.jpg映画において、生涯のベストワンをあげよ、と言われたら、時にはフランク・キャプラの『素晴らしき哉、人生!』だったり、ビリー・ワイルダーの『アパートの鍵貸します』だったり、川島雄三の『しとやかな獣』だったりする。ちょっとマニアックに走ると、コリン・ヒギンズの『ファール・プレイ』だったり、ジョセフ・サージェントの『地球爆破作戦』だったりする。結局、自分にとって、映画のどの部分を面白く感じるのかというとエンターテインメントの部分であることは間違いないわけで、だからそこに、いわゆる芸術映画と呼ばれるものが入ってくる余地はまったくない。

でも、ただ一つだけ例外がある。それがイングマール・ベルイマンの映画だ。

映画において、生涯のベストワンをあげよ、と言われ時に、はからずも気どった行動を取ってしまった場合においてのみ、イングマール・ベルイマンの『秋のソナタ』をあげてしまう場合がある。

『秋のソナタ』は母娘の確執を描いた映画で、母をイングリッド・バーグマン、娘をリヴ・ウルマンが演じている。
7年ぶりに再会した母娘が、最初は表面的に、次第に感情的に、最後には理解し合おうと努力する過程を、クローズ・アップを多用する会話劇によって描いている。

自分にとって面白い映画とは、映画的な“動き”のある映画に他ならない。カットのつなげ方や、カメラの位置や動き、役者の位置や動き、VFXとの調和、音楽との調和。このような動的な部分に面白味を感じる。

しかしこの映画は、そのような動きが極端に抑えられている。そのかわり、セリフやモノローグがとても重要な位置を占めている。つまり映画というよりも演劇的な要素が多くを占めている。

ならば、なぜこの映画が好きなんだろうか? と自問してみる。

もう一度、イングリッド・バーグマンとリヴ・ウルマンの壮絶な会話劇を見直してみる。

一見、動きのない映画のように見えるが、その動きのないところに大きな感情の揺れを感じとることができる。たとえば、ピアノを弾くイングリッド・バーグマンをじっと見つめるリヴ・ウルマンのシーンになぜか動的な映画の興奮を覚えてしまう。カメラは固定、リヴ・ウルマンも固定、動いているのはピアノを弾くイングリッド・バーグマンだけなのに、そこにいろいろな“動き”を想像することができようにベルイマンは仕向けている。

夜中のキッチンにおける“対決”にも、そのクローズ・アップに多くの“動き”を見ることができる。目が赤く充血する、鼻が赤くなる、口が歪む。ここまで役者の表情をあからさまにできる映画も数少ない。その表情だけで映画の機微を作りだしている。

逆に、病気のもう一人の娘(レナ・ニーマン)に対して「死ねばいいのに」とイングリッド・バーグマンに言わせるシーンはカメラを引いて撮っている。今度は役者の表情が見えないからこそ、とても残酷なイメージを醸し出している。アップとロング。そこにも“動き”がある。

イングマール・ベルイマンの映画は、ハリウッド映画に比べると人間に深く入り込み過ぎるきらいがあり、それが取っつきにくい印象を受けさせる。しかし、そこには不思議と“動き”がある。それはハリウッド的な“動き”とは異質のものだが、あきらかに、動いている。その“動き”こそが、この映画を生涯のベストワンに、ごくたまにではあるが、推すきっかけとなっているのではないかとおもう。

 2007年12月18日
 スーパーマリオギャラクシー
Posted by ag at 23:29/ カテゴリー: GAME

supermariogalaxy.jpgWiiのゲームは、根っからのゲーマーに向けているのではなくて、NINTENDO DSで初めてゲームというものに手を出してしまって、何を血迷ったのかさらにWiiにまで手を出してしまったゲーム・ビギナーにも向いているので、若干、クリアが簡単に思える部分もあるんだけど、でもやっぱり任天堂はうまい。こんなゲームの世界観をサラリと作ってしまうのはすごい。

トゥームレイダー系の全方向3Dアクションゲーム好きだから言うわけではなくて、おそらく、3Dのアクションゲームがはじめての人だとしても、このゲームバランスなら最後まで投げ出すことなく、Wiiの機能をフルに使ったゲームをあますことなく楽しめるんじゃないかとおもう。

こうなるとゲーム機運が高まって、Xbox360の「Halo3」にまで手を出しそうな勢い。どうしようかな。

 2007年12月12日
 精霊の守り人
Posted by ag at 14:15/ カテゴリー: BOOK_Database

精霊の守り人著者:上橋菜穂子
出版社:新潮文庫、新潮社
購入場所:もらったほん

NHK BSで放映された神山健治のアニメーションがなかったら、おそらくまったく読む機会が訪れなかったであろう上橋菜穂子の「精霊の守り人」。読んでみて、和製ファンタジーということで、どうしても小野不由美の「十二国記」と比べてしまうんだけど、やっぱり「十二国記」のほうが奥行きがあって好きだなあ。

神山健治のプロダクションI.G版『精霊の守り人』も2クールはきびしかった。原作にないエピソードも加えたりして、全体的に間延びしたストーリーになってしまった。2時間くらいにまとめてしまって、バルサとチャグムの関係にだけ、より明確にポイントを絞れば、テンポが出て面白くなるんじゃないのかなあ。

 2007年12月10日
 武蔵野はけの道ポタ
Posted by ag at 22:03/ カテゴリー: TOWN

昨日は、SNS“CycleStyle Cafe”のコミュ「東京散策倶楽部(Tokyo 339 club)」の集まりで、小金井公園から味の素スタジアム、東京競馬場を経由して立川駅まで走りました。家からの往復で、計72km。

http://route.alpslab.jp/watch.rb?id=8def057cf407b3a3008e759507ab4145

オーブン・ミトン

まずは「オーブン・ミトン」でミニ・シュークリーム&紅茶を。雰囲気が素敵。シュークリームも素敵!

はけの道

そして「はけの道」へ。

紅葉

そして紅葉。

野川沿いを走る

野川沿いを走る。

2007120907.jpg

御狩野(ミカリノ)の蕎麦。これも美味い。女将が五月蠅いけど。

府中の丘上の小道を走る

府中の丘上の小道を走る。

cafe Cima Coppi

最後は「cafe Cima Coppi」。カレーもあったらしい。また行って食べてみよう、っと。

2007120905.jpg

帰りは、同じ方面の人たちと連なって帰る。立川通りのむこうに大きな煙突が見える。

 2007年12月02日
 Always 続・三丁目の夕日
Posted by ag at 23:59/ カテゴリー: MOVIE_Database

Always 続・三丁目の夕日監督:山崎貴
出演:吉岡秀隆、小雪、須賀健太、堤真一、薬師丸ひろ子、小清水一揮、堀北真希、もたいまさこ、三浦友和、マギー、温水洋一、神戸浩、飯田基祐、ピエール瀧、小木茂光、小日向文世、吹石一恵、福士誠治、貫地谷しほり、藤本静、森林永理奈、中浜奈美子、高橋征也、持丸加賀、浅利陽介、小池彩夢、平田満、浅野和之、渡辺いっけい、梅子手塚理美、上川隆也、羽鳥慎一
制作:『ALWAYS 続・三丁目の夕日』製作委員会/2007
URL:http://www.always3.jp/
場所:ユナイテッドシネマとしまえん

あいかわらずベタベタで、先の読めるストーリー展開。でも、いまさらながらに、小日向文世に「お金には変えられない何か、か…」なんて独白させるシーンを正面切ってやるところはかえって凄いよなあ。恥ずかしくって、普通じゃできないからなあ。

ただ、そんなベタベタなところは前作と同じなんだけど、今回は前作よりもCGの扱いにこなれてきていて、羽田空港のシーンや東京駅のシーンもストーリーと調和していて小気味イイ。色調も昔の東宝スコープような色合いで、当時のファッションとぴったり。

スキヤキの肉が豚肉だったり、学校の机が木のふたの机だったり、自分のような昭和な人間の心をくすぐる小道具も盛りだくさんで、映画としては大したことはないんだけど、セットやCG合成を見るだけでも楽しい映画であることは確か。

ag-n
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