小さな出版社の日々
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 2005年02月14日
 ITと出版
Posted by ag at 11:50 / カテゴリー: 出版社

青空文庫をはじめたのは、まず、コンテンツを持つことが重要だと考えたからに他ならない。幾ら技術力を駆使して器を作っても、その中に注ぎ込むものが無ければ、まったくの無用の長物になってしまう。エキスパンドブック・ツールキットという電子出版作成ソフトの中に流し込むコンテンツが青空文庫だったわけだ。

ライブドアがニッポン放送の株を取得して、フジ・サンケイ・グループの経営に参画しようと目論んでいることが明らかになった。これも、コンテンツを求めた結果だと思う。なんだかんだと騒がれても、ライブドアにはベースとなるものが何もない。

コンテンツというと、まあ、今の時代なら、TVドラマや映画、音楽が第一で、出版はランクが一つ下がってしまう。とはいえ、出版が重要なコンテンツであることは変わりない。フジ・サンケイ・グループにも扶桑社という出版社があるし、ライブドアは幻冬舍と組んで出版社を作っていたりする。その先に見え隠れするのはやっぱり、インターネットと出版との融合だ。インターネット上のブログなどからコンテンツを発掘しようという試みが始まっている。ライブドアだけではなく、もう一つのITベンチャーの雄、サイバーエージェンントもAmeba Booksなんて、ブログからの出版を視野に入れた出版社を作っている。

こんな時代の流れに、既存の出版社も追随して行くんだろうか? 「電車男」が新潮社から出たということに、なんとなくその匂いをかんじさせるんだけど、でもねえ、出版社は保守的なところが多いから。イマを生きる人たちに訴えかけるコンテンツを作り出そうと考えれば、自ずと時代の雰囲気を敏感に感じ取らなければならないんだろうに。昔の出版社、たとえば改造社なんて、その時代の雰囲気を敏感に感じ取っていたんだろうなあ。