ag can wait
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 2011年09月30日
 ハンナ
Posted by ag at 23:04/ カテゴリー: MOVIE_Database

ハンナ監督:ジョー・ライト
出演:シアーシャ・ローナン、エリック・バナ、ケイト・ブランシェット、オリヴィア・ウィリアムズ、トム・ホランダー、ジェイソン・フレミング、ミシェル・ドッカリー、ジェシカ・バーデン
原題:Hanna
制作:アメリカ/2011
URL:http://www.hanna-movie.jp/
場所:新宿ピカデリー

ジョー・ライト監督は今までに『プライドと偏見』や『つぐない』と云った格調高き文芸路線の映画を撮って来たので、てっきりこれからもその方向に進むとおもっていたらいきなりのスパイ・アクションの復讐劇が出て来た。そうか、オールラウンダーを目指しているとはおもわなかった。でも、オールラウンダーになるには映画監督としての職人気質が必要なんだろうけど、残念ながらこの映画を観るかぎりジョー・ライト監督にその資質があるとはちょっとおもえなかった。とにかく復讐劇なんだから復讐そのものをしっかりと描いてからいろいろと枝葉を付けるべきなのに、思わせぶりなグリム童話への振りや、オリヴィア・ウィリアムズの家族たちとのエピソードが本筋の復讐劇と接点があまりにも希薄なのが辛かった。『17歳の肖像』の教師役が素晴らしかったオリヴィア・ウィリアムズを使っているんだから、彼女にももう少し活躍の場を与えても良かったのに。

そらから、女の子の復讐劇なので、なんとなくタランティーノの『キル・ビル』を思い出していたら、シアーシャ・ローナンのことを追いかける殺し屋のトム・ホランダーがところどころで口笛を吹いていた。ああ、やはりタランティーノを意識しているのか。でも、それには足下にも及ばなかった。

 2011年09月13日
 イグジット・スルー・ザ・ギフトショップ
Posted by ag at 23:16/ カテゴリー: MOVIE_Database

イグジット・スルー・ザ・ギフトショップ監督:バンクシー
出演:ティエリー・グエッタ、バンクシー、スペース・インベーダー、シェパード・フェアリー
原題:Exit Through the Gift Shop
制作:アメリカ、イギリス/2010
URL:http://www.uplink.co.jp/exitthrough/top/index2.php
場所:シネマライズ

グラフィティアートのアーティストであるバンクシーの名をまったく知らなかったけど、メトロポリタン美術館や大英博物館などに自らの作品を無許可で展示してしまうパフォーマンスはどこかで聞いたことがあった。ああ、あれがバンクシーなのか、と、そのバンクシーが撮った映画ならばさぞかし反権力的で社会を風刺したものだろうとおもって観たら、そんな期待をよそにまったく違う内容の映画だった。グラフィティアートやストリートアートのアーティストを追いかけてその活動をビデオに撮っていたおやじが、いつの間にかグラフィティアートに目覚めてしまって、あれよあれよと云う間に、自分自身の芸術スタイルも熟成させずに、バブルのように有名になって行ってしまう姿を追いかけたドキュメンタリーだった。まあ、これはこれで面白い映画ではあったのだけれど、でも、バンクシーのアーティストとしてのスタイルからするとあまりにもオーソドックスなドキュメンタリーに見えてしまって、ちょっと意外におもえてしまった。映画のラストで、これはすべてフェイクなんだよ、なんて言ってくれたら、オ゛ーーーー!! とおもったのに。

となると、そのおやじ、つまりティエリー・グエッタ、のちのMr. Brainwashのいかにもアーティスティックに走った『Life Remote Control』が見たくなる。バンクシーの言うように、観ていて絶対に飽きるだろけど。

 2011年09月09日
 コクリコ坂から
Posted by ag at 23:59/ カテゴリー: MOVIE_Database

コクリコ坂から監督:宮崎吾朗
声:長澤まさみ、岡田准一、竹下景子、石田ゆり子、柊瑠美、風吹ジュン、内藤剛志、風間俊介、大森南朋、香川照之、白石晴香、小林翼
制作:スタジオジブリ・日本テレビ・電通・博報堂DYMP・ディズニー・三菱商事・東宝/2011
URL:http://kokurikozaka.jp/
場所:ユナイテッドシネマとしまえん

このあいだNHKで「ふたり コクリコ坂・父と子の300日戦争 〜宮崎駿×宮崎吾朗〜」と云うドキュメンタリー番組をやっていて、まだ『コクリコ坂から』を観ていない段階だったのでネタバレを恐れて真剣には見なかったんだけど、チラッと見たかぎりでは宮崎駿が息子の宮崎吾朗を痛烈に批判していた。それもアニメの監督をやって欲しくないようなことをズバッと云っていた。いやあ、それはキビシイ! とおもったけど、よく考えてみれば親の七光りと云われても仕方がないような息子への対応としてはある意味、妥当なのかもしれない。宮崎駿だって本当は息子がしっかりとしたアニメ監督に育って欲しいとおもってるんだろうけど、それをそのままストレートに表現してチヤホヤしていたら、ますます息子への面当ては酷くなるだろうから、ここは父親本人が息子を罵倒すれば周りの人間の嫉妬とかやっかみが吹っ飛んでしまうんじゃないかと。そこまで考えているんじゃないかなあ、御大は。

その宮崎駿の罵倒の甲斐あってこの『コクリコ坂から』は『ゲド戦記』よりも良くなった。とくに武部聡志の音楽が良かった。ジブリのキャラクターも武部聡志の音楽に乗るとまた違った雰囲気を見せて宮崎駿の亜流な感じをいくぶんか薄めるのを手助けしていた。とはいえ、相手は巨人だからなあ。そこの域に達することを望むのならば、スタジオジブリにそのままいたんじゃ無理なんじゃないかとおもう。どこか修業の旅にでも出ればいいのに。宮崎駿が影響を受けたとおもわれるアニメーションを作っている海外のスタジオにでも。カナダのNFBとか、チェコとかにね。

ag-n
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