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 2011年07月28日
 ツリー・オブ・ライフ
Posted by ag at 23:47/ カテゴリー: MOVIE_Database

ツリー・オブ・ライフ監督:テレンス・マリック
出演:ブラッド・ピット、ショーン・ペン、ジェシカ・チャステイン、カリ・マチェット、ジョアンナ・ゴーイング、キンバリー・ウェイレン、ジャクソン・ハースト、フィオナ・ショウ、クリスタル・マンテコン
原題:The Tree of Life
制作:アメリカ/2011
URL:http://www.movies.co.jp/tree-life/
場所:よみうりホール(試写会)

カンヌのパルム・ドールを取ったテレンス・マリックの6年ぶりの映画。

テレンス・マリックの作り出すイメージが大好きなので、それが延々と続いたら何と幸せなことだろうとおもっていたのだけれど、この映画で実際にそれに遭遇してみるとおもったよりも幸せではなかった。おそらく、最近のコーエン兄弟の映画のように聖書の引用からはじまるのがいけないかったのかもしれない。キリスト教の知識が薄いものとしては、冒頭でヨブ記の「わたしが大地を据えたときお前はどこにいたのか〜」が提示されればまずはそこで身構えてしまう。そして、テレンス・マリックが得意とするモノローグ。「人間には二種類ある」と云う映画ではお馴染のフレーズが出て、「世俗に生きる人間」と「神の恩寵に生きる人間」の二つがあると語られる。おそらく妻役のジェシカ・チャステインのモノローグ。やはりこの宗教的なフレーズを最後まで引っ張って観ることになってしまった。いろいろな解釈において「世俗に生きる人間」と「神の恩寵に生きる人間」の対比が描かれているのではないかと無理に意味を見出して観ようとしてしまったのだ。だから、映画を観て行く事がとても辛い作業となってしまった。テレンス・マリックのイメージの奔流はもの凄いので、そこの部分だけで楽しめれば良かったのだけれど…。

 2011年07月15日
 東京公園
Posted by ag at 22:54/ カテゴリー: MOVIE_Database

東京公園監督:青山真治
出演:三浦春馬、榮倉奈々、小西真奈美、井川遥、高橋洋、染谷将太、長野里美、小林隆、宇梶剛士
制作:「東京公園」製作委員会/2011
URL:http://tokyo-park.jp/
場所:ワーナー・マイカル・シネマズ板橋

青山真治監督の映画をはじめて観た。そういう気分にさせたのは、やはりTwitterだった。それと『マイ・バック・ページ』が思いのほか良かったから、立て続けに日本映画を観てみようと云う気運が生まれたからだった。

これ一本だけで青山真治監督のスタイルが分かるわけないんだけど、人物を正面、側面、後面からしっかりとカメラに収める人なんだなあと映画を観ていて感じた。特にショットバーのカウンターに座る人同士の会話のシーンでは、そのカメラ割りがまるで小津安二郎の映画のようだった。もしかすると『東京公園』と云う題名は『東京物語』を意識しているのではないかとちょっとおもったのだけれど、映画全体を通して観れば小津映画と云うわけでもなかった。最初のシチュエーションがキャロル・リード監督の『フォロー・ミー』を彷彿とさせるのでそんな恋愛映画かとおもえばそうでもなく、幽霊を登場させるところはベルイマンをおもい出したり。幽霊が出ると、まあ、すぐにベルイマンの『ファニーとアレクサンデル』をおもい出すんだけど。

映画を観て行くうちに登場人物たちの関係が次第に明らかになって、その関係性がより深まって行くようなストーリーではあるのだけれど、どこか冷めていて、相手との関係もまるでカメラのファインダー越しに覗いているような状態のまま、ずっとフラットに流れて行くような映画だった。そんな希薄な関係性しか持ちえない人物たちの群像劇はどこか不思議な雰囲気を出してはいるけど、例えば榮倉奈々が演じる美優や小西真奈美が演じる美咲の心の揺れを、映画の画面だけでは感じ取ることは難しかった。榮倉奈々のシネフィル的な映画ファンとしての発言も浮いていたし。

この映画を観ていて、ハッと気が付かされたのは、自分は東京中の公園を自転車で走っていたんだと云う事。この『東京公園』のロケ地は以下の通りらしいんだけど、

・代々木公園
・潮風公園
・上野恩賜公園
・猿江恩賜公園
・城北中央公園
・赤松公園
・光が丘公園
・野川公園

なんと、赤松公園以外は全部自転車で走っていた。実際には出て来なかったけど、メールや会話で出て来た「石神井公園」や「善福寺公園」ももちろん走っている。いつの間にか公園マニアになっていた。

 2011年07月06日
 SUPER8/スーパーエイト
Posted by ag at 23:00/ カテゴリー: MOVIE_Database

SUPER8/スーパーエイト監督:J・J・エイブラムス
出演:ジョエル・コートニー、エル・ファニング、ライリー・グリフィス、ライアン・リー、ガブリエル・バッソ、ザック・ミルズ、カイル・チャンドラー、ロン・エルダード、ノア・エメリッヒ、ブルース・グリーンウッド
原題:Super 8
制作:アメリカ/2011
URL:http://www.super8-movie.jp/
場所:新宿ミラノ1

やっぱり自分にとってスティーブン・スピルバーグの『未知との遭遇』は、映画を多く観るようになったきっかけを与えてくれた映画であることに間違いない。そしてそのスピルバーグへ、もし自分がオマージュを捧げる映画を作るとしたら、もっとあの、得体の知れない農民たちが星空に向かって口笛を吹くような雰囲気を出していたりするかもしれない。小さな子供に、アイスクリームだ! と叫ばさせたりするかもしれない。フランソワ・トリュフォーのような博士を登場させたかもしれない。でもJ・J・エイブラムスは、そこまで直球のオマージュをこの映画では捧げていなかった。いや、ところどころに、例えば住民がいなくなって行ったり、街全体が停電になって行ったり、鉄が吸い付いて行ったりするようなところに『未知との遭遇』を感じたりするんだけど、それ以前にしょっぱなの鉄道事故のシーンがあまりにも凄まじいので、重低音の響く音響効果があまりにも素晴らしいので、そんな小さなオマージュは吹っ飛んでしまった。『未知との遭遇』どころではなくて、一大アクション巨編になってしまっていた。

それに、そんな贅沢な鉄道事故のVFXに比べるとクリーチャーのデザインが酷い。リドリー・スコットの『エイリアン』以降、誰もその呪縛から抜け出せないんだろうか。リドリー・スコットがH.R.ギーガーに頼んだように、あっと驚くようなエイリアンのデザインをしてくれるアーティストはもういないんだろうか。『エイリアン』的な凶暴性が出ているのも『未知との遭遇』でもなければ『E.T.』でもないよなあ。

まあ、重低音が楽しめる分だけ、誰もがそれを楽しめるかどうかはわからないけど、それに劇場によっては音響設備が貧弱かも知れないけど、夏休みに親子で観る映画としてはいいのかなあ。細かいところをつっつく自分のような性格の人間でなければ。

ag-n
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