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 2010年03月25日
 地獄のバスターズ
Posted by ag at 23:26/ カテゴリー: MOVIE_Database

地獄のバスターズ監督:エンツォ・G・カステラッリ
出演:ボー・スヴェンソン、ピーター・フートン、フレッド・ウィリアムソン、マイケル・ペルゴラーニ、ジャッキー・ベースハート、ミシェル・コンスタンタン、デブラ・バーガー、ライムンド・ハームストロフ、イアン・バネン
原題:Quel Maledetto Treno Blindato
制作:イタリア/1978
URL:
場所:DVDレンタル

クエンティン・タランティーノの『イングロリアス・バスターズ』の元ネタ映画。といっても『イングロリアス・バスターズ』は、この『地獄のバスターズ』のシチュエーションを借りてるだけで、まったくのリメイク映画というわけではない。

タランティーノが凄いのは、昔の映画のおいしい部分だけを寄せ集めて来て、そこに自分なりのアレンジを加えて面白い映画にしてしまうところだ。この『地獄のバスターズ』だって、別にどうということもない映画。面白いところと言えば、ただ一つ、戦争犯罪人のゴロツキどもがナチスをやっつけてしまうという部分だけ。そのシチュエーションを借りてきて、他の戦争映画(『暁の七人』とか『特攻大作戦』とか)のこれまたおいしい部分だけを持ってきてミックスし、タランティーノ・テイストを加えた映画が『イングロリアス・バスターズ』だった。

だから、この『地獄のバスターズ』をタランティーノの映画のようなレベルを期待してはまったく肩透かしになってしまうわけで、ゆる〜くダラダラ見るのがベスト。B級映画好きが集まって、つっこみを入れながら見るのがなおベスト。

 2010年03月18日
 (500)日のサマー
Posted by ag at 23:59/ カテゴリー: MOVIE_Database

(500)日のサマー監督:マーク・ウェブ
出演:ジョゼフ・ゴードン=レヴィット、ズーイー・デシャネル、クラーク・グレッグ、ミンカ・ケリー、ジェフリー・エアンド、マシュー・グレイ・ガブラー、クロエ・グレース・モレッツ、レイチェル・ボストン、パトリシア・ベルチャー、イアン・リード・ケスラー、オリヴィア・ハワード・バッグ、イヴェット・ニコール・ブラウン
原題:(500) Days of Summer
制作:アメリカ/2009
URL:http://movies.foxjapan.com/500daysofsummer/
場所:新宿武蔵野館

ボーイ・ミーツ・ガールの日ごとのシーンをばらばらにして、それをシャッフルして映画として見せるアイデアを聞いた時は、ちょっと面白いかな? とおもったけど、実際に観てみるとそうでもなかった。前後を入れ替えることで細かい感情のビフォー・アフターが鮮明になることを期待したけど、どうなんだろう? あまり効果が出ていなかったような気がする。もちろん、ウディ・アレンとか、ニール・サイモンの戯曲のようなきめ細やかさを期待するような映画ではないんだけど。恋愛映画を直感的に観ないで、そんなところに多大な期待を望むのは年寄りの見方だ。

監督のマーク・ウェブはミュージックビデオ出身なので、音楽の使い方はさすがにセンスが良い。ビデオをクリップするというテクニックも、『スター・ウォーズ』のハンソロやベルイマンの『第七の封印』『ペルソナ』のパロディを持ってくるところとか、500日の折り返し点として映画『卒業』のラストシーンを持ってくるところも小気味良い。こんな部分だけをポップに観るぶんには楽しめる映画だった。

 2010年03月16日
 ハート・ロッカー
Posted by ag at 23:59/ カテゴリー: MOVIE_Database

ハート・ロッカー監督:キャスリン・ビグロー
出演:ジェレミー・レナー、アンソニー・マッキー、ブライアン・ジェラティ、クリスチャン・カマルゴ、ガイ・ピアース、レイフ・ファインズ、デヴィッド・モース、エヴァンジェリン・リリー
原題:The Hurt Locker
制作:アメリカ/2009
URL:http://hurtlocker.jp/
場所:ユナイテッド・シネマとしまえん

アメリカ映画がイラクを描くとすると、その前提として、こんなイラクにしたのは誰なんだよ、がついてまわるとはおもっていたけれど、案の定、観ているあいだ中その事がずっと頭の片隅に常駐していて、やっぱりこの手の映画を愉しむにはいたらなかった。

観る前からこのような状態に陥るのではないかと何となくわかってはいた。でも、爆弾処理班のプロフェッショナルぶりを追求して描くぶんにはそれも中和されるとおもって、いちるの望みを持って観に行ったんだけどなあ。そこにはただ無謀な男が爆弾を処理している姿しかなかった。もっと爆弾処理のテクニカルな面を強調すべきだった。爆弾を処理する技能の高さに裏打ちされた無謀さ以外の無謀には、何のカタルシスも得られない。

それにイラクの人々を得体の知れないモノとしか描いていないのも反発を持つ理由。イラクのサッカー少年との交流がストーリーに深く切り込んではくるけれど、ジェレミー・レナーの軍曹とその少年との感情の交感がとても浅いので、この部分だけでアメリカ兵の一般的なイラク人への情を代弁するのは無理な話だった。

このような映画が今年のアカデミー賞作品賞を取ったことの意味を考えてしまう。作品賞を取る映画は、その時代のアメリカを色濃く反映した作品が多いから。だとすると、なんか、ヤダな。

