ビッグ・アイズ

監督:ティム・バートン
出演:エイミー・アダムス、クリストフ・ヴァルツ、クリステン・リッター、ダニー・ヒューストン、テレンス・スタンプ、ジェイソン・シュワルツマン、ジョン・ポリト、ジェームズ・サイトウ
原題:Big Eyes
制作:アメリカ/2014
URL:http://bigeyes.gaga.ne.jp
場所:109シネマズ川崎

ティム・バートンの映画が嫌いだと公言してはばからないわたくしですが、それでも新作が来るたびに必ず映画館に足を運んでしまうんだから、結局は好きなんじゃないかと。でも映画を見終わったあとに、ああ面白いかった! と云うことはまったくないんだよなあ。気になる映画を作ることは確かなんだけど。

気になる部分と云うのは、おそらくティム・バートンのマニアックな気質によるところが大きくて、なおかつ、どこかしら独りぼっちな寂しさを感じさせられる部分でもあって、心の底の冷たい部分に手を差し伸べてくるような感覚に陥る部分ではないかとおもう。

だから、面白くねえな、と云いながら、いわゆる娯楽的な面白さはまったく感じはしないんだけれども、もっと深い根底の部分では面白がってはいるんだろうとおもう。

今回の『ビッグ・アイズ』は、そんな愛憎もどこ吹く風。まったくフツーの映画だった。“ビッグ・アイズ”の黒目の奥底にティム・バートン的なものを感じはしたけれども、そこを突っ込んで広げるようなことはしなかった。うーん、こういう映画を作られてしまうと本当にティム・バートンが嫌いになってしまう。

→ティム・バートン→エイミー・アダムス→アメリカ/2014→109シネマズ川崎→★★☆