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 2008年12月31日
 今年良かった映画2008
Posted by ag at 18:15/ カテゴリー: MOVIE

今年、劇場で観て良かった映画は次の通り。

・ノーカントリー
・ゼア・ウィル・ビー・ブラッド
・フィクサー
・この自由な世界で
・ハッピーフライト

今年は、邦画が台頭した年だった。
興行成績が示すように、がんばっているとおもう。
娯楽映画のクオリティもだいぶ洗練されてきていて、『ハッピーフライト』なんて、ホント、日本映画全盛期のコメディを彷彿とさせる、と言い切っちゃうと、褒めすぎだと非難されちゃうけど。
日本映画が復興しているかどうかの物差しは、やっぱりコメディのクオリティだとおもう。
安易にテレビと連動する企画におぼれることなく、不景気には映画が流行る、を謳い文句にがんばってほしいとおもう。

 2008年12月23日
 i文庫
Posted by ag at 11:04/ カテゴリー: WEB

iBunko.jpg

青空文庫というネーミングをいつ誰が付けたんだろうと思い返すと、ネット上の電子図書館という構想を富田さんに話したときに、その場でポンと富田さんが自分のイメージのまま勝手にネーミングしたような気がする。


世界中、何処にいても、見上げると青空がある。
青空は誰のものでもない。
みんなのものだ。

その青空に本棚がある。
そこにある本は誰のものでもない。
みんなのものだ。


そのころはまだプロジェクト・グーテンベルグのことも知らなかったし、ローレンス・レッシグなんて名前もまったく知らなかった。
だから、共有性という概念に何か深い意義を見い出した結果が「青空文庫」というわけではなかった。
ただ単純に、本を共有する場としての青空というイメージがあっただけのような気がする。
その綺麗なイメージに共感して、富田さんのネーミングにすぐに倣ったんだとおもう。

しかし、青空文庫を開設した1997年当初、青空にある本を誰もが読めるという環境は整っていなかった。
パソコンの前に座ってネットに接続するという足かせがついて回って、必ず家の中から青空を見上げなければならなかった。
シャープのザウルス、Palmデバイス、AppleのNewtonなど携帯デバイスはあったけど、そこからすぐに青空を望むことは難しかった。

そして時は流れて携帯電話の時代。
やっと、何処にいても青空を望める時代がやってきた。

でもまだ、その青空にある本はボヤけていた。
まだまだ画面が小さすぎて読みにくい。
天窓から青空を見上げているようだった。

そしてついに、その時がやってきた。
青空文庫を作ってから11年目にして、本当の意味の青空文庫を実感できる時がやってきた。

iPhoneの登場だ。

どこにいようと簡単にネット接続が出来て、好きな作品をすぐにダウロードができて、綺麗な文字で、文字の大きさも行間も自由自在、文庫本のようにページをめくる感覚で、青空文庫を読める時代がついにやってきた。

特に、「i文庫」というアプリは、明朝のフォントが組み込まれているので、数あるiPhone用青空文庫ビュアーの中でも群を抜いている。
この「i文庫」の登場で、青空文庫開設時に思い描いた「青空文庫」を90%かた実現しているんじゃないかとおもう。

感慨ひとしおです。

 2008年12月19日
 チェ 28歳の革命
Posted by ag at 23:59/ カテゴリー: MOVIE_Database

チェ 28歳の革命監督:スティーヴン・ソダーバーグ
出演:ベニチオ・デル・トロ、デミアン・ビチル、フランカ・ポテンテ、カタリーナ・サンディノ・モレノ、ジュリア・オーモンド
原題:Che: Part One
制作:アメリカ/2008
URL:http://che.gyao.jp/
場所:スペースFS汐留(試写会)

チェ・ゲバラとカストロのキューバ革命と聞けば、それがどんな内容の革命なのかまったく知らないくせに、どこか劇的なものを思い浮かべてしまう。
だから、チェ・ゲバラというカリスマがキューバ革命においてどんな英雄的な役割を果たしたのか、それが楽しみで観に行ってしまった。

そうしたら、ただ、ただ、ジャングルを歩く地味な映画だった。
それが面白いかと言えば、映画的な面白みはまったくないかもしれない。

でも、はたと気がついた。

革命って、その実、この映画のような地味なものなのかもしれない。
それを正確に描くとなると、こんな地味な映画になってしまうのかもしれない。

キューバ革命とは、大きな作戦の積み重ねの結果得られたものではなく、地道に確実に拠点を制圧し、敵の士気の低下につけ入り、敵の煽動に迷わされている民衆の信頼を勝ち得た結果得られたものだった。