 2010年03月13日
 本の現場―本はどう生まれ、だれに読まれているか(iPhone版)
Posted by ag at 11:01/ カテゴリー: BOOK_Database

honnogenba.jpg著者:永江朗
出版社:ポット出版
購入場所:理想書店

iPhoneで電子書籍を買うのは「ツイッター 140文字が世界を変える」(マイコミ新書)に続いてこれで二冊目となった。「ツイッター 140文字が世界を変える」があまりにも安易な電子書籍化をしていて、まだこんなことしかできない出版社があるのかと憤慨したけど、この「本の現場」はボイジャーのドットブックを使用しているので安心して読むことができる。まあ、それがあたりまえなんだけど。こんなに長い間、電子書籍の研究会とかシンポジウムが繰り返されているのに、まだこれがあたりまえにならない出版業界が不思議でならない。

ただ、ページ間の文字が欠落するバグがあったけど。あれっ? このバグって大昔にエキスパンドブック・リーダーで見たような気が……。歴史を繰り返してるじゃん、祝田さん! でもすぐにアップデートで解決。

この「本の現場―本はどう生まれ、だれに読まれているか」は、現在の出版業界の実態を関係者の取材からとても丁寧に解き明かしてくれている。この本を読んで解ることは、出版不況の“出版”というものの中には、一括りに語ってはいけない色々な要素がいっぱい詰まっていることだった。それらを、からまった釣り糸をほぐすように一度解体してから、それぞれに内包している問題点を洗い出し、そのすべてを解決していかなければ現在の出版不況に光明を見出すことなんてできない。なんて大変なことなんだろう! 一度すべてを潰して更地にしてから新しく築き上げるほうがどんなに楽なことだろう! 『風の谷のナウシカ』に出て来る“王蟲”のような存在が出版業界に現れんことを欲す。

 2010年03月09日
 バシュフル盆地のブロンド美人
Posted by ag at 23:19/ カテゴリー: MOVIE_Database

TheBeautifulBlondefromBashfulBend.jpg監督:プレストン・スタージェス
出演:ベティ・グレイブル、セザール・ロメロ、ルディ・ヴァリー、オルガ・サン・ジュアン、ポーター・ホール、ヒュー・ハーバート、アル・ブリッジ、エル・ブレンデル、スターリング・ホロウェイ、ダン・ジャクソン、エモリー・パーネル、
原題:The Beautiful Blonde from Bashful Bend
制作:アメリカ/1949
URL:
場所:シネマヴェーラ渋谷

プレストン・スタージェスの映画を観るのはこれで6本目だ。劇場で観るのは1994年に銀座テアトル西友で『パーム・ビーチ・ストーリー』『レディ・イヴ』『サリヴァンの旅 』の3本を観て以来の16年ぶり。それに加えてテレビで観た『殺人幻想曲』と『モーガンズ・クリークの奇跡』と今回の『バシュフル盆地のブロンド美人』で合計6本。プレストン・スタージェスは生涯、全部で13本(『The Sin of Harold Diddlebock』とその再編集版『Mad Wednesday』を一つとすると12本?)しか映画を撮っていないので、そのすべてをコンプリートしたいと昔から願ってはいたけれど、いつしか情熱も冷めてしまってそのままだった。

ところが、最近はこればかっりだけど、Twitterの情報攻撃で気運が復活。シネマヴェーラで『バシュフル盆地のブロンド美人』をやるぞ! のタイムライン攻撃に曝されれば、それはもう行くしかないでしょう。これを機会にさらにDVD化されている『7月のクリスマス』も見ようかな。新宿TSUTAYAあたりで借りられるかな?

今回の『バシュフル盆地のブロンド美人』は、単純なドタバタコメディのプログラムピクチャーだったけど、やっぱりプレストン・スタージェスの巧さが出てる。そして、しっかりと観るのがおそらく初めてのベティ・グレイブルも良かった。今までは、ビリー・ワイルダーの『第十七捕虜収容所』に出て来た“ゲイブルじゃないグレイブルだ”のセリフでしか知らなかったから。

 2010年03月01日
 人間失格
Posted by ag at 23:24/ カテゴリー: MOVIE_Database

人間失格監督:荒戸源次郎
出演:生田斗真、伊勢谷友介、寺島しのぶ、石原さとみ、小池栄子、坂井真紀、室井滋、石橋蓮司、森田剛、大楠道代、三田佳子
制作:角川映画/2010
URL:http://www.ns-movie.jp/
場所:ワーナー・マイカル・シネマズ板橋

映画の中の葉蔵も、

人間に対して、いつも恐怖に震いおののき、また、人間としての自分の言動に、みじんも自信を持てず、そうして自分ひとりの懊悩(おうのう)は胸の中の小箱に秘め、その憂鬱、ナアヴァスネスを、ひたかくしに隠して、ひたすら無邪気の楽天性を装い、自分はお道化たお変人として、次第に完成されて行きました。

の結果、形成された人間として登場するのかとおもったら、どうやら違う。どんな角度から見ても生田斗真の葉蔵はそうは見えなかった。観はじめてからそれがわかると、無性にがっかり。森田剛の中原中也と絡むトンネルのイメージ・シーンも酷い。

でも考えてみれば、太宰治の小説が嫌いと言っておきながら、その映画化に完成度を求めるのはどんな気持ちなんだろう。もし小説「人間失格」がしっかりと映画化されたら、その映画を大好きになる予感があるからなんだろうけど、それじゃあ小説の「人間失格」が好きなんじゃん、ということになってしまう。まあ、好きなんでしょう。ワケ分からん。

女優の中では、昭和な香りがする石原さとみが良かった。室井滋も良かったけど、ちょっとやり過ぎかなあ。

ag-n
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