名探偵ピカチュウ

監督:ロブ・レターマン
出演:ライアン・レイノルズ、ジャスティス・スミス、キャスリン・ニュートン、スキ・ウォーターハウス、オマール・チャパーロ、クリス・ギア、渡辺謙、ビル・ナイ
原題:Pokémon: Detective Pikachu
制作:アメリカ、日本/2019
URL:https://meitantei-pikachu.jp
場所:109シネマズ木場

スマホゲームの「ポケモンGO」をなんだかんだとやり続けていて、だいぶ、いや、めちゃくちゃポケモンに詳しくなってしまった。もともとは任天堂のGAME BOY向けに出た「ポケットモンスター 緑」をやってはいたが、そこまでやり込んではいなかったので、第一世代のポケモンでさえもすっかり忘れてしまっていたのだった。

で、「ポケモンGO」の影響からロブ・レターマン監督の『名探偵ピカチュウ』を観てしまった。そしてやはり、予告編の時から危惧していたモコモコとしたぬいぐるみのポケモンはひどかった。「ポケモンGO」系のYoutuberたちは、次第に馴れて行った、との感想を云っていたけれど、まだピカチュウは可愛いが、そのほかのポケモンたちは、怖い! 以外の感想はまったくなかった。

ピカチュウ以外のポケモンも、コダックとか、もっとストーリーに絡んで、その特性や技なども伏線になったりしたらもっと楽しめたのに。

→ロブ・レターマン→ライアン・レイノルズ→アメリカ、日本/2019→109シネマズ木場→★★☆

バースデー・ワンダーランド

監督:原恵一
声:松岡茉優、杏、麻生久美子、東山奈央、藤原啓治、矢島晶子、市村正親
制作:「バースデー・ワンダーランド」製作委員会/2019
URL:http://wwws.warnerbros.co.jp/birthdaywonderland/
場所:109シネマズ菖蒲

原恵一監督の新作は柏葉幸子の小説『地下室からのふしぎな旅』を原作とした小学生の女の子が主人公の物語。と聞けば、まるでジブリの作るアニメーションのようで、原恵一監督にはもっと違った方向に進んで欲しいなあ、と云うのが第一印象だった。

そして映画を観始めると、出てくる主人公の女の子がまったく小学生に見えない。おそらくそれは松岡茉優の低音の声によるところが大きくて、やはりそこはプロの声優を使うべきなんじゃないのか、と映画の導入からあまり印象の良くないことばかりだった。

柏葉幸子の小説にあるとおもわれる世界観もとっつきにくくて、ああ、これはちょっとキビシイ、とおもって観ていたら、次第に馴染んで行って、その世界観に取り込まれて行ってしまった。これはやはり原恵一監督の演出力があるからで、だったらやはり『はじまりのみち』のような、おお、今回はそう来るのか! とおもわせるような映画を撮って欲しかった。

→原恵一→(声)松岡茉優→「バースデー・ワンダーランド」製作委員会/2019→109シネマズ菖蒲→★★★☆

天使も夢を見る

監督:川島雄三
出演:鶴田浩二、佐田啓二、河村黎吉、津島恵子、小林十九二、細川俊夫、幾野道子、坪内美子、長尾敏之助、磯野秋雄、大杉陽一、小藤田正一
制作:松竹/1951
URL:
場所:神保町シアター

川島雄三の映画を映画館やフィルムセンターや日本映画専門チャンネルでぽろぽろと拾って見てはいるのだけれど、まだ全51作品中の26本しか見ることができていない。今回の『天使も夢を見る』も初見だった。

鶴田浩二のキャリアが松竹からはじまったことは、渋谷実の『本日休診』や小津安二郎の『お茶漬の味』に彼が出ていたことで理解していた、のかな? でも、松竹での鶴田浩二の主演映画をしっかりと観たのは『天使も夢を見る』が初めてだった。で、そこには、東映の任侠映画に出てくるキャラクターと同じように、スジを通す人間がそのまま出てきたのにはびっくりした。おそらくそれが鶴田浩二の実際の人となりとからくる配役なんだろうとおもう。だから、どの会社に行こうと、晩年のNHKドラマの「男たちの旅路」ででも、まっすぐな男を演じたんじゃないのかと想像してしまう。

『天使も夢を見る』は、任侠映画や「男たちの旅路」や「今の世の中、右も左も真っ暗闇じゃござんせんか」の鶴田浩二しか知らない自分にとっては珍しいラブコメディだった。そこは川島雄三の巧さなんだろうけど、すばらしくハマった鶴田浩二がいた。鶴田浩二と津島恵子の掛け合いなんて、まるでスペンサー・トレイシーとキャサリン・ヘップバーンのようだった。

→川島雄三→鶴田浩二→松竹/1951→神保町シアター→★★★★