この映画は、チェ・ゲバラがそこにどんな役割を担ったかを誠実に描いた映画だった。

映画的な面白みはないけど、その誠実さが面白かった。

インドネシアのスカルノ政権崩壊を描いたピーター・ウェアーの『危険な年』や、ニカラグアのコントラを描いたロジャー・スポティスウッドの『アンダー・ファイアー』も面白かったけど、そういった類いの映画は作られたドラマティックな要素が多分にあったんだと、この映画を観て改めて思い知らされる。

ちょっと眠くなるような映画だけど、良い映画です。

 2008年12月17日
 ザ・ローリング・ストーンズ シャイン・ア・ライト
Posted by ag at 23:59/ カテゴリー: MOVIE_Database

ザ・ローリング・ストーンズ シャイン・ア・ライト監督:マーティン・スコセッシ
出演:ミック・ジャガー 、キース・リチャーズ 、チャーリー・ワッツ 、ロニー・ウッド
原題:Shine A Light
制作:アメリカ/2008
URL:http://www.shinealight-movie.jp/
場所:新宿武蔵野館

ローリング・ストーンズの曲をしっかり聞いてきたわけではないけど、スコセッシのボブ・ディランの映画がことのほか良かったので観に行ってしまいました。

そうしたら、思いのほか良かった。
とくに“Tumbling Dice”は素晴らしかった。

ボブ・ディランの『ノー・ディレクション・ホーム』は伝記映画だったけど、今回はライブ映画。
はじめとおわりに小癪な演出があるけど、その他の部分は若かりし頃のインタビューが挿入されるだけで、ストーンズのコンサートを純粋に複数のカメラで追いかけてる。そのショットのアングルもなかなか。スコセッシの本領発揮。

誰もがもうご存知のことだとはおもいますが、やっぱりローリング・ストーンズはライブがすべてだった。
こんなライブを見ていないことがだんだん惜しくなって来た。

それに、この映画の舞台となるビーコン・シアターも良い。
やっぱりこれくらいのキャパシティでライブは見るべきだとおもった。
それに引き換え日本のライブ環境は貧困だ。
東京ドームでなんてライブを見たくないよ。

この映画を見ていて、いままでのライブ映画で何が良かったんだろうと考え始める。
ピーター・クリフトン&ジョー・マソットの『レッド・ツェッペリン 狂熱のライブ 』やアラン・パーカーの『ピンク・フロイド ザ・ウォール』やハル・アシュビーの『ザ・ローリングストーンズ(Let's Spend the Night Together) 』などがあったけど、やっぱりジョナサン・デミが撮ったトーキング・ヘッズの『ストップ・メイキング・センス』だよなあ。もうすでにライブ映画の域を出てしまって、芸術になってしまっている。
あんな映画は、もう出てこないのかなあ。

 2008年12月11日
 イントゥ・ザ・ワイルド
Posted by ag at 23:59/ カテゴリー: MOVIE_Database

イントゥ・ザ・ワイルド監督:ショーン・ペン
出演:エミール・ハーシュ、マーシャ・ゲイ・ハーデン、ウィリアム・ハート、ジェナ・マローン、キャサリン・キーナー、ヴィンス・ヴォーン、クリステン・スチュワート、ハル・ホルブルック
原題:Into the Wild
制作:アメリカ/2007
URL:http://intothewild.jp/
場所:新宿武蔵野館

映画を見終わって新宿の街に出ると、早い忘年会の帰りなのか人であふれかえっている。そんな光景を見ると、この映画の主人公クリスがロスアンゼルスの若いビジネスマンに自分の姿を見て、それがイヤでたまらなくなって逃げ出したくなった気持ちとぴったりシンクロしてしまって、さらに暗い気持ちになってしまう。

辛い映画だった。
でも、なんとなく共感できる映画でもあった。

人の世に欺瞞を感じてアラスカの大地に真実を求めたとき、人間の感情を顧みもしないキビシい自然と対峙することによって、次第に人と人との有り様が何であるかを理解して行く。その過程にどことなく共感できたからこそ、この長い映画の中に飽くことなく身を置くことができたんだろうとおもう。

