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 2011年01月23日
 アンストッパブル
Posted by ag at 23:54/ カテゴリー: MOVIE_Database

アンストッパブル監督:トニー・スコット
出演:デンゼル・ワシントン、クリス・パイン、ロザリオ・ドーソン、ケヴィン・ダン、イーサン・サプリー、T・J・ミラー、リュー・テンプル、ジェシー・シュラム、ケヴィン・チャップマン、ケヴィン・コリガン、デヴィッド・ウォーショフスキー
原題:Unstoppable
制作:アメリカ/2010
URL:http://movies.foxjapan.com/unstoppable/
場所:T・ジョイ大泉

作家性のある寡作監督の映画も好きだけど、玉石混淆、出来の良い映画と悪い映画が雑多に混じっていてる多作の職人監督も好い。昔で云えばマイケル・カーティスやラオール・ウォルシュあたり。今で云えばロン・ハワードとか、この映画のトニー・スコット。

じゃあ、今回のトニー・スコット映画の出来はどっちなんだと云うと、これが、めちゃくちゃ良かった。トニー・スコットが得意とするカットを刻んで緊迫感を高める映像もこの映画にぴったりはまっていたし、緊張ばかりの映像の中の緩衝材として登場人物たちの生活背景を徐々に明らかにして行くストーリー構成も良かった。デンゼル・ワシントンの娘たちが日本でも話題のあの“フーパーズ”に勤めていることがわかるシーンでは、ふっ、と肩の力が抜けるし、些細なことで亀裂が入ってしまったクリス・パインの夫婦仲が、爆走する貨物列車が徐々にスピードを落として停止するのと同調して元の鞘に納まるラストも、観ている側の高ぶっていた気持ちを静める効果もあって、久しぶりに映画に“The End”を見たような気がした。

この映画のクライマックスとして、ペンシルバニア州のスタントンにあるとされる、大きなカーブを作る通称“大曲”と呼ばれる高架線路が出て来るんだけど、ネットで調べてみると、そもそもそのスタントンという街自体が架空らしい。で、その“大曲”はオハイオ州のベレアと云う場所でロケをしたらしい。


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この“大曲”を列車が疾走するシーンはCGを使わなかったらしい。それは凄い! これからもこの映画のようなアンチCG映画がどんどん出て来て欲しい! とはいえ、CGを使ってないぞ! と主張してくれないかぎり、実際に撮っているのかCGを使っていのか、もう何がなんだかわからなくなってしまってはいるのだけれど。

 2011年01月19日
 白いリボン
Posted by ag at 23:50/ カテゴリー: MOVIE_Database

白いリボン監督:ミヒャエル・ハネケ
出演:クリスチャン・フリーデル、レオニー・ベネシュ、ウルリッヒ・トゥクル、ブルクハルト・クラウスナー、ヨーゼフ・ビアビヒラー、ライナー・ボック、ズザンネ・ロータ、ブランコ・サマロフスキー
原題:Das weiße Band
制作:オーストリア、ドイツ、フランス、イタリア/2010
URL:http://www.shiroi-ribon.com/
場所:新宿武蔵野館

ミヒャエル・ハネケ監督の映画を初めて観た。静かに、丁寧に、カメラで人物の表情をとらえるところはベルイマンやケン・ローチのスタイルを見たり、うわべだけを取り繕っていたコミュニティがある事件をきっかけに崩壊して行くさまを描いているところはデヴィッド・リンチの「ツイン・ピークス」を見たり。でも、そんなハネケのスタイルで一番共感したのは映画音楽の排除だ。最近の映画は音楽がうるさくてウンザリ。タイトルバックやエンドクレジットに映画音楽を使わない映画ってやっぱり好いなあ。シーン、としたところから映画が始まることの心地よさは何だろう?

この映画は犯人当ての要素も含んでいるけれど、別にそれがメインの映画ではないので最終的に誰が犯人なのかは明らかにしていない。とはいえ脚本の中での犯人は決まっているわけで、それが誰なのかはとても気になる。なので、映画の中で示される断片情報だけで判断をしてみた。

ドクターの自転車を転倒させたのは牧師の子供たちで間違いないとおもう。男爵の子供への暴行や放火は小作人の子供たちか? ただ、なぜ家令の娘が男爵の子供が暴行される夢を見たのかはわからない。助産婦の子供が暴行されたのは、助産婦とドクターとの関係上の事件だとおもうが、実際にどのようなことが起きたのかは映画を観るだけでは判断できない。

と、勝手に想像したけれど、一度観ただけで判断するのは難しい。なぜなら登場人物があまりにも多くて、映画の半ばまで誰が誰の子供なのか顔を一致させることができないからだ。DVDのレンタルが始まったら借りてきて、子供の顔を確認しながらもう一度見てみよう。まあ、もう一度見たとしても犯人を決定させるのは難しいのだろうけれど。

 2011年01月16日
 トロン:レガシー 3D字幕版
Posted by ag at 23:59/ カテゴリー: MOVIE_Database

トロン:レガシー監督:ジョセフ・コシンスキー
出演:ギャレット・ヘドランド、ジェフ・ブリッジス、ブルース・ボックスライトナー、キリアン・マーフィー 、オリヴィア・ワイルド、マイケル・シーン
原題:Tron: Legacy
制作:アメリカ/2010
URL:http://www.disney.co.jp/tron/
場所:ワーナー・マイカル・シネマズ板橋

1982年にスティーブン・リズバーガー監督の『トロン』が公開された時、本格的なCGが使われた映画として大きな話題になった。しかし、実際に映画を観てみるとそのCGはどこか貧弱な感じがして、これって2Gアニメーションも使ってるんじゃない? と印象を持ったことを今でも覚えてる。実際に製作費や納期の問題などからすべてをCGにすることは無理だったらしい。

あれから28年も経って、なぜ今になってその時のリベンジ? とおもわせるこの映画は、確かに昔に比べればCGの進化はめざましく、ジェフ・ブリッジスを昔のイメージ通りに若くさせるCGは凄い。でも今度は、そんなCGの豪華さ比べると、昔の『トロン』をそのままなぞってるだけのレースシーンが気になってしまう。この映画の中のゲームセンター「フリン」が閉鎖されてしまっているように、そして日本でもゲームセンター業界の縮小が進んでいると云うのに、アーケードゲームをベースにしているレースシーンがどうにも古い。記憶媒体としてディスクメディアを持ってくるのもさらに輪をかけて古くささを感じさせている。

『攻殻機動隊』や『ブレードランナー』のイメージを何の捻りもなくそのまま持ってくるのも、あれれ、だし、3G映像の効果もあまりないし、SF映画が与えてくれるだろう知的興奮が何も無いのも辛い。たったひとつ、ゲームセンター「フリン」を起動させた時に流れるジャーニーやユーリーズミックスの音楽に80年代を感じて、その当時流行ったアーケードゲームゲームやテレビゲームを連想させてくれたことだけが、この映画の中で唯一良かったところ。

 2011年01月10日
 ソーシャル・ネットワーク
Posted by ag at 22:35/ カテゴリー: MOVIE_Database

ソーシャル・ネットワーク監督:デヴィッド・フィンチャー
出演:ジェシー・アイゼンバーグ、アンドリュー・ガーフィールド、ジャスティン・ティンバーレイク、ブレンダ・ソング、ラシダ・ジョーンズ、ジョゼフ・マゼロ、マックス・ミンゲラ、ルーニー・マーラ、アーニー・ハマー、 ジョシュ・ペンス、ダグラス・アーバンスキ
原題:The Social Network
制作:アメリカ/2010
URL:http://www.socialnetwork-movie.jp/
場所:一ツ橋ホール(試写会)

ネット系のサービスを立ち上げる場合、青空文庫もそうだったんだけど、ただ単純に、こんなことやったら面白いよねー、だけで始める場合が多いんじゃないかとおもう。それで、そんな気分で走り出した結果、たまたま運良く軌道に乗ってくると、次の段階として如何にこのサービスを持続させるかに移って行く。そこには、悲しいかな、絶対にお金が絡んでくる。お金が絡むとすぐに人間の欲が顔を出す。

この『ソーシャル・ネットワーク』は、SNSサービス“Facebook”の設立経緯がドラマティックに描かれていることは想像出来たけど、まさか2つの訴訟(いや、調停なのかな)をストーリーの軸に持って来るとはおもわなかった。なんとなく、ネット系の新サービスが創造される際のダイナミズムを期待していたのに、ストーリーとしてはとても古典的な人間の自己顕示欲や金銭欲がメイン。

でも、そこはさすがのデヴィッド・フィンチャー。いや、どちらかと云うとアーロン・ソーキンの脚本が良いのかな。ドラマのメリハリを心得ていて、2つの調停シーンと“Facebook”成長過程シーンのカットバックが小気味良く、例えありふれた人間欲がテーマであってもまったく飽きさせない。特に、あのナップスターを作ったショーン・パーカー(ジャスティン・ティンバーレイク)がまるでメフィストのごとく“Facebook”を金にまみれたビジネスの世界へと導いて行くシーンが好い。

このような内容の映画なので、結果、観ていてずっと考えていたのは、もし青空文庫にお金が絡んでいたら、と云う事。それは想像するのも怖過ぎる! 絶対に欲と欲のぶつかり合いになっただろうね。ああ、怖い、怖い。

ag-n
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