ショーン・ペンはその風貌からしてエキセントリックな性格を想像させるけど、この映画の丹念なカットの積み重ねを見るにつけ、ああ、外見とはまったくかけ離れた人間なんじゃないかとおもいはじめる。つねづねおもうんだけど、映画を撮るということは、監督の心を直に映し出す鏡じゃないかと。

そしてキャスティングも素晴らしい。
この映画は、エミール・ハーシュのクリスが道すがら出会う人間のキャラクターがすべてだといってもいい。
人と人との心の共有の場を描くのに、キャラクターに魅力がなかったらまったくつまらない映画になってしまう。

キャサリン・キーナーは、『カポーティ』に引き続きの魅力全開。
クリステン・スチュワートのギターを弾くシーンも良いし、デンマーク人カップルも良い。
そして、ハル・ホルブルック。
最近、『カプリコン1』を見直したばかりなので、ああ、だいぶ歳を取ったなあ、というのが第一印象なんだけど、とても良い味を出している。
ハル・ホルブルックのシーンが無かったら、ラストシーンの悲哀はここまで出なかったかもしれない。

映画の前半に、クリスの卒業する大学として、エモリー大学が出てくる。
なるほど、なるほど、ああいうところで研究してるのね、Qさんは。

 2008年12月10日
 シッコ SiCKO
Posted by ag at 23:58/ カテゴリー: MOVIE_Database

sicko.jpg監督:マイケル・ムーア
出演:マイケル・ムーア
原題:SiCKO
制作:アメリカ/2007
URL:http://sicko.gyao.jp/
場所:DVDレンタル

確かにアメリカの医療制度もひどいけど、考えてみたら日本の医療制度も、イギリスやフランスやカナダ、だけじゃなく、キューバよりも劣っていることをマイケル・ムーアに教えてもらいました。今回は何となく大人しめのマイケル・ムーアに。

でもまあ、いつものことながら、マイケル・ムーアの映画をドキュメンタリーと呼んでいいものかどうか。たぶん、エンターテインメント系ドキュメンタリーという新しいジャンルなんじゃないかとおもう。

だから、普通のドキュメンタリーを観るよりも一歩引いた構えで、いや、どちらかというと劇映画を楽しむのと同じ構えで観ることにしている。劇映画だったなら、嘘ついてなんぼの世界だから。

そう考えて観れば、面白い。

ドキュメンタリーとして観たら、どこまで鵜呑みにすれば良いの? になるんだけど。

この映画をすべて鵜呑みにするのなら、こんな住みにくい日本になんかにいないで、早くフランスに引っ越さないと。

 2008年12月09日
 運命じゃない人
Posted by ag at 00:27/ カテゴリー: MOVIE_Database

運命じゃない人監督:内田けんじ
出演:中村靖日、霧島れいか、山中聡、山下規介、板谷由夏、眞島秀和
制作:クロックワークス/2005
URL:http://www.pia.co.jp/pff/unmei/
場所:DVDレンタル

一つの時間軸をそれぞれの登場人物の視点から繰り返し描写する手法は、この『運命じゃない人』ですでに実証済みでした。
この作品が評価されたからこそ、『アフタースクール』というメジャー作品が撮れたのでした。

でも、有名な俳優も使わず、VFXも使わない低予算なこっちの映画のほうが面白かった。

アイデアさえ面白ければ、そしてそれをキッチリとシナリオ化できれば、お金を使わなくとも面白い映画が撮れる見本のような映画。

もしかすると、自主制作で撮った内田けんじのデビュー作『ウィークエンド・ブルース』も、この二つの映画と同じ時間軸を行ったり来たりする手法で撮っているのかもしれない。
今後、すべてこの手法で行くというのも、映画作家として、あり、なのかもしれない。

この映画の主演をつとめる中村靖日も山中聡も、有限会社ザズウ所属。この有限会社ザズウって、鈴木勝秀が主宰していたザズウシアターと関係あるのかなあ? その昔、ザズウシアターを観に行った記憶があるんだけど、すっかり忘れてしまっていた。ネットでいろいろと検索して、観たのはおそらく「シープス」という芝居じゃないかと記憶を呼び起こす。とすると、松重豊を舞台で観ていたのか。

 2008年12月05日
 ToyCamera
Posted by ag at 12:49/ カテゴリー: TOWN

iPhoneのToyCameraは楽しい。
自転車で走っている途中に撮ってばかり。

ToyCamera.jpg